そして興奮の後には憂鬱が待っていた。
怠惰な感情。やるせない…
昨日の夜は書きたいことも書けなかった。
メモ帳は空白のまま、後ろに倒れると意識が遠のいていった。
…昨日の出来事。
電車で2時間弱、軽い睡眠をとって実家へ帰った。
箪笥の中の着物の紋付を確認する。
父は婿養子として母の家に入った。
だから、話はややこしい。
家紋と紋付の紋は違うらしい。
紋付には男紋と女紋があって、母の紋付についている紋は家紋と違うらしい。
それで、本家の息子(俺とは従兄弟の関係)に連絡を取って、家紋を確認することになった。
風呂敷についている家紋は「丸に方喰」。
念のため、お墓の家紋を一緒に確認することに。
お墓に供える榊を買おうとしたが、花屋さんが見当たらない。
ぶらぶら商店街を探していたら、葬儀屋さんのところに行き着いた。
花屋さんの場所を聞きに入った。
そうしたら、位牌ができていた。
見せてもらったが、意外に大きい感じがした。
値段は良心的な価格。
仏具屋さんのカタログに載っている価格より、すごく安かった。
知らない人にとっては、一生に一度経験するくらいのこと。
相場を知らないことってコワイ。
葬儀屋さんはとてもいい人で、位牌の支払いは四十九日の法要の日で良いと言ってくれ、
お参りの間、クルマで待ってくれた。
お寺では、本家の墓掃除と母の遺骨に線香をあげた。
和尚さんと四十九日のことを確認。
それから葬儀屋さんが父のいるグループホームまで送ってくれた。
従兄弟も父に会ってくれ、碁の相手をしようとした。
しかし、父は碁をやるルールをすっかり忘れており、連続して並べることしかできない。
だから、五目並べにして少し勝負をした。
昔は碁のことばっかり考えており、それなりに強かったのに…
その後、腕相撲をやろうとしたが、勝負にならない。
腕相撲がどうやればいのか、忘れている。
力をキープすることはできても、相手の腕を机につけようとしないので、
こうやるんだと教えると、今度は両手で押さえようとする。
今度は指相撲やろうとしたら、手を握らない。
握らせようとしたもう一方の手を握ってしまい、組み手になってしまった。
そんなひと時を過ごさせてもらった。
今回のことでは、従兄弟に大変お世話になった。
途中から降り出した雨に傘を貸してくれ、昼飯も奢ってくれた。
四十九日の供養で会うときに、何かお返しの品を持っていこう…
従兄弟とは年がずいぶん離れているので、あまり話をしたことがなかった。
(俺の幼少の頃会っただけなので、俺が覚えていないだけなのか…)
大人になってから初めて会ったような気がする。
そして、いろんな話をして、カミングアウトしました。
(とても勇気が要ったけれど)
これからはもう少し気楽に話せそうです。