相変わらず多くのドラマを見ているが、
中でも沢村一樹主演の『ブラック・プレジデント』
が意外にもなかなか良い味を出していて、気に入っている。
最初は、単にハチャメチャでやりすぎ感満載な
ハイテンションドラマかと思って
あまり期待していなかったのだが、
見ていくうちに、その独特な物語展開のテンメA
そしてうまく棲み分けがされている味わい深い登場人物たちに
じわじわと引き込まれて行く、そんなドラマだ。
そして、以前好きだったドラマにも
何だか似ているということに気が付いた。
そう、このドラマは僕の大好きなドラマ歴代Top5
にも入る『結婚できない男』(阿部寛主演)と同じプロデューサー、
そして脚本家によるドラマなのであった。
国仲涼子が『結婚できない男』にも出ていたが、今回は、
沢村一樹演じるブラック企業のレッテルを
貼られているアパレル会社の社長秘書を演じている。
このドラマの主演陣は、アパレル会社『トレスフィールズ社』
の創業社長に沢村一樹、そして社長が何と城東大学に合格し、
仕事をしながら、講義や映画サークルに入って大学生活も
楽しんでしまうという設定だが、ここの経済学講師が黒木メイサ。
結婚後久々のドラマ登場である。他に会社側では、
永井大が社長の側近、壇蜜が会社の専属ドクターなどに扮しており、
また大学では個性豊かな学生たちも登場していて、なかなか面白い。
特にゆりちゃんというちょっと変わった女子大生を
演じる門脇麦がなかなか印象的だ。良く見ると決して
そんなに可愛いわけではないのだが、
何故か不思議な空気感を出していて、
重要な役どころをうまく演じている。
『結婚できない男』では、設計事務所に所属する、
腕はいいが、ちょっと偏屈で人間関係があまりうまく
保てない男性が描かれていたが、今回の場合は、
ちょっと偏屈で下ネタ大好きなエロ会社社長が描かれている。
両共通しているのは、根は悪い奴らでは無いと言うこと、
そして同時にとても孤独な男たちであるということ。
周りにはとても良い友人や女性たちが取り巻いているのだが、
なかなかそれに気付かず、人付き合いが上手では無いが故に
孤独を感じながら、日々過ごしているのだ。
しかし、どこか憎めないこの男たちが実に巧みに
描かれているのがとても面白いし、脚本が実に上手い。
お笑い有り、感動ありのとても良いドラマであり、
今回のクールで一番お勧めしたいドラマでもある。
