４０００円

久々のクラッシックコンポーネントさんです。

ここで色んな球を見ていると
イメージが湧くというか、
作る雰囲気が出てくるので
しばらくの間店内を見ていました。

「４５」

かの有名な球です。
○が四つつく値段表示にも納得です。
店員さんに断って中を拝見しました。
見た目にも風格のある球ですね。

１～２ワット程度のシングルアンプでさえ、
２０万円近く、いやそれ以上のものも存在するのです。
今でもこよなく愛する人がいるわけで
愛されている「４５」は幸せです。
球数が少ないんで大事に使いたい球ですね。

今は手が出ないですけれど、
そのうち、そのうち、そのうち、そのうちですね。
貴重な球の一つです。

純三極管なんて呼ばれるものはいくつかありますが、
簡単に手に入る１６２６は２０本ほど持っています。
買った頃は１０００円でした。
米軍が放出した時には数百円もしなかったとの噂もあります。
小型トランシーバーか何かに使われていたようです。

小型トランシーバー？
昔の携帯電話ですが、
小学生のランドセルみたいなものが
小型トランシーバーだったみたいです。
重量も十何キロです。

１６２６って見た目が可愛いのですが、
パワーはそれ程取れません。
シングルアンプだとせいぜい０．９ワットそこそこです。
でも送信管でグリッドが強くて、
グリッドの＋領域を持っています。
どうやったらなるのかわかりませんが、
－領域と＋領域を使って１．８ワットのパワーを
出すことも出来るそうです。
何年も回路図とにらめっこしていますが、
理由はわかりません。

とりあえず解らない事は置いておいて、
回路図を少し描いてみます。

電圧増幅団は捨てるほどある６ＡＵ６です。
ある程度ゲインを稼いで、６～１２デシベルの
ＮＦＢをかけてみたいです。

整流管を使用するのに、
電源トランスのヒーター線が利用できる。
ヒートタイムを少し稼ぎたい理由があります。

終段は１６２６を固定バイアスで使う。
そのための電源を追加したいです。

自己バイアスと固定バイアス、
音が違うという方をよくききますが、
やったこと無いのでＴＲＹしてみたいですね。

それと＋グリッドで音を鳴らしてみたい
というのもあります。
単純に電位を変えるだけで
音が出るのかわかりませんが、
アマチュアの遊びです。

最終的には気に入ったところに落ち着くはずです。
また途中で壊してしまうかもしれません。

優柔不断がふたたび始まります。

１６２６マッチドペアで４０００円
店員さんに聞くと５０００円って値が付いた時もあったそうです。
安い時に買っておいてよかった。