いよいよ12月になりました。
まだ日本全体では紅葉が観られる地域はありますが
地元でいえば、朝の気温が氷点下になる「冬」・・・もう「紅葉」がどうのこうのって話ではない時期になってしまいました。
・・・・例年なら、モミジのじゅうたんが観られるころですが
やはり9月・10月の温度が高かったこともあり、青葉はかなり多いことがわかります。
しかしながら、那須地域では朝の気温が氷点下になる「冬」は確実に訪れています。
このまま青葉で年を越すことは考えられませんから
どんな越冬になるのか、ある意味、新しいカエデの動きを観察することになるのかもしれません。
ま、その前に・・・
2023年11月26日の大山参道の様子、最終です。
時間は12時に近くなり、人が増えてきました。
定点木。
この時期に青葉がこんなに目立つのは珍しいことです。
西那須野駅からは歩いてすぐ。
例年ですと、駅からレンタサイクルを使って訪れる外国の方が見受けられますが、今年は会えませんでした。
12時現在での駐車台数は39台。
例年より、やや少ないです。
近くの「シキザクラ」
まだ花をポツリポツリ咲かせていました。
・・・・・
那須塩原市の大山公園の紅葉。
近年の大掛かりなカエデの樹の枝の伐採により、その勢いは衰えをさらに感じさせる結果となりました。
那須塩原市としては「今後、捕植することはない」と担当者からの回答を得ました。
つまりは、切られれば、樹は減る一方・・・ということになります。
以前、大山公園の紅葉ピーク時に来訪された方が「今年はダメだね、昔のほうがキレイだったっていう言葉にイラっとしたものですが、いまの大山公園を見ていると、そういう感想が出てもおかしくないのかなって思ってきます。
それは、カエデの色がどうの、ではありません。
「樹が衰えたから切る、地元住民が要望したから切る、子供が怪我をするから切る」
・・・切ることが那須塩原市の大山公園の担当者の答えだからです。
決して切ることすべてを批判しているのではありません。
「伐採」と「剪定」を分けて考えなくてはなりませんので。
ただ切る、のではなく、「剪定」は必要です。
京都や奈良の紅葉が美しいと言われるのは・・・「見せるために剪定をしている」からです。
樹を美しく延ばすために「枝を整えている」剪定をしているからです。
対して、大山公園のカエデはどうでしょう?
あれは「剪定」ではなく「伐採」です。
過去に住民の要望で、側道からはみ出した部分を枝打ちしたことがあります。
これは「剪定」ですから、切らなくてはならないやむを得ない事情だと理解しています。
けど、それ以降、ほぼ手付かずだったカエデの樹を
近年、西那須野観光協会会員による奉仕作業の一環で
清掃作業のほかに「枝の伐採」が追加されました。
この「枝の伐採が」ひどいもので
なぜ?っていうような位置から枝をばっさり切り落としている箇所が多くみられるようになりました。
結果、オオモミジのように、樹皮がはがれ、葉が一切伸びない「ハダカ」の樹がお目見え。
残念なことに「頭上注意」を喚起され・・・この樹はやがて全体を伐採される運命をたどります。
もともと、オオモミジの葉は「褐葉」と言って、枯れているように見える「茶色の葉」になったりしてました。
それを見て、素人は「もう枯れている」と判断すれば・・・その部分を伐採しちゃうのは至極当然なのかもしれません。
が・・・褐葉は、枯れてはいませんので、枝を伐らずとも、毎年、葉を伸ばし、落葉してくれていたのです。
しかし、今年はバッサリ。
もう目が当てられません。
大山公園の「モミジの並木」は墓所側の一部に限られ、往年の光景を見ることはもうありません。
私がお気に入りの紅葉スポットの「定点観察」をやめた理由は、そこにあります。
地元が紅葉を「形式的に」見せているだけなら、もう多くの人に見ておらう必要はないじゃないですか。
ライトアップ?
ふざけてるの? 那須塩原市は!
もはや「隠れ紅葉スポット」ではありません。
おススメできない紅葉スポットだと思います。
私個人は、思い出の場所ですし、カエデの葉は元々好きですから
樹が減ろうが、色が変わろうが、大山公園を散策することは続けますけど
もうおススメすることは無いと思います。
モミジが悪いわけではなく、管理者の考え方に失望しているだけです。
西那須野観光協会会員の奉仕作業はありがたいことだと思います。
だけど、その「枝切り」だけは・・・もうちょっと考えたほうがいいと思います。
カエデを殺してしまっては善意ではなく「悪意」そのものになってしまいますからね。。。