今回の帰省での立ち寄りの旅に
何故か不思議を感じる。
どうしてここへ来ようと思ったのか。
いや、他にも場所はたくさんあったのに
どうして他を選ばなかったのか。
どうしてここに導かれたのか。
自分で選んだといえば確かにそうなのだが、
そう、何か不思議な力に引き寄せられたのだろうか。
古代史には確かに興味がある。
伝記といっても後世に書かれたものが多い。
日本武尊も関東では史跡が多い。
史実が正しいとしておおよそ2000年前の出来事である。
確かに関東にもそれ以前から祀られた史跡は
関西~九州より全く少ないものの存在はある。
非常に人間味あふれる姿として感じる。
卑弥呼についてはミステリアスである。
色々と文献を読むほど知りたくもなるし
解らなくもなる。
九州から関西へ政治の中心が移ったのはいつなのだろうか。
考古学者や歴史家の先生が血眼になって調べている。
歴史などわずか一辺の石や茶碗のかけらで変わってしまうことがある。
だから難しいのだと思う。
ただそういったミステリアスな雰囲気は凡人にはそそられる。
10時ごろお弁当を食べたのだが、
14時になってお腹が空かない。
ただ暑いのでソフトクリームをいただく。
美味しかった。
気を入れ直して出発する。
そこにはケーブルカー運休の文字が・・・。
仕方ない、歩くしかない。
ここで帰れないしね。
聖徳太子より少し後のこと、
歴史上ミステリアス宗教家が生まれる。
山岳信仰、修験道の開祖の役行者である。
近道の看板に引かれて舗装路でなく階段を登っていく。
楽勝なんて思っていたら意外ときつくて、
途中の休憩所でへばってしまう。
遠足の前日は眠れないというのは酷なものである。
いや、悪い癖である。
体力がほとんど残っていない。
20分程休憩して息が整ってから歩きだす。
役小角の知識はほとんど持ち合わせていない。
名前を知ったのはNHKの人形劇の「新八犬伝」で
「役行者さま~」と八犬士の一人が叫んでいるシーンが
何度かあった記憶がある。
館山には以前歩き旅にも出かけた。
今年は秋に房総半島の旅行企画を頼まれて
色々と調べ物をしている。
パワースポット、史跡、風景・・・・
その中にやはり役行者様が出てくる。
やはりどこか魅かれるところがあるのだろうか。
やはり導かれた部分もあるのでしょうね。
金峯山寺に到着である。
本堂の造りに圧倒される。
とても美しく優雅でありながら威厳がありそして優しくて温かい。
本堂内は撮影できないので記録を撮っていない。
本堂をお参りして感じたのは、
自然とありがとうと感謝の念がわいて口にしていたこと。
どれも自分にとっての不思議な体験でした。
お参りして感じたのは、
行者様が政治的権力側にたつ人ではなく、
それでいて当時の人に多大な影響を与えた人だったのだと思う。
自然と湧き出る感情には自分もびっくりである。
生きててよかった。
そう思った。
それにしても少し不思議な感覚である。