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『石田ゆり子の世界の犬と猫を抱きしめる』台湾編!

1月4日にNHK BSで、『石田ゆり子の世界の犬と猫を抱きしめる 台湾編』を放送していたので、録画して観た。僕もワンちゃんが大好きで、更に石田ゆり子もかなり好きなことから、昨年放送されたイギリス編もじっくり観たが、今回は続編となる“台湾編“。自分でもワンちゃん、猫ちゃんを飼っている石田ゆり子はその動物愛から、日本での動物の保護活動にも力を入れており、前回のイギリス編で放送されていた内容にとても共感出来るものがあったので、今回の台湾編も楽しみにしていた。

今回観るまで、台湾は動物保護活動が進んでいるというイメージがあまり無かったのだが、番組を通して、如何に台湾がアジアの中では動物先進国で、積極的な保護活動をしているかを知ることが出来た。番組では、街中で猫が自由に暮らすホウトンという町を石田ゆり子が訪れ、現地でボランティア活動をしているメンバーの手伝いなどを行う模様が紹介された。野良猫と飼い猫のちょうど間くらいの環境で、街中を自由に動き回りながら暮らす約100匹の人馴れした猫たちだが住む町だが、ボランティアの方々が毎日決まった時間にご飯を与え、ICチップによって管理され、無尽蔵に数が増えることを抑える為、去勢手術なども行いながらしっかりと一匹一匹の猫の健康状態を管理している猫の町となっている。猫にとってはかなりのパラダイスだが、そんな環境をしっかり支えている人たちの力があってこそで、なかなか涙ぐましい活動内容を知ることが出来た。しかし、様々な事情から、この猫の町に飼い猫を捨てにくる人も後を絶たないらしく、新たな問題となっていることなども紹介されていた。

また、台湾では犬や猫の殺処分禁止となったらしいが、そのきっかけとなり、台湾では大きな話題となったドキュメンタリー映画『十二夜』を制作した監督とも面会した石田ゆり子。過去の悲惨な運命を辿った多くの犬や猫たちの現実を描いた作品で、映画のシーンなどはあまりにも犬たちが可哀そうで、愛犬きなこのことが頭をよぎり、心が締め付けられる思いからなかなか直視出来なかった。しかし、この現実を無視したままではいけないと立ち上がった人たちがいたからこそ、台湾でのペットを取り巻く環境は大きく変わったのだ。

他にも行政主導で手厚い体制が構築されている動物保護センターの保護犬活動、学校施設などでペットを飼い、生徒みんなで責任を持ってペットを飼育するという活動なども紹介。ペットをお世話することで育まれる動物愛は、子供たちの人格形成にも良い影響となり、教育の一環としても重要な取り組みとなっていたことも目から鱗であった。

このように、台湾ではかなり先進的な取り組みが、官民一体となって進められているという体制が素晴らしいと感じたし、石田ゆり子の取材を通して、僕も大きな気付きが得られた。日本も台湾での活動から参考に出来る活動がたくさんあり、我が国でも改善の余地が大いにありそうだ。

この番組は、単に可愛いワンちゃん、猫ちゃんが登場する動物番組ではなく、またイギリスや台湾への旅行番組でもない。タイトルの通り、まさに自分のペットを“抱きしめたく”なってしまうような内容で、世界の動物愛護活動などを捉えたドキュメンタリー番組としてとても意義深いと感じた。ワンちゃん、猫ちゃんたちは、残念ながら自分で飼い主を選べない。でも、少しでも幸せな一生がおくれるような環境を作ってあげたいし、悲惨な待遇を受ける動物がこの世からいなくなるような環境にしたいものである。この為には飼う側のモラルが問われ、またそれを支える社会のエコシステム構築がとても重要であることを痛感したが、地道な保護活動を世界で続けている人たちがいるという事実を知ることが出来たのも、この番組の大きな制作意義であると感じた。

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