タネの縁側  

偏見に満ちております。どなたの参考にもなりません、各自でお確かめいただきますよう御願いいたします。

唸ってしまった

2020-12-20 | TV
2年前だったか吉住(よしずみ)という女性芸人の「たっちゃん」というネタを見ながら、スゴイと思った。
彼女が語った世界は、娘の体質?(性癖?)に悩む両親とのヒトコマ。
独り芝居。


笑えるとかよりも、彼女の語りに、一言も逃さずに聞こうとしている自分。

カルトの霊感商法の友だちが「幸せになる壺」を売りに来たが、
「自分は幸福になっちゃいけないニンゲンだから」と断る様が、
「神様なんかに救えないレベル」
「将来の見えない、底辺の暮らしの女」が見事だなと思った。

男をヤギだと言う飼育員の女も「薄幸な女 諦めている女」

秀逸なのは「当たり屋のシングルマザー」のネタ「無償の愛」だったと思う(いい加減)
これは正直笑ってしまった。
「あかんで、そのうちカラダ壊すから」って心の中で真剣に心配してしまったくらいだ(苦笑)



笑えない、悲惨な場面なのに、それを冷静に見ている自分の幸福に浸っていたりする。
ブルゾンちえみを初めて見た時とも違う。ブルゾンはマスコミが取り上げたキャリアウーマンを揶揄ったところがウマイ。
「35億」という一言をひねり出したセンスで、芸人界に降り立ったように見えた。


吉住は現代(今)の日本だと思った。
高学歴、理系出身者らしい(ウイキ参照)、繰り出すネタは「私小説」。
数学や理科のできた人は違うなあと感心する(苦笑)



芸人は随分前から高学歴者の流入が激しい。
が、女芸人はまだまだそうでもなかったと思う。
だけど、見えないだけで女も男同様に充分悲惨で錯綜する現実、あるいは、
女も「やりたいことをする」「素直な気持ちで表現できる」時代になった結果か、あるいは性差が縮まったせいか。
女に笑いは向かないと言われて久しいけど、
男女雇用機会均等法、共同参画社会のおかげかと思う(悪い冗談)。

ただ世界を構築するにはものすごいエネルギーが必要なんだろうと思う、
柳原可奈子、ブルゾンと活躍時間が短い。
エド・はるみさんは最初から一度もおもしろいと思ったことがないから除外。



昔ながらというか、オーソドックスに楽しいのは阿佐ヶ谷姉妹あたりがトップかなと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寒いですなあ | トップ | ボールを追う青春 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

TV」カテゴリの最新記事