ようやく難工事が終わる。
いつものように受けた仕事だったのだが、
排水つまりで流れが悪いとのこと。
フタを開けてみると大変なことになる。
洗管かホースが入っていかないし、
吸引用のハンドポンプも使えない。
水が下がらないから薬剤も使えない。
翌日急遽、社員さんと同行して作業する。
やはりつまりは半端じゃない。
二人で一日やって終わらない。
そして今日が最終日となる。
昼までに手のつかなかった普段の作業を終わらせ、
午後からは問題のつまりに取り組む。
床下収納を外してパイプの状態を確認する。
これで道具がどこまで入っているかおおよその見当がつく。
その後は会社にある道具という道具を使って作業にあたる。
けれどそれだけでは終わらない。
ナイロンロープに清掃用のロケットをつけて引っ張る。
最後は根性論みたいな感じで貫通する。
ファイバースコープで問題ないレベルになったことを確認する。
後は片付けである。
気が付けば暗い時間帯である。
つい一月前までは暑さにうなだれていたが、
すごしやすい気温になったとはいえ夕暮れが早い。
ようやく作業納品を終えて終了する。
市価の三分の一程度の金額でしたものだから
儲けなど無いに等しい。
まあ仕方ないか。
とにかく中途半端になれば大クレームという瀬戸際だった。
ここ数日のモヤモヤがひとつ晴れる。
なんとかなって良かったと思う。