今クール見ているドラマの中で、日テレ土曜日21時から放送している『GO HOME 警視庁身元不明人相談室』が結構面白い。タイトルからして、刑事事件最前線のドラマとは違う、ちょっと視点をずらした捜査ものドラマだと思い、もしかしてありがちかなと、最初はあまり期待していなかったのだが、意外にも毎週見ていくごとに結構ハマってしまった。
まずは主人公が小芝風花と大島優子となっており、このバディーぶりが軽快でなかなか面白い。そして彼女たちが所属する警視庁の中では地味な組織である身元不明人相談室には、かなり個性的で楽しいメンバー(吉田鋼太郎、高島礼子、戸次重幸、半海 一晃)がおり、これに捜査一課の刑事として、Snowmanの阿部亮平が加わり、毎回身元不明の遺体にまつわる物語を解き明かす展開となっている。犯人を追及するドラマというよりは、殺されてしまい、身元不明となった遺体に焦点を当てている点で意外性があり、目の付け所が面白い。
前述の通り、主人公の小芝風花と大島優子の女子コンビが、毎回熱く遺体の身元確認に奔走する。上司の吉田鋼太郎の指示も聞かずに突っ走りがちな小芝風花と、それをある程度抑えながらも、一緒に行動を共にして業務を全うする大島優子の掛け合いが面白いし、ここに大島優子のことが好きな阿部亮平という構図もあり、物語自体は1話完結ながら、身元不明人相談室のメンバーに関する展開は、全体を通して少しずつ明らかになることもあり、なかなか良く出来た脚本である。そして、毎回ラストに遺体にまつわる感動的な秘話が明らかになる為、ちょっとした感動の余韻を残すのがまたいいのだ。
毎回ゲスト出演している俳優陣もなかなか個性豊かで大きな見どころだ。浅利陽介、仁村紗和、山本美月、濱田龍臣、久間田琳加、白本彩奈、泉谷しげるなどが、ゲストとして登場している。また、僕の大好きな女優の星野真里が第9話のゲストであったし、第7話の可愛い柴犬の“まこと“が登場する回は宮本茉由が出演しており、かなり見応えのある内容であった。
いよいよ今週土曜日に最終回を迎えるが、予想外にも面白かったこのドラマを最後までしっかりと見届けたいと思う。