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久々に聴き直したアルバム『Van Halen II』 再評価!

最近、またEddie Van Halenにハマっているが、その背景を少しご紹介したい。

来る2月11日に有明アリーナで開催される『Jeff Beck Tribute』ライブに参戦予定だが、このライブはChar、布袋寅泰、松本孝弘という日本を代表するスーパーギターリストたちが一同に集まり、2023年1月に惜しまれつつ亡くなったギター界のカリスマ、Jeff Beckを追悼しながら、彼が世に残した名曲を演奏するという奇跡のライブイベントとなる。ギター好きが多く集まるだろうし、恐らく観客は相当男臭い場となるだろうが(笑)、Jeff Beck、そして布袋、松本のファンとして、僕も参戦を今から楽しみにしている。

そんなこともあって、最近はJeff Beckのアルバムなどもまた聴き直しており、すっかり“ギターサウンド”に飢えている状況だ(笑)。この流れから、僕はどうしても最終的にEddieに行きついてしまう。もちろん、Van HalenのEddie Van Halenのことである。当時ちょっと野村義男にも似ていて(笑)、可愛い笑顔が素敵な天才ギターリストだ。

どちらかと言えば、Jeff Beckなどは時代的には少し前で、僕が知ったのは結構後になってから。その意味でギターリストとして一番多感な時期にリアルタイムで聴いていたのはやはり海外ではEddieのギター、日本では布袋のギターである。特にVan Halenは80年代のハードロックを牽引した存在であり、Eddieのハードロックならではの天才ギタープレイには当時圧倒され、躍動するギターサウンドに酔いしれていたものだ。そして今でも一定の周期で、Eddieの激しいギターが聴きたくなる衝動に駆られる。

天才ギターリストEddieも2020年6月にこの世を去ってしまった。Jeff Beckよりも早く、65歳という若さで。今となっては、アメリカで参戦したVan Halenのライブ、そしてEddieが亡くなる前の最後の来日公演となった2013年6月21日の東京ドーム公演に参戦し、生のEddieを体感出来たのが一生の思い出となった(当時のブログは下記ご参照)。

感動的な『ヴァン•ヘイレン』ライブ! - blue deco design lab

前置きがかなり長くなったが、最近またVan Halenのアルバムを聴いていて、今ちょっとまたマイブームになっているのがVan Halen2枚目のアルバム『Van Halen II(邦題: 伝説の爆撃機)』だ。どちらかと言えば、僕が好きだったVan Halenのアルバムは、大ヒットシングル『Jump』、『Panama』、『Hot For Teacher』などが収録されている『1984』、そして初のビルボード全米1位を獲得した『5150』、後期のハードロック全開で気持ちいい『For Unlawful Carnal Knowledge』当たりが中心なのだが、改めて『Van Halen II』を聴いてみると、その初期の勢いと煌めき、そしてEddieの天才プレイの数々が堪能出来る傑作であることを、改めて思い知らされた。久しぶりに聴くと、また新たな印象を持つものだ。

どちらかと言えば、これまで『Van Halen II』はそんなにインパクトのある作品ではないような気がしていた。Van Halen初期の代表作ともされている『Dance the Night Away』が収録されているアルバムとしても知られているが、この曲はかなりポップで悪くないものの、個人的にはちょっとマイルド過ぎて、ハードロックではないような気もして、イマイチ好きになれない自分がいた。このアルバムをこれまで若干敬遠していたのは、そんな要因もあったかもしれない。

『Van Halen II』に収録されているのは下記10曲。

  • You’re No Good
  • Dance the Night Away
  • Somebody Get Me a Doctor
  • Bottom’s Up!
  • Outta Love Again
  • Light Up the Sky
  • Spanish Fly
  • O.A.
  • Women in Love…
  • Beautiful Girls

改めて全10曲を繰り返し聴いてみると、特に3曲目の『Somebody Get Me a Doctor』から、6曲目の『Light Up the Sky』まで4曲が怒涛のハードロックで、Eddieの天才的なテクニック、痛快ギタープレイ満載であることを再認識した。特に『Outta Love Again』、『Light Up the Sky』のギターリフが最高にカッコいい。まさにEddieの魅力が全開なのだ。音量を大きくして聴くことをおススメしたい。Eddieのギターに加え、David Lee Rothの艶っぽくもパワフルなボーカルと、時折裏返るあの独特なシャウトがVan Halen印のハードロックを印象付けており、何とも気持ちいい。そしてベースのMichael Anthonyによる巧みなハイトーンコーラスワークで見事なハーモニーを奏でている点も聴き逃すことは出来ない。そこにアレックスの激しいドラムが畳みかける・・・。決してヘビメタにはならず、あくまでもハードロックとして個々の魅力とパワーが絡み合いながら爆発しているのだが、全体として秩序と統制が取れた緻密な音楽が展開されていることも改めて痛感してしまう。

更に注目すべきは7曲目の『Spanish Fly』。ファーストアルバムに収録された『Eruption』に続く衝撃だが、今回は静かな衝撃で、Eddieのアコースティックギターのタッピング天才ギタープレイが堪能出来る短い異色インスト曲である。この曲も久しぶりに聴くと、改めてその心地良さに驚いた。

そして個人的に改めて惚れ直したのが、最後の曲となる『Beautiful Girls』である。これはVan Halen流の“遊び曲”で、チャラい歌詞も最高に面白いのだが、その意味では後の『Hot For Teacher』や、David Lee Rothのソロ曲『California Girls』の世界観にも通ずる名曲がこの時期に既に完成していると言える。

結論として、『Van Halen II』を久しぶりに聴いて、昔聴いていた頃に比べてかなり印象が変わったことで、個人的に再評価してしまった。久しぶりに昔聴いていたアルバムを聴き直すと、純粋に思い出と共に懐かしく楽しめるものが多いが、自分の感じ方が変わった中で、今回のように新鮮な気持ちで新たな発見を見出せるアルバムもあり、これもまた音楽鑑賞の楽しい一面である。

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