かなり前に、Opowerという米国のエネマネ事業者の日本展開を担当していた。同社の米国担当者ともかなり仲良くなり、公私にわたりお付き合いをさせて貰っていたが、とても懐かしい仕事の思い出だ。そんな思い出深いOpower社の企業グッズを先日会社の同僚から譲り受けた。こちらのタンブラーとノートなのだが、とてもデザインが可愛い。
家庭の電力消費量を見える化し、“電力料金レポート”を発行しているケースが多いが、Opowerは行動マーケティングをコア技術としており、自分の家の電力使用量が、ご近所の家と比較してどのくらい違うのか、何をすれば電力使用量を削減出来るかなどをアドバイスするような形でレポートを毎月発行するサービスモデルだ。電力会社としては顧客接点をしっかり確保しながら、顧客の満足度を高める効果があった。米国では、顧客の希望で電力を調達する電力会社を変更出来る市場環境になっており、その意味で電力会社各社は、如何に顧客ロイヤリティーを高めてお客を繋ぎとめていくかが重要な経営指標となっていた。そこに上手く訴求したビジネスモデルであった。また行動心理に訴えかけるマーケティング手法はとても有効であった。当時東京電力、中部電力、東北電力などを訪問して提案していたのがとても懐かしい。最終的にOpower社は大手IT/ソフトウェア企業Oracleに買収されたので、今はOpowerとしては存在していないが、Oracleの中で引き続き継承されているらしい。
通常、展示会などで貰う企業グッズ (トートバッグやTシャツなど)はいずれ捨てられてしまうことが多いが、こちらのOpowerグッズはとてもデザイン性が高く、また思い出深いパートナー企業なので、こちらのグッズも大切にしていきたい。