栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

GW特別企画! シリーズ「ママチャリさんが行く」 ③東野鉄道廃線跡「那須小川~大田原」沿いを走る

2017-05-07 23:50:06 | サイクリング
5月になり、今日でGWといわれる期間が終わります。


遠くへは出かけませんでしたけども


自分なりに充実した日々は送れたと思っております。




ママチャリで地元をサイクリングするなんて・・・最高だと思いませんか?



「いい自転車を買えない、【ひがみ】じゃないか」


・・・そんな声が聞こえそうですが


そうじゃないんですね、これが。




学生時代に、とある有名な自転車店でいただいてきた自転車のカタログ。


海外のブランドもあって


「いいなぁ」ってあこがれたものでした。



僕が一目ぼれしたものは「サルサ」というMTBが主力のブランドの1台でした。



当時の価格で40万円だったかな?



自転車のサークルを主宰していた僕にとって



初めて「デザインをかっこいい」といえる自転車にめぐり逢えた瞬間でした。



実は、そのサルサには実際に乗る機会を得ました。



地元のサイクリング協会よりいただいた「国際自転車展」の招待券で出向いた東京の晴海で。



当時はヤマハが世界初の「電動アシストサイクル」を発表した時でした。



とにかく興奮しすぎて、コンパニオンの女性の写真しか撮った覚えがない(笑)



そこにサルサが出展している・・・そのことは会場で知りました。



もう、応対したスタッフさんの「僕は好きで2台持っている」という一言に撃沈。。。



あまりにも違う世界観に


サルサが遠ざかってゆくように感じました。




それでも、自転車は好き。



安いMTBでしたけど、乗りこなしていました。



今回「ママチャリを馬鹿にしないでほしい」的に話を進めていますが


決してロードサイクル等を批判しているわけではありません。


買えなくてもあこがれはまだ持っていますし


交わってみたい、そんな気持ちもあります。



・・・でも



ママチャリは軽視されやすい。


ウェアも、自転車も


いいものをそろえなくてはSNS等でも相手にされない現実・・・


それが嫌なのです。



プロのカメラマンは一眼レフでも、使い捨てカメラでも「使い分けて」いい写真を撮れるはずです。



どんなカメラでも用途に応じて使い分け、使い捨てカメラでもキレイな作品を撮れるのがプロ。



もちろん、「格好から入る」のも自転車人口を増やすきっかけになるかもしれない。


カメラも、いきなり一眼レフでも悪くはない。


けど・・・


宝の持ち腐れはよくない。



その人に合った、カメラであり、自転車を選ぶべきだと思うのです。


自転車も


「ママチャリじゃかっこ悪いじゃん」


そう思うかもしれません。


ウェアも自転車のモデルも



「欲しいから買った」のかもしれませんが



本当に「ママチャリはかっこ悪い」のでしょうか?



軽量のロードサイクルで



10キロ以上の長距離、アップダウンのある山間部を走ること・・・それだけが「サイクリング」なのでしょうか?



那須は自転車の街を謳っています。



けれども


まだまだ住民の総意に基づいて、自転車を盛り上げているとは思えません。


最近発足した「那須サイクリング協会」という団体が


それを支えてくれることを願っていますが



もっと那須にも「底辺からの浸透」が必要ではないか、って思うのです。



お年寄りから、お子様まで。


もっと気軽に自転車で街を乗り回す環境・・・



それがなければ「自転車の街」とは言えません。



自転車のイベントなんて全国で行われているのです。



サイクルピット、サイクルスタンドの整備なんて当たり前。



レンタサイクルにショップ、自転車専用レーンの整備に


住民の「自転車に乗る機会の向上」がなければ


一部の愛好者だけの世界観で終わってしまうのです。



那須に限らず、大田原市も矢板市も那珂川町も同じことです。



ママチャリだって自転車です。




乗りこなせば、日本一周だってできるのです。



誰でも気軽に乗れるのがママチャリ。



距離なんて関係なくて



地元の、休日のおでかけに「ちょっとだけ乗る」だけでもいいじゃないですか。



ノーマイカーデーなんて決まり事があったけど


ただ「クルマに乗らない日」では無理な話なわけで



だったら「ママチャリでも乗りましょう」という導き方のほうが



簡単だと思うのです。



僕は「自転車をもっと身近に」がモットー。



クルマで出かける時間は増えてしまいましたが



「ここは自転車で行きたい」・・・そんな場所が見つかったら


眠っているママチャリさんを起こして


こうして不定期ですけど出かけるのです。


大田原市の地域おこし協力隊さんが10数人いますけど



誰一人として、この「巻川サイクリングロード」であったり「東野鉄道線路跡」を取り上げた方はおりません。



こんなに大田原市らしい遺産がありながら



それを「掘り起こしてくれる人」がいないのはとても残念。



・・・ならば



ひま人の、僕がやるしかないのです。



多くの人に知っていただくために


「ママチャリで」走るのです。


・・・・


時間は13時53分になっていました。







地元だけに「この先に休める場所がない」ことは知っていました。



・・・だから



どこかで妥協しなければいけない自分がいたことも、よくわかっていました。



「いい加減、休むか」



北へ進む直線道路。




向かい風



そして「緩やかな上り」



先ほどの神社で休めないことを知って



体が悲鳴を言い出したこともあって




「この民家を過ぎたら、自転車を止めよう」



縁石に腰を掛けるしかないけれど


自転車を止めました。





塩パン









カレーパンに









少し潰れてしまったけれど


クリームメロンパン


疲労の際は塩分と糖分が効くのです。





14時06分。


だいぶ楽になったので再び格闘の時間です。



















立ち止まることは減りましたが



やはり向かい風と緩やかな上りは堪えます。


自宅までまだまだ遠いことを知っているので余計に苦しい。

















直進します。














いよいよ旧黒羽町上陸です。


横断するのは国道461号線、通称黒羽街道。










右手の白いコンクリート部分が線路跡。






ぐるりと家を回り込む。



左折。







この先、再び家に阻まれ



右に迂回。





左折し大通りにでる。









左に並行する線路跡に合流すべく、左折の細い道へ。





ありました、線路跡らしい砂利道が。







この先、アパートはありましたが・・・






竹藪の先


川の流れる音が聞こえるだけで



橋梁跡のコンクリートらしい物をみつけただけで全く詳細はわからず。



同じ道を戻り、大通りから再び北上。










橋の上から線路跡方面を眺める。


ここからでは何もわからず。






川がこの奥に流れる。


橋の跡もなければ


北側は跡形もなかった。







右側のスーパーマーケットあたりが「黒羽駅跡」







バス停が黒羽となっている。







もともとは右手に倉が立ち並んでいたが


再開発で消えていた。





左カーブを西へ進むと


「電車道」に戻る。


※昭和のころに比べると、だいぶ道も拡張され、当時の面影はほとんどない。







この坂・・・つらい











風は横から当たってくる。






陽炎が見える。







右手に「白旗城跡前停留所」があった辺り。







これは歴史は浅い。


※廃線後に完成したもの。













東野橋。


※道路拡張により、橋も全面的に付け替えられた。













線路跡は市道を斜めに交差する。





左が線路跡






振り返ると道路を横断するようになにか建っている。






小学生の下校時間帯。



カメラを持った怪しいおじさんを先頭の男の子に怪しい目で見られる。。。

























農協の施設に行きあたる。







建物を越えた先。



ちょうど白い中央の建物の下を線路があった。







金丸原駅のメインストリート。






このあたりが「金丸原駅」の跡











以前は舗装されていなく、しばらくは土の道であったのだが・・・






振り返って


左が「電車道」


右が国道461号線。















足場が悪い「あぜ道」






振り返って右側の丘の上に「国際医療福祉大学」がある。







国道461号線とファミリーマートの隙間が線路跡



















JUKI下の切通







緩やかながら下りが続く


だいぶ走るのも楽になった。






市営霊園でトイレをお借りする。











右奥に那須日本赤十字病院。







艾田橋。


「よもぎだばし」と読むらしい。










右手に「中田原停留所」があった。






ゴルフ練習所下の切通を過ぎると・・・






もともと「盛り土」されていた線路跡の下地の区間を西へ。











いまは撤去されてしまったが


東野鉄道の鉄橋があった場所。






対岸の大田原神社下には橋梁のコンクリートが今も残る。






国道461号線と並走していた。






茶色のフレームあたりが当時の鉄橋の高さかな?







橋のそばの案内板にて。







ついでに由来も。






古い看板






安全太郎くん発見!




















橋を渡って、すぐのわき道を右へ。







少し奥へ入ると



線路跡。






樹が倒れていて、先へは進めませんでした。









線路を遮るようにお寺があります。



よく見ると石が違うのがわかると思いますが




実は、これ東野鉄道が廃止されたときに



もともと土地を借りていたものをお返ししたからだという。












でもって



16時26分。



旧大田原駅に到着。







こちらが旧駅前。



いまは商業施設が閉鎖され静まり返っている。







廃止され商業施設がオープンして以来、東野鉄道改め東野交通が「大田原バスセンター」として機能していた。







最後は「掲示板」となっていたが


もともと窓があり



大田原バスセンターの乗車券売り場窓口だった。



この後、家まで無事帰還。



スタートからゴールまで時間にして約7時間。



家から巻川サイクリングロード経由で那須小川駅跡まで20キロ。



那須小川駅跡から黒羽駅跡経由で大田原駅跡、そして自宅まで25キロ。



ママチャリで目標を達成できました。



時速約6キロは超遅いですけど、まぁ頑張りました。



久々乗ったママチャリサイクリングで



気が付くと「日焼け」した手が。



上着も汗で濡れていました。



なお、筋肉痛にはならなかったのですが



熱をだしてぐったりしていたことは・・・内緒ということで(笑)



次はどこを走りましょうか。。。
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GW特別企画! シリーズ「ママチャリさんが行く」 ②初めての那珂川町「パン工房 ル ベリー」で昼食

2017-05-06 20:56:58 | サイクリング
巻川サイクリングロードを無事、完走した私は


次なる目的地が「那珂川町小川」であることに着目。


「昼はこういう時だからこそ、あそこへ行こう」


家を出る時から決めていたお店がある。



ちょうど目的地へ向かう途中にある。


・・・こんな都合のいいお店はない(笑)


しかも、名前も場所もおおかた知ってはいたが、一度も言ったことがないときた!




・・・もう、閉店していたら大声でわめきちらす・・・くらいの「絶対立ち寄ってやる」というテンション。


これで「臨時休業」とかだったら・・・いまとなっては・・・あぁ・・・怖い怖い。。。



時刻は11時28分。



ケータイも時計もまったく見ないけど、陽の角度から言えば「もう昼」という感じに見える。



・・・もちろん「腹の虫」というものが、このころになると決して黙ってはいないわけで・・・



旧湯津上村は大田原市の南東に位置する。


つぎなる目的地である、那珂川町小川は隣接する近さだ。



計ったわけではないが



ちょうどお昼を買う予定のお店は12時前後にはたどり着きそうだ。



追い風であることを糧に先を急ぐ。








巻川のサイクリングロードは終点となり、この先は草ボーボー。


しかし・・・



「あぜ道があれば、通りに抜けられるはず」



自転車はこういう時に便利だ。



クルマだと万が一の場合「バックでここまで戻らなくてはならない」し


歩きだと「一気に損した気持ち」になる。


その間を取れる自転車は実にいい。



Uターンは楽だし、歩きよりは時短が見込めるからだ。






「・・・・」







「はぁ・・・orz・・・」


ごつごつしたあぜ道を無言で攻めてはみたが・・・



やはり通り抜けることはできなかった。。。



自転車は便利であるが



気持ちの落ちようは、通り抜けられなかったすべての車種で同じものだった。。。



・・・引き返そう。。。






気を取り直して





南下します。





通りを左へ。











右奥に「土手」が見えた。



那珂川町との境を流れる「箒川(ほうきがわ)」である。


クルマでは迷路をさまよう感じだが


・・・そうそう!


『自転車なら大丈夫!』


右折します。







南下すると


大田原市から那珂川町へ。







一気に下りを駆け降りると


箒川の「浄法寺橋」



少し高台に上がると







左折。



那珂川町に入ったが、市街地はまだまだ先だ。














颯爽と追い抜く青年がいた。


サイクリングだろうか、久しぶりに「人に遭った」気がする。











縄文住居跡の碑があって


無意識に脇の細道に吸い込まれてしまったが・・・




道の先は・・・











大日堂でした。


自転車で訪れたのは初めて。


たぶん車で通り過ぎただけなので



記憶のあいまいさに自ら呆れる。











遠くの高台に「ふるさとの森公園」を見る。



地元であるから珍しくはないのに、いつもの違う目線からのアプローチはなんとなく新鮮。






左に田代ガラスさん。



その右の細い道へ。







ちょっとショートカット。





できる限り、左へ曲がる。






さっき走ってきた道にスクールバスが先を行く。



そうだ、今日は平日なのだ。







十字路に来たら、こんどは右。


とにかくジグザグに進んでゆくと「きっと」たどり着くはずだ。







前方の遠くに通称「吉野第2」が見えてきた。



目的のお昼の店は


その手前にある。






左前方に「それらしき」旗をみっけ!






また左折をして


いよいよ到着の気配。






あった。



12時02分、到着。



しかし、入口の左側には建設会社の看板。


旗はあれど、お店はどこに?







とりあえず敷地内に入ると






右奥にそれらしき建物が。







ごくごく普通の民家にあるパン屋さん。



「パン工房 ル ベリー」


那珂川町小川3415


0287-96-4161


定休日・月曜日(祝日の場合は翌日休)


AM9時~18時







「こんにちはー」



さっきまで隣の部屋の「厨房」で作業をしていたオーナーさんがお出迎えしてくれました。



このお店は民家仕様ですので



「靴を脱いでスリッパに履き替える」ことになります。



許可をいただいてセレクトしたパンを撮影。






メロンパン群と







カレーパン群






「たまごを使っていないパン」もあるようです。











もう一つなにがいいかな・・・


優柔不断のわたしは


とにかく迷う迷う(笑)



グルグル何回転したか定かではないですが


結局、疲れていたのでしょう、最後に選んだのは・・・







「塩パン」でした。



※ヒマラヤ岩塩ではなく「アルプスの塩」使用です。







12時15分。



すぐには食べずに水分を含んで


「座って食べられる場所」を探します。


・・・と、その前に。。。







パン屋さんの目印は「公民館」です。



ここのわき道を入ってください。



※僕は公民館に出てきてしまいましたが。





次の目的地を急ぐため右折。






さらに南下すると


右手に大きな建物の工場。



これが地元でいう「通称・吉野第2」



その角にある交差点を直進。







大きく左カーブになる。


※右の細い道は学校の敷地内になるので立ち入りできません。



・・・なぜ、ここで大きなカーブになっているのか?



その答えが



次なる目的地にあります。



カーブを左に回り込み・・・








学校の正門前に。



右に学校があるわけですが



今回の目的地はここ。



・・・もちろん、敷地内には入ることはできませんので



ここがスタートになるのですが



ちょっと、その先まで進んでみましょう。











ぐるっと南側に回り込む。



左にはホームセンターコメリ。



この先は学校の敷地内で道はありません。



では戻ってみます。






材木店置き場があります。







農協倉庫があります。






学校の正門に通じるメインストリートにプレートが。


そして



この学校が目的地である理由を示すモニュメントをようやく発見。



それが・・・これ







わかりますか?


蒸気機関車の画があります。






「東野鉄道」の文字があります。



・・・もうわかる人にはわかった話ですが



まだまだ引っ張ります。



























今回の目的地は


那珂川町立小川中学校。



実はこの「小川中学校」は「東野鉄道の那須小川駅跡地」なのです。



戦前にはすでに廃止されていたので、いまとなってはほぼ面影はないようですが






校庭あたりは広いヤードであったと思われます。


この校庭の奥に


先ほどの農協倉庫や材木置き場があります。







中学校の正門からまっすぐに延びるメインストリートは


駅前通りの名残を留めています。



・・・では



12時39分。


この東野鉄道・那須小川駅跡をスタートして



家に帰るのですが



どういうルートにするか・・・



そりゃ決まっているでしょう!


ここからは「東野鉄道廃線跡」に沿って進みます。






ここで私は


いままでの絶好調が一気に崩れることになります。



それが・・・



「強い北風の向かい風との闘い」です。



向かい風にさらに追い打ちをかけるのが



「北行き=標高が高くなる」こと。



巻川サイクリングロードがなんら苦痛なく順調に来たのは


「追い風」プラス・・・「ゆるい下り」だったこと。



この日、すごく冴えわたってしまったことがあって




「自転車はわずかな上りでもすぐわかる」ことを体感してしまったのです。



坂・・・なんていえないレベル。



じっとしていないと、まずわからない違い。


まず自動車じゃ平地としか思わない。



それが



見えてしまったのです。



「うわぁ・・・」


心が打ち砕かれます。



追い風だけでも体力を浪費しるというのに



「微妙に上りですよ・・」


でも


ゆっくり速度を落としてでも


走らなければなりません。



誰も助けてはくれませんし


安易にリタイヤすることはあってはなりません。



ケガもなければ自転車もなんら異常はないわけですからね。




・・・・


たぶん半分のスピードに落ちましたが


前に進んでいます。


※気持ちは後退しまくりですが。。。



・・・そんな最中



「あっ!」



右の道から勢いよく曲がってきて、前を突っ走る一台の自転車。







「また会ってしまった」



覚えてますか?



この青年。


さっき会った青年であろうことを。



その画像がこれ







約1時間前にパン屋にたどりつく前に追い抜かれた青年です。



・・・また会ってしまった。。。






だから、彼が「この先の道を左に曲がること」を瞬時に当ててしまうのです。



・・・むむ、まだまだ余裕があるようだな、そんなこと考えてくらいなら。






左に曲がるとさっきの巻川サイクリングロード方面



右に曲がると国道294号線。



実は「東野鉄道」の廃線跡はやや右ナナメに入り込むようだが



箒川で遮断されてしまうことと、体力的に「寄り道」する自身がなかったため


今回は廃線跡を「並走」する形で


この「国道294号線バイパス」を北上します。



わずかに上る傾斜がきつい。



少し走っては立ち止まる。



ちょっとだけ自転車を押して歩くこともありました。




一気に消耗する体力。



そうそう、早くパンを食べなくては・・・



沿線に公園はありますが



できる限り極端な寄り道はしたくない。。。



とにかく前を進むことしかできませんでした。







今年開通したばかりの国道294号バイパス「新箒橋」


















ここで再び「大田原市」に。


※旧・湯津上村です。







ここで廃線跡に近づくため右に曲がります。











川の対岸(那珂川町側)に2つの「鉄道の橋梁跡」らしき構造物が。



いったいどっちなのだろう?



昭和のころはまだ廃線跡がくっきり残っていたが



年々土地改良によって風景は変わり、廃線跡の面影はほとんどなくなってしまっています。


事前に資料に目を通してくればよかったのですが


今回は「線路跡にあやかり」のサイクリング、ということでお許しを。






那珂川町側を振り返ります。






左がバイパス。


右が廃線跡に近いエリア。







ぐるっとターンして下の道へ。







東野鉄道はこの区間は盛り土の路盤があった場所で


すべて切り崩されてしまい、跡形もありませんが・・・





唯一構造物が残されています。






このコンクリートが廃線の路盤跡。





ちなみに上の建物は後から設置されたもので鉄道の遺産ではない。






ここから先、箒川の土手まで盛り土の路盤があった。







気を取り直して北上。



ここで


道路がガードレールの奥で「くるっと」右になっているのがわかります。






進んで振り返ってみると



ガードレールの先に先ほどの「コンクリート構造物」が直線にあることがわかりました。



・・・つまり



線路跡は道路の脇だったわけです。



旧湯津上村佐良土(さらど)。


ここには佐良土駅がありました。



駅の跡はというと・・・



場所は定かではないのですが







この右側の軽ワゴン車の下



なんとなくホームに見えませんか?




ちょうど帰ってきた所有者らしき方に尋ねてみると



「ここは駅じゃないね」と言われてしまいましたが。。。



右にやはり農協の施設があります。



ちょっと前は、この道は未舗装の「明らかな線路跡」という姿でしたが


いまとなっては跡形もなく深追いはできませんでした。







ちなみに、少し北上したところに



やはり、ホームらしきコンクリートがありました。












左奥に佐良土小学校。



国道400号線を渡ります。











少し入ると元の線路跡の面影に戻りました。







切通






ここで残念なのは


国道294号線バイパスの建設により・・・







廃線跡が分断されてしまったこと。



仕方なく







左に曲がり






アンダーを通って





北上。







振り返って、左側のお宅の「右脇」が分断された線路跡







脇に並走する国道294号線。






あとはしばらく、直線を北上。



ペダルが連続でこげない・・・



疲労は頂点になっていました。




水分は補給していますが



すぐにペダルを踏んでは



降りてしまいます。



その繰り返し。



でも



歩いてもなんら楽にはならず、ゆっくりでもペダルを踏むしかありませんでした。







大きな交差点を過ぎ






右手に鳥居。



「少しは休める場所があるかも・・・」



最後の力を振り絞り



鳥居に近づいてゆくと・・・






うっそうと生い茂った森があるだけで・・・


休めるベンチ風なものは一切ありませんでした。






気を取り直して



ゆっくり北風に立ち向かいます。


スピードは上がりませんでしたが


進むしかありません。


歩いて押して


それでも



ほんの少し立ち止まるだけで



足は楽になるものです。



だましだまし進みます。



そして


13時53分。







歩道の縁石に座り込み、ここで「強引にも食事」をとることに。



もうエネルギー不足。


多少痙攣もあって



休まなくては危険と判断しました。



交通量の比較的多き道路の縁石。



猛スピードで通り抜けるダンプのおかげで


歩道に止めた「ママチャリさん」が何度も横転。



最後は倒れたまま放置するありさま。



足がパンパンなままパンを食べることになりましたが



まだまだリタイヤはいたしません!


トータルで何キロ走ったかもわかりませんが



家がまだまだ遠いことはわかっています。



「這ってでも帰る」



飽くなきチャレンジは続きます。



ではまた明日。
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GW特別企画! シリーズ「ママチャリさんが行く」 ①大田原市「巻川サイクリングロード」を走ってみた

2017-05-05 15:09:15 | サイクリング
5月5日、こどもの日。


長くいただいた連休も、いよいよ終わりに近づいてきました。


「今年はどこへ行こうか」


毎年、ワクワクする議題ではありましたが


近年は歳をとってしまったせいでしょうか、若い頃のように「明日、北海道に行ってくる・・・」そんな無茶ぶりはすっかり失せてしまいまして


まだまだ行きたい県外のスポットはあるのですが


その「どうしても行きたい」意欲が、なぜか沸き上がりません。


・・・でもね



家でグウタラしたい、という人間ではなくて


やっぱり、出かけたい!


・・・じゃ、どこ行く?




日帰りで、この時期にピッタリな場所・・・どこだろう?



「あっ!」



そうそう、歩くのもいいし、自転車に乗るのもいいか。。。



別にクルマなら毎週出かけているし、わざわざ混雑するときに遠出する必要もないしね。



思い起こせば、4月の後半の休日は



午前中こそ太陽が現れましたが、午後には「雷雨」・・・そんな日がありましたよね?



朝の天気予報で「荒天になるかも」・・・そんな日は、歩きも自転車も強引にやるわけにはゆきません。



結局、クルマでは彼女と出かけはしましたが



自分一人で「チャレンジ」することはなにもできていませんでした。


・・・


「今日は大丈夫だ」




天気予報をチェックして決断を下したのは



5月2日火曜日でした。



「自転車」で「地元をサイクリングする」



ふらっと沸いてきた感情でした。



目的地は一つ。




以前から、下見はしていたものの、なかなか実行に移さなかった場所。



「巻川サイクリングロード」を走ること。


この「巻川サイクリングロード」



「旧大田原市にあるサイクリングコース」なのですが



「はっきりいって知名度ゼロ」に近い物件。



歴史は古いのですが



イベント的なものを開催した気配が感じられない。。。




栃木県は今年、ツールドとちぎ等自転車の大会が続けて開催されています。



那須高原でも「ロングライド」は順位を競わないサイクリングイベントとして定着していますし



「自転車の県」「自転車の街」をアピールしつつあるようですが



「ちょっと待って!」と言いたい。



前にも記述しましたが



自転車はロードサイクルであったり、サイクルウェアを身にまとい長距離を攻めること・・・それだけがサイクリングではないことを



今一度、強調させていただきたいと思います。



自転車は、通勤・通学・買い物・・・



誰でも身近に足となる乗り物です。



栃木県は車ひとり1台の当たり前の地域ですから



なかなか免許を持っていて、週末はロード・・・という方ばかりではありません。



自転車ブームに乗って、ロードの所有率も高くなり、どこでも走る姿を見ることができることを考えると



昭和のころに比べれば「スポーツサイクルがより身近に」なったことは事実かもしれません。



しかしながら



ロードサイクルはウェア等を合わせれば「ぜいたくな趣味」であることに変わりはありません。



だれでもできるものではないのです。



これはスマホの写真と一眼レフ写真の違いと同じで



趣味としてのサイクリングには「よりいいもの」を選ぶ傾向があるのは当然のことであり



「なんとなく、ちょっと乗りたい」というママチャリとは「同じ自転車であっても同列に扱うことはできない」のです。



しかしながら




だからと言って



「ロードサイクル」と「ママチャリ」は別物として扱ってほしくはない・・・僕はずっと思っています。




学生時代にママチャリで笑われながら1日100キロくらいのサイクリングはやってました。



歩道のない狭い道を自転車を押して歩いていたら、後ろから来た軽ワゴンのご主人に「乗せてあげましょうか」なんて声をかけられたこともありました。


クルマに邪魔にならないように、退避しながら、押して歩いていた時のことなんですけど



ママチャリは重くて速度が上がらない分、



ウォーキングに似た感覚で風景を味わうことができるのです。



ロードサイクルなら、ある程度速度も出ますし、車との波に乗れれば



邪魔になることはないですし、通りがかりの車に声をかけられることなど、ほとんどないはずです。



ママチャリで


クルマや歩行者の邪魔にならない「マナー」と「ルール」は習得してきたつもりです。



あこがれのロードサイクル「サルサ」は買うことはできなかったけど



ママチャリでも自転車の楽しさは知っているつもりだし



ロードサイクルのみなさんと交わりたいとも思っています。


けど



現実は・・・厳しいです。


「ママチャリでサイクリングしてると笑われる現実」



例えば「ママチャリで日本一周」だったら・・・話は別ですけど



地元を50キロ100キロ、ママチャリでサイクリングしたところで



冷笑されるのがオチ。



口に出して言えたものではありません。



※もちろん、自慢できるものではないので、黙ってますけど・・・



・・・そんなママチャリに対する見方を変えてもらいたい!



・・・というか



「もっと身近に、誰でも自転車で旅をできる環境をつくりたい」



そこが僕のテーマ。



ママチャリでもロードサイクルでもMTBでも・・・



休日には家族でサイクリングロードを走る光景が当たりまえになったらいいな・・・


そんな願いがあります。



別にロードサイクルを敵対しているわけではなく


「まずは、もっと下地を整えてから自転車の街を謳うべき」だと思うのです。



大会だけ誘致すれば「自転車の街」というのは早計。



サイクルスタンドの設置、サイクルマップの発行。。。



これはあくまでも「スタート台の下準備」にすぎません。



那須ではサイクリング協会が発足したと聞きました。



どんなものを描いているのか・・・関心を持っていますが



やはり「高価な趣味」であるならば



底辺までの広がりは限界があるはずです。



素人な僕がとやかく言うべきではないのですが



とにかく自転車の輪が広がってゆくことを切に願っています。



・・・・


話はながくなりましたが。




旧・大田原市にはサイクリングロードがあります。



もう古いです。



けど、地元でも知らない人は多いです。




昭和のころ、日本各地には



サイクリングコースが作られました。



その大半は「河川の土手」に。



専用道であることが多いので



長い区間、サイクリングを楽しめるのはいいのですが・・・



問題が一つ。



「ただ道は作っても、利用者の利便性のあるソフトがない」こと。



例えば、休憩所、トイレ、サイクルピット・・・



昔は「道路さえ作れば」という風潮だったのでしょうか、意味もなく長い専用道が整備され続けてきました。




埼玉県にある「荒川サイクリングロード」を以前、完走しましたけど



まぁ「走った満足」だけで



もう一回走りたい・・・という「なにか」はありませんでした。



この大田原市にある「巻川サイクリングロード」も同じ。



いまとなっては「昭和の遺産」。



しかしながら



このサイクリングロードをもっと活用できるのではないか!



こういうのを「大田原市の地域おこし協力隊」の隊員さんには「気づいて」「見つけて」「発信」してほしい・・・


そう思ってます。



「地域おこし協力隊」は


自治体以外から着任してきて、「地元の人が気づかないものを大きな力に変える」ことが求められています。


「これを何かに活かせないか」


発見して発信して提言するだけでも



それだけでもいいと思います。



でも


現実は・・・そう理想通りにはゆきませんよね。



・・・ならば



自身で発信してゆくしかないのです。



誰も相手にしてくれないのなら



「自ら」そこを切り開いてゆくしかないのです。




・・・でもって



不定期シリーズ「ママチャリさんが行く」は



大田原市の巻川サイクリングロードを走ることにいたしました!



5月2日。 晴天の火曜日に。






自宅からママチャリさんを利用していますが



いちおうスタートは「保健センター前」交差点から。


なぜかといえば・・・





市内環状線のウォーキング推奨コースの起点になっているから。



※今回はルートが異なるため、表示された距離はまったく関係がございません。


9時55分のスタート。







しばらくは環状線を走行。



ここは歩道に自転車が走行することが認められている区間です。





蛇尾川の旭橋を渡ります。






左に見えるのが那須連峰です。







環状線のT字路を過ぎると



切通の坂を上ります。



右の高台に「持田製薬工場」があります。








ピンクの花びらがアスファルトに散らばっています。



はぁはぁ・・・ここで疲れていては先行き不安だ。。。







坂を下ると



上奥沢の交差点。



左は大田原市街地・西那須野方面からの国道461号線。






その左手には



ラーメン「大勝軒」があります。







黒羽方面。



大田原自動車教習所を通過。







右手にセブンイレブンが見えたら、道路を横切ります。








セブンイレブンの脇を進みます。







目印は上奥沢小学校の看板。








しばらく広い道を進むと







巻川の橋が。







橋を渡り切った左手に・・・



今回、トライする「巻川サイクリングロード」の起点があります。



時間は10時14分。






起点に看板、標識等はなく



たぶん、誰にも気づかれないはず(笑)



晴れて暑い日ですが


北風がやや強く吹いています。



いまは南東方面に進むので、「追い風」なので走りやすい。







サイクリングロードも「公道」であり「市道」であるので「とまれ」の指示あり。







「たなかばし」通過。



この先いくつの橋を超えてゆくのかな。







たいてい自転車専用道路は「進入されないよう」車止めがありますが



この巻川サイクリングロードは、それが撤去された跡があります。



・・・その理由は後で知ることとなります。







サイクリングコースの標識が朽ち果てています。














ん???



この標識はなんだろう?



聞くにも誰もいない(笑)



ほぼ「独り占め」状態。


これ・・・うれしいんだか、悲しいんだか。。。











並走する道路ははるか彼方の向こう。












時期的なものもありますが



田園風景がずっと






ん???



クルマが乗り入れているぞ!



・・・でも大丈夫。



先ほど「専用道なのに車止めが撤去されている」といっていた理由がこれ。



つまり・・・



「農耕する人のために車の立ち入りを許可している」のです。



いまは田植えのシーズン。



少なからず、巻川サイクリングコースは田んぼに沿って整備されているので



「ほぼいない自転車利用者に支障がない」現実からすれば



この取り扱いはごくごく自然な流れ。



こちらも田植えをされている方に邪魔にならないよう、慎重に通過します。







紅い橋の上






歩行者・自転車の「横断歩道」があることを知らせています。







右側後方にはお堂が。












このなかに「ある有名人」の土地があります。



わかりますか?




拡大すると・・・







青いネットのなかに樹が。



・・・そう「小山田桃農園」です。



クルマが止まっているので「お父さん」でもいたのかな?















左の丘の上には「前田牧場」が。



































ここで僕は「明らかな勘違い」をします。






この標識をみて



僕は「無意識に橋を左折」しちゃったのです。



けれども



おかしい。



巻川サイクリングロードは土手をずっと下るはずなのに



左折って???



試しに反対側の巻川の土手に向かっても



舗装されてなくあきらかに道路ではない。。。



ハテハテ???







写真を撮っていながら考えました。


そして答えを導きました。







下の「←(左矢)」は・・・道路交通法でいう「ここでおしまい」の意味だ!って。



当然「→(右矢)」は「ここから」っていう意味。



ん・・・



なんとも紛らわしい。



でもすっきりした。







橋を左に進まず、そのまま右の「直進」で。











途中、民家を越えて



標識はありませんでしたが「サイクリングロードが復活」していた模様。。。















・・・そして












通称「ライスライン」を渡ります。






このライスラインは一部指導qではなく県道なっています。






















もう文字は消えてしまいましたが



「巻川サイクリングコース」と書いてあったようです。











いまここ







肉眼ではわからなかったが



丘を下るその正体は・・・



太陽光パネルでした。

















堰を巻川の水が流れ落ちます。



水はすごく透明で



まるで衣のようでした。











国道400号線を越えます。


左が旧湯津上村・国道294号方面



右が旧大田原市・市街地方面











林の下。



木の実などが落ちて走りにくい。







ここできれいな蝶に出逢いました。



あと写真は撮れませんでしたが



イトトンボも。



















バリバリ音を立てて踏みつぶしてしまった正体







切った竹が大量に寝かされています。












あっ!!!



さっきの・・・緑の看板の正体判明!












栃木県内にも多い「羽黒山神社」






この記念碑には


当時の厚生大臣・故渡辺美智雄氏の名前も。







サイクリングロードを交差する形で通り過ぎるチャリダーさん










道路わきには用水路があるのですが







ちゃんと橋を渡る「水道橋」になっていました。










暑くなりました。



風はずっと吹いていますが、追い風状態は相変わらず。



走りやすいっちゃ走りやすいからいいですが。






川の向こうに小学校があります。



児童が校庭で動き回っているとき・・・


「あっ、そうか、今日(5月2日)は平日」であることに改めて気づく。



学校も会社もカレンダー通りなら「平日」なのだ。



















左のほうの山は「黒羽・八溝山系」



山の向こうは茨城県である。






右に並走する市道がいきなり合流。


標識もないままサイクリングロードは飲み込まれますが・・・






すぐに市道は橋を左へ。










いよいよ旧湯津上村の「終点」。



サイクリングロードの総延長は8.1キロ。






まだ道は続いているように見えますが終点のようです。






逆に見れば


ここから「起点」ということになります。



11時29分。



自宅をスタートして約1時間45分。



まったくすれ違う人も自転車も犬もなく・・・



巻川サイクリングロードを完走しました。



・・・で



普通なら、ここで「来た道を折り返す」ことになりますが



今回、「ママチャリさんは行く」では



もう一つ、大田原市で「一度は走ってみたかった道」があるので



さらに、奥へ進みます。







サイクリングロードはもうありませんので普通の道路でつぎの目的地へ。



その模様はまた明日。
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第1回 ツールドとちぎ 通りすがりの観戦記  2017.4.1と4.2

2017-04-14 22:51:05 | サイクリング
「ちゃりあん」の「ちゃり」は自転車のちゃりに由来します。


学生時代、スポーツサイクルではなく、趣味のサイクリングのサークルを主宰していたことがあります。


インターネットも、スマホも、デジカメも無い時代。


その当時の記録はほとんど残っていないけれど


シティサイクルという名の「ママチャリ」や


21段シフトのMTBを駆使して


1日100キロくらいは走っていました。


・・・・・



自動車の免許がないなか、1時間に1本しか通らないバスではどうにもならなかった田舎暮らし。


頼るものは自転車しかありませんでした。


知らない土地で


生き抜くためには



自分の「足」で動き、


自分の「目」で確かめ


自分の「脳裏に」焼き付ける・・・



決して裕福ではなかったけれど


毎日が「発見」の連続で



それはそれは楽しかった。



今より若かったから、多少、体力はあったしね(笑)




出かけるときは、目的地を設定して、その日の23時59分までに帰宅する・・・



その繰り返しは



いつしか「体で限界をコントロール」できるまでになっていた。



地図は頭に焼き付いていたし



どこが「折り返し分岐点」かも



体が教えてくれた。



たかがママチャリだったかもしれないが



僕にとっては



最高の「相棒」であった。


・・・・・



自転車の大会といえば



バブルのころ、深夜のテレビ番組で見た「ツールド北海道」の録画が初めての出会いとなる。



単に「すごいなー」と思ったが



さすがに「趣味のサイクリング」とは世界が違う。



そこに飲めりこもうという風にはならなかった。



約10年前に


FMラジオの投稿でプレゼントとしていただいた「宇都宮 ジャパンカップサイクルロードレースの特別観覧席の入場券」を


親友と使って森林公園で観戦しても



やはり、のめり込むことはなかった。




でも



いまだに「自転車で走る楽しさ」は変わらない。



サイクルウェアを身にまとい



軽くて速い自転車を買う・・・ということはしないが



ママチャリだっていい。



もっと多くの人に自転車に乗る楽しさを知ってもらえれば・・・




那須町で毎年開催されている「那須ロングライド」に当初、観戦ブログを執筆していたのは



「速さではなく、もっと気軽に、那須に足を運んで、楽しんで走ってほしい」



そして・・・震災の風評被害を払拭すること、それが目的でした。




回を重ねて、目的は達成され、観戦から、足を洗いました。



栃木はスポーツサイクルが盛んになりました。



・・と同時に



「ママチャリは恥ずかしい」ような風潮を感じるようになりました。



休日、いたるところでサイクルウェアを観にまとった人々とすれ違います。



とてもじゃありませんが



そういう人々が休憩しているところに


ママチャリの人間が「同趣味」とばかりにノコノコと立ち入れる隙はありません。



なんとなく壁があります。



サイクルウェアの人どうしは、例え初対面でも話は弾むかもしれませんが



やはり、ママチャリだと相手にはしてくれません。



・・・それが日本一周している、とかなら別でしょうけど。。。




近年、栃木県内では



ロードレースの大会が増えました。



確かに「自転車人口」は増えたかもしれません。



サイクルウェアを身にまとった人は多くなったかもしれません。



けれど



それが


老若男女すべての人に



浸透しているかといえば・・・残念ながら、そうではありません。



まだまだ栃木県は「自転車県」にはなれていないのです。



ただ大会を誘致すればいい、という考えは



一部のファンが喜ぶだけのものです。



それだけで



栃木県が自転車で「地域おこし」をできていると思ったら・・・大間違いのこと。




通勤・通学以外での



「旅的」なママチャリの利用が増えることがなければ



自転車人口の底辺は築かれません。



「もっと身近に」が


いま栃木県のサイクル事情にはもっとも求められていること。



ロードレーサーだけが自転車ではありません!



・・・そんな



ママチャリユーザーが



本来ならば「まったく興味なし」だったイベントが




「ツールドとちぎ」でした。



しかしながら



地元を通過する・・・ってことになれば



「どんな感じなのか」見てみたくはなりますよね?




とにかく少し車を走らせれば





























こんな看板が目立ってきましたし・・・









当日朝には



いかにも「通過待ち」の人が沿道にいっぱいいるし・・・



このツールドとちぎ。


今年から2年かけて開催される、県内すべての市町を走るロードレース大会。












「これは見ておくべきだな」ってことで・・・




規制間もなく、というころ



4月1日・土曜日「第2ステージ」に那珂川町にて・・・













沿道には人の姿が























いよいよ通過です。























































なんとなく選手の後ろをぞろぞろとついてゆくサポートカーのほうに夢中になるかも。。。












規制解除を待っていた車が列をなして通過中。。。




・・・こんな感じで当初の規制時間・約1時間よりも早く


約15分くらいで全車通過。。。



あっという間、という印象でした。


もちろん、それだけ選手が「速い」ということも事実であります。



・・・・・・



そして


4月2日・日曜日。


3日目・第3ステージ。



この日は矢板市役所前をスタートし



ゴールの宇都宮市まで。




僕たちは、桜の定点観察を終了後、



もう一回、見られるであろうタイミングを探し



一路、南下。



那須烏山市の大金バイパスで選手の通過を待つことに。。。







交通規制はすでに始まっています。






ここの道を通るようです。












































でもって、救急車がくると、「もうおしまい」の印。。。






規制解除。







警備員さんがコーンの撤収。










スタッフさんのウェアは3日目は白くなっていました。







・・・そして


誰もいなくなる。。。



スタート・ゴールに行けば



選手の方々とも交流ができるのでしょうが



やはり速さを勝負しているレースなら



そのシーンを観たい。。。



でも


速すぎてあっという間(笑)



複雑な想いを抱きながら



1回目は終わりました。




いろいろな問題点はありましたが細かいことなのでここでは申し上げませんが



多くの沿道の観客のかたに



もっと盛り上げてもらうための工夫は必要かもしれません。



どんな大会であっても



「見てくれる人がいてナンボ」ですからね。




2日目の動画



【第2ステージ・那珂川町】の模様






3日目の動画



【第3ステージ・那須烏山市】の模様


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那須日赤にある展望レストラン「プラタなす」でカレーを食す! ~シリーズ・ママちゃりさんがゆく~

2016-06-26 07:27:03 | サイクリング
6月20日・月曜日。


天気予報は「晴れのち曇り」


そして・・・「場所によっては雷をともなう急な雨に注意」・・・


梅雨の前半はカラカラ天気。


「ほんとうに梅雨なのかね」


そんな声を聞かれるほどの梅雨らしからぬ気候。



いまだ水不足は解消されておらず、


西日本で豪雨災害がまた起きてしまったくらい降っているのに


東日本ときたら・・・



そんな夏至に近い月曜日。


午前中はいつものように太陽が出ておりました。



でも・・・



「レインウェアは必要だな」



この日は珍しくそう思いました。



傘ではなく・・・レインウエア。。。



その理由は



久しぶりに登場!



「ママチャリさんがゆく」であります。



クルマでは気付かない



・・・でも



歩きでは時間的に制約がある・・・



そんな「プチ街歩き」に


ママチャリさんは大活躍するのです。



もともと学生時代に、


移動手段が「歩き」「自転車」「電車・バス」に限られ


「車の運転ができない」ことから



単純に立ち上げた「サイクリング」のサークル。



そのときに周囲から名づけられたあだ名が「ちゃりけん」で



SNSを利用するようになってから、その名を踏襲。



現在、「ちゃりあん」という名前になっているのは


そんな経緯があってのこと。


一時期は「自転車にのらないのに、なぜ自転車のデザインをトレードマークにしているのか?」



そんな問いかけに遭ったこともありました。



事実、クルマを運転するようになって


自転車は遠ざかっていました。



いまも、乗る頻度は少ないのは確かです。



しかし・・・



まったく乗らなくなったわけではない。



しかも



おしゃれなサイクルウェアを身にまとい



高価で、軽くてスピードの出るロードサイクルだけが「自転車」ではない!・・・って



サークル設立のころからずーーーーっと思ってました。



ママチャリだって立派な自転車。



かといって



サイクリストが集うおしゃれなカフェには



さすがにママチャリで行くのは恥ずかしい。。。




シリーズ「ママチャリさんが行く」は


そんな「単純に自転車は便利」な乗り物で


お金をかけなくても


誰でも簡単に自転車に親しむことができるもの!



多くの方が気軽に自転車で街中を走る機会が増やせたら・・・





家の近所のコンビニにでかけるのもクルマ。。。



それだけ「足」となっているクルマ必須の街。



クルマは悪くないけれど


少しだけ時間がある時に



クルマで1分の移動を




自転車で移動に切り替えてみる。。。



そんな日があってもいいじゃない!


・・・そんなわけで



話は長くなりましたが



6月20日の月曜日。


レインウェアを準備して


私はある場所に向かいました。




那須赤十字病院。



大田原市にある救急病院です。



「ちょっとでかけてくる」



「どこまで?」


「えー・・・と、自転車で街中・・・」




さすがに病院に行ってくる・・では



びっくりされます。



だって



お見舞には行ったことがあるけれど、さすがに通院歴はないからだ。



「薬もらってくる」なんて嘘ついたら大変なことになる。



こういう時は



「街中をサイクリング」ということにしておいて



そっと出かけるのである。




・・・・


さすがに梅雨時期です。



晴れれば「暑い」し、ジメジメ感がたまりません。




一筆書きルートになるよう効率的に用事を済ませます。




・・・




いつもは駐車スペースを見つけるのに苦労する月曜日だけど



自転車は悩むことなく停められる。



天気は心配だけど、街中は自転車がいい。




お昼を過ぎ



折り返しとなる場所でいよいよランチタイムである。



たどりついたのはもちろん・・・








那須日赤。







駐車場は



もちろん「駐輪場」へ。








建物のすぐ手前。



クルマだと30分まで無料ですが



それ以降は有料となります。



お見舞いや、その送迎だけならともかく



「食事」のためにわざわざ駐車料金を支払うというのはもったいないですよね?



こういう時に



「自転車」は便利なのです。



まず時間制限なく無料なわけです。



私のように


不謹慎にも「食事のために病院へゆく」なんて



普通は誰もしないとは思いますけど



自転車の有効活用・・・・ということを考えれば



こういうことってヒントになると


私は思ってます。



自転車に乗るきっかけ・・・ランチ・・・しかも病院で(笑)



そんなことがあってもいいじゃない?



そそくさと



1階のロビーを通り過ぎ



エレベーターを使い



最上階の9階へ・・・・







レストラン「プラタなす」は営業中でした。



9階はレストランとトイレしかありません。



しかし



病院の「ケア」と言う意味では







展望室があるこの空間はとても大切です。


・・・・



開院以来、ここには何度となく足を運んでいました。



クルマでですが、送迎の待ち時間に。




だからレストランがあることも知っていました。



しかし



グルメブロガーではないので



ここで食事をすることは・・・まぁ無いだろう


ずっと思ってました。



けど、けどね・・・


















エレベーター降りると


すぐ真ん前に


これがあるわけです。


現在は差し替えになっていますが


前来た時は


「カレー」が載ってたのです。


しかも


価格がとってもリーズナボー



展望レストランで大好きなカレーを食べたい・・・




いつしかその想いは強くなり



私はそのきっかけを



ずっと伺っておりました。



それが叶ったわけです。






カレーが「おススメ」から消えているのは衝撃でしたが。。。。







南側が展望スペース。



ゆっくり休憩ができます。











入ります。



ホールの女性が元気よく案内してくれます。


13時に近かったこともあり


数人のお客さんはいましたが


閑散としていました。







足が地に届かないくらい高いイスに座ってみる。



レストランは南北に長いレイアウト。



北と東が店内の大きな窓から眺望できる。



窓側にカウンターテーブル、内側には島式のテーブル。











私は東側のカウンターテーブルに。



以前、知り合いの方がSNSサイトでアップしていた画像がここであることに気付く。






風はときおり微風。



メニューをもってきた女性に「撮影の許可」をいただく。





北側。


那須岳はかすんでいてよく見えなかった。







地元の風景は慣れてしまったが



こういう場所で


食事をしながら眺めると


なんとなく気分が違う。



病院内ということもあり



なんだか切ない気持ちになる。



ずーっと私は


外を眺めていました。







レストラン「プラタなす」


運営はカラオケチェーン等を手掛けるシダックス。



接客応対はとても上手であった。







入口のおススメからは外されていたが



お品書きにはちゃんと残っていて安心した「野菜たっぷりビーフカレー」を試してみる。





ライスに紅い粉が降りかかっています。


・・・ということは







病院らしい味付けと想像していたが


思ったよりも「カレーらしい辛さ」!



私にはこれでいいのだが


イメージではもっと甘いと思ったので逆にビックリ。


ブロッコリー、茄子、レンコン。



野菜たっぷりです。







座っている位置から北東の眺め。






北側。










お会計しようとレジに向かうと



ホールの女性に奇異な目で見られてしまった。



いきなり食事をしてカメラで風景バチバチ撮られたら・・・ねぇ



他のお客さんには迷惑にならないよう撮影にあたっては配慮したつもりですが、いろいろご協力ありがとうございました。







今回は「カレーが食べたい」ということで利用したので「単品」です。







ママチャリさん、那須日赤、ポイントゲットです。







太陽は陽が射して暑いままですが


なにやら雲行きが怪しくなってきました。



雨が降らないうちに帰りましょう。




・・・・



ということで帰り道をサイクリングしていたのですが



途中の撮影ポイントで雷鳴が響き渡り



だんだん雲が上空にまで達し



太陽が隠れてしまったので



急きょ切り上げ



立ち寄ったお店の中で雨が降ってきたことを知ります。



外を見ると




強い風と



大粒の雨。



スコールとか



夕立とかいうイメージのいきなりの天気の急変。



一向に止む気配がないので


レインウェアを着て


ヒョウを浴びながら



家に戻ります。



・・・で



家に着いたその時・・・



黒い雲のなかから太陽がひょっこりと現れ・・・



ウソのように


雨は止んでしまいました。。。



大雨に打たれながらの移動時間・・・わずかに10分程度。。。



びっしょりになった靴下とレインウェアを乾かしつつ・・・



部屋の窓から


晴れた外の景色を



恨めしそうに


私は眺めるのでありました。


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