僕が単身赴任していた大阪の靭公園エリアに、実はなんとあの安藤忠雄が手掛けた建築がある。意外にも靭公園沿いにある普通の住宅。2010年に建築されたので、ちょうど僕が現地近くのマンションに住んでいた頃建設されたので、当時も良く覚えている。
間口4320mm,奥行26100mmの細長い敷地に建つ住宅.敷地はおおよそ南北に伸び,南側が緑豊かな靭公園に面している.プライバシーを確保した構成をとりながらも南側には大きく開かれ,居間や寝室からは靭公園の木々が見える.仕上げはコンクリート打ち放しで,家具や建築の寸法計画はコンクリート型枠の三六板を単位として納められている。
かなり狭い土地に建っているが、その洗練されたデザインは異彩を放っている。実は最初に見た時は安藤忠雄設計の建築だと知らず、純粋にカッコいい斬新なデザインの家だなあ、と思って見ていたのを良く覚えているが、後で実は安藤忠雄が設計したものだと知った。
今回、松田聖子のライブで大阪を訪れた際、少しだけお昼に時間があったので、懐かしの靭公園に少しだけ立ち寄ってみたが、その際にまたこの建築が見たくなり前の道を通ってみたのだ。
ちなみに、こちらが当時住んでいたマンション。17階だったと思うのだが、ちょうど靭公園を見下ろせる景色の良い部屋で、遠く心斎橋エリアも少し見えたが、テラスで本を読みながら靭公園の満開の桜を眺めていた当時を思い出す。とてもお気に入りのマンションだった。
また、大阪市内でこんな面白いビルも発見。朝日生命ホールが入っているビルで、1962年に完工されたビル。角が取れた窓はまるでカプセルホテルのようでとてもレトロフューチャーなデザイン。今こういうビルは殆ど見かけなくなったが、昭和の時代にはもっとたくさんあったのかもしれない。
一方で、大阪にはこんな昔から残っている理髪店も発見。何とも絵になる味わい深い建築で、安藤忠雄の設計とは対照的ではあるが、狭い長屋のような立地に建っているという意味では見事な新旧デザインの共演である。