鳥取最終日の日曜日は、帰路につく前に足を伸ばして初めて倉吉まで行ってみることに。倉吉は鳥取駅から電車で30分南に位置する古き良き歴史漂う町だ。
倉吉は赤い瓦と白い漆喰壁が連なる美しい町並み。そんなに大きなエリアではないので数時間もあれば結構周れてしまうサイズ感なので、日曜日の午前中2時間くらい散策した。
町の中心エリアは白壁土蔵群と呼ばれる景観地区。ここには昔打吹城(うつぶきじょう)というお城が山の上に築城されていたらしく、この倉吉の町並みはまさに城下町だったエリアなのだ。
打吹城は、今は美しい池のある打吹公園となっており、わずかに土塁や二の丸などの遺構を残しているが、井戸の跡なども確認出来る。また小さな動物園コーナーもあって、ニホンザルなども飼われていたので、週末子供と公園で遊んで、おさるさんを見るにはとてもいい場所だ。
白壁土蔵群を散策したが、何とも魅力的な町並みだ。古い町屋建築が連なり、雑貨屋さん、土産物屋、レストラン、カフェなども幾つかあるので、町並みを楽しみながら、ふらふら散策するのが何とも楽しい。酒造やワインショップ、地ビール店などもあった。
途中豊田家という国登録の有形文化財として保存されている古い家屋が残っており、中を見学させて頂いた。江戸時代に呉服屋を営んでいたらしい。本当に今の家にはないような上質な木材などを使っており、丸窓や中庭の太鼓橋、そのデザイン性が本当に素晴らしいし、建築が好きな自分としてもその保存状態にも驚かされた。
そして、白壁土蔵群エリアの東端には大岳院というお寺があるのだが、ここはあの有名な『里見八犬伝』のモデルとなった里見安房守忠義公と8人の家臣のお墓があったので、ワンちゃん好きとしてはやはり立ち寄ってみたが、お墓の周りにはたくさんのワンちゃんの石像が飾られていた。
昔あんなに鳥取に出張していたのに、倉吉をじっくり観光したことが無かったので、今回初めて訪問出来たのは感慨深い。とても素敵な景観地区で、また一つ鳥取県の魅力を堪能することが出来た。
倉吉駅でこちらの”くらすけくん”というご当地ゆるキャラを発見し、可愛いトートバッグも記念に購入。なかなか可愛い~。そして倉吉駅でこちらの穴子寿司を購入して、そのまま大阪に向かう特急スーパーはくとに乗り込んだ。穴子寿司はかなり巨大で、切られていない寿司1本だったので、車内でカットしながら食べたが、とても美味しく、食べ応えのある穴子寿司であった。
これまでシリーズで6回鳥取旅行を取り上げてきたが、今回が最後となる。商店街、宿、陶芸、城、グルメ、そして倉吉と本当に様々な鳥取の魅力を楽しむことが出来た今回の鳥取旅行であったが、2泊3日とは思えないほど、内容の濃い、思い出深い旅となった。鳥取が本当に好きなので、また数年後にぜひ鳥取を訪れてみたいと思う。