職場が入っている建物の付近に居た猫です。
誰かからご飯を貰って居着いたようです。
誰なのかは見当がついています。
近づくと隠れはしますが、逃げずにこちらをじっと見ています。
瞬きしながら話しかけると瞬きを返してくれます。
ご近所の方から家の子にと頂いたフードが沢山あったのでおすそわけしました。
それから、朝と夕方は給仕の人になりました。
空になった器を下げて帰る準備をしていると、事務所の入り口にちょこんと座って、こちらを見ている事が何度かありました。
果たせなかった約束をしました。
道路に横たわっている子は、見た限り損傷もなく血も出ていません。
ただ、不自然に口を大きくあけたまま、横たわっていました。
ひめちゃんと同じ毛色の、まだ若そうな子です。
私の作業を待ちかねている様子でトラックが数メートル手前で停まっています。
タオルをかけて抱き上げ、まだ柔らかくて温かい身体を、事務所から持っていったダンボールに納めました。
環境局に電話をして事情を説明すると、午前中には来て貰えるのことでした。
あの子の食事場所だった近くのベンチの側に箱を置きました。
いいところに逝ってな、と言うのが精一杯でした。
偽善という文字が頭の中でぐるぐる廻ります。
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