10月も半ばに差し掛かったが、
戻り梅雨ならず戻り夏である。
涼しくなって夏の服を仕舞い込んだところ、
季節に似合わない気温である。
日中ならまだしも夜も暖かい。
温暖化でこれからどんな気候になるのだろうか。
いろんな説はあるが確実に気温は上がっている。
二酸化炭素などの温暖化ガスが気温上昇の原因とされる。
それ以外には太陽からくるエネルギーの量が増えたとか、
地球の自然サイクルの一部だという説もある。
いろんな要因はあるのだろうが、
温暖化ガスはやはり見逃せないと思う。
二酸化炭素の排出量削減、
強制的に回収するような案もあるが、
カーボンサイクルを真面目に考えないといけない。
森林破壊がもっともなところだが、
人口増加に伴い森林需要も高くなる。
どんどん人は増えるが森林はなくなる。
悪循環である。
藍藻で石油を作る技術、
一番有力だと思う。
ソーラーパネルを広大な土地を持つ地域に設置し、
その電力で水素ガスを発生させて日本に売るというのもあるが、
水素ガスのインフラ整備にはたしてどれぐらい時間がかかるのだろうか。
宇宙移民の話が時として出てくる。
火星への片道切符、移民とはかけ離れている。
探検と言えるかもしれないが、
はたしてどれほどのデーターを得られるのだろうかと思う。
学生の頃みたテラフォーミングの話は夢があった。
カール・セーガン博士のアイデアだったと思う。
温室効果ガスを大量に噴出して気温をあげるとのことだった。
地面に隠れた水や二酸化炭素が気化して大気を形成する。
植物を植えて光合成で酸素をつくり、
生命に必要な環境をつくるとのこと。
何万年単位の時間がかかるのではないかと思う。
それまで人類が生きていないといけない。
その時の人類が乗る宇宙船がいわばノアの箱舟となる。
動物も連れて行かないといけない。
火星には磁場がない。
太陽風や宇宙線の影響を受ける。
はたしてコロニーを形成できるのであろうか。
宇宙エレベーターというものがある。
カーボンナノチューブが開発され
理論的にはかのうになったが、
地球では設置場所の問題がある。
巨大な避雷針にならなければいいのだがどうだろうか。
けれども場所を変えて火星であるのなら話は別だと思う。
自由落下すると着地点がぶれてしまう。
数キロ単位で目標を合わせることができても、
様々な必要物資が点でバラバラに散らばるよりも
一か所に集約された方がいいはず。
食糧に水に酸素に・・・・。
自由落下だと破損の危険性もはらんでいるし、
軌道上からエレベーターで下せば
大量の物資を安全に地表面まで届けられる。
磁場によるフォースフィールドがあれば、
宇宙線の問題も和らぐが、
まさか地中深くで核爆発を起こすわけにもいかない。
大気の形成がこれを和らげるというが、
はたしてどのぐらいのレベルなのだろうか。
大気の宇宙への拡散を防ぐことはできない。
よって大気は作り続けないといけない。
日中の明るさが夕暮れ日が落ちた時の明るさだと聞く。
農作物はやはりソーラーパネルとLEDの組み合わせとなる。
電子器具の寿命が7~10万時間、
太陽光で生活のエネルギーを得るには
地球環境の何倍、何十倍のものが必要となる。
衛生周回軌道に設置して、電磁波で地表面に電力を送る。
このことで地表面にソーラーパネルを設置することなく、
安全に電力供給を行える。
地表面にあるのは電磁波の受信機とバッテリーということになる。
エネルギーの問題は意外と解決しやすいかもしれない。
環境制御装置は二重にも三重にも働かないといけない。
ダイソンの天球のように火星を覆い隠せればいいのだが、
なかなかそうもいかない。
やはり小さな空間が現実的である。
ただ多様性を欠いた空間で人は生きていけるのだろうか。
重力が半分の空間で、
人は自力で立っていられるほどの筋力や骨、その他の健康を維持できるのだろうか。
片道6か月の長旅でもある。
せいぜい2週間ぐらいに短縮できないだろうか。
惑星移民はいたって大変である。
テラフォーミングを火星で行うよりも、
地球をテラフォームするぐらいの知恵は必要である。
これぐらい出来ないと火星は現実的じゃないでしょうね。
地球がファイナルフロンティア、
SFの世界感よりは現実的である。