今日も現場であった。
午前中は昭島、午後は雑司ヶ谷である。
なんか疲れがたまっているので本調子でもない。
仕事を忘れて一日中寝ていたいが、
こちらの都合で世の中動いているわけでもない。
まぁいいか。
そう割り切る毎日である。
そんななか少しだけ息抜きをする。
上京したころに面影橋あたりに住んでいた。
寮といえどベッドがあるのみ。
3.5畳ほどのスペースだった。
トイレ、洗濯機共用、炊事は電気コンロと湯沸しポッドのみ。
水は洗濯器横の蛇口をひねる。
赤水を流してから・・・。
とても衛生的でなかった。
1年半ぐらい仕事と寝に帰るだけの生活。
そうそう、午後の現場とは1キロと離れていない。
すっかりその時とは風景が変わってしまった。
区画整理が行われ、都電の脇の道は随分と拡張された。
池袋で会社の仲間と飲んだ後、
良い冷ましに寮まで歩いて帰った。
都電沿いを歩いた記憶があるが、
道が入り込んでいたのを覚えている。
夜中の1時ごろだったと思う。
鬼子母神のあたりでショートカットしたのだが、
酔いがピークとなりどちらに歩いているのかわからなくなる。
近道のつもりが元の方向へ・・・。
たまたま別の職場の方が見つけてくれて
寮まで送り届けてくれた。
銭湯はすでにしまっている。
併設したコインシャワーも・・・。
真冬とはいえ仕事で汗と油脂と埃に体は気持ちが悪い。
そうそう、この時寮の階段を上りきったところで倒れてしまった。
夜空を見ながら気持ちよかった。
しかし倒れたのが洗濯器の排水痕だったもので
気持ちがいいのも酔いもすっかり忘れて
非常に不快な状態になる。
あわてて洗濯が始まり、
トイレで冷水を浴びながら石鹸で体を洗う。
外気温は10度以下、
寒さに震えながら布団に入った。
とんだ水行だった。
よく病気にならなかったものだ。
あれから20数年、
今では楽しい思い出である。
とはいえ当時を振り返ると近所をほとんど歩いたことがなかった。
雑司ヶ谷のお会式がテレビで何度か紹介されていたが、
行ったことはなかった。
ここにもおしゃれな街が存在した。
参道の喫茶店が素朴な感じでよかった。
近くの神社ではフリーマーケットが行われていたりして賑やかだった。
新しい発見である。