ブルース・リーの最高傑作、そしてクンフー映画の最高傑作と言えば、やっぱり『燃えよドラゴン』である。1973年に世界で公開されたこの映画はもはやクラシックな名画でもあり、世界のカリスマアクション映画でもあるが、この映画を監督したロバート・クローズが1987年に出版した『The Making of Enter The Dragon』というメイキング本がある。こちらも今となっては伝説の本となっているのだが、実は発売された1987年当時にアメリカにいて、一度購入して持っていた筈なのだが、何故か紛失してしまっていた。
1997年には、この本の日本語訳版『燃えよドラゴン 完全ガイド』が出版され、それはコレクションに持っていたのだが、サイズがちょっと小さくなってしまており、やっぱり大判サイズのオリジナル英語版が欲しいと思い、先日ついに36年ぶりに再購入を果たした。
この本は、『燃えよドラゴン』を監督した、ロバート・クローズ監督が、撮影現場・セットで起こっていた出来事を細かく振り返る内容となっているのだが、貴重な写真が満載なので、メイキング本というよりは写真集と言った方がいいかもしれない内容で、眺めているだけでも楽しいが、良く見ると各ページの写真と共に、ロバート・クローズ監督による様々な撮影秘話が散りばめられており、それはそれでファンとしてはヨダレが出るほど貴重な内容である。まさに歴史遺産と言っても良いかもしれない。
残念ながら全編モノクロ写真で、紙・印刷クオリティも決して高くない(残念ながら、日本語訳版も、オリジナルの写真をそのまま使っているせいか、更に暗い感じになっていて、あまりおススメ出来ないクオリティになってしまった)。それでも、改めてみると、撮影の合間の素のブルース・リーの姿や、まさにメイキングと呼ぶに相応しいオフショットが満載。かなり貴重な一冊なのである。
このメイキング本を見ていると、またむしょうに『燃えよドラゴン』が観たくなってしまった。今度久しぶりにDVDを引っ張り出してみることにしよう(笑)・・・。