風景写真家 縄手英樹のブログ

車とバイクで日本各地を撮影しています

鉄旅

2024年07月01日 | 列車

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夕暮れの陸羽東線の線路が雨に濡れて赤く光っている。山あいを巡るローカル線の旅に出てみた。 薄暮の時間帯と雨は旅情を誘う。列車で日本を一人旅する事は以前から好きだった。初めに一人旅したのは小学3年生の時、東京から親戚のいる広島まで。 当時はまだ大阪までしか新幹線が通っておらず、在来線に乗り換えて広島まで行った。次は小学5年生の時、3泊4日で本州と九州を一周した。とにかく列車に乗るのが好きだったので、 宿には泊まらず寝台列車などに乗りっぱなし。小学6年生の時は、雪が好き広大な大地が好きということで冬の北海道に1週間。その後単車に乗るようになってからは、 鉄道で旅することは少なくなったが、最近はまた鉄道で旅をしたくなり、東北の特に非電化区間を重点的に鉄旅の魅力を味わってみた。架線のない鉄道風景はすっきりしているし、 人口密度の低い街や集落などを眺めているのも郷愁を誘う。線路のジョイント音や気動車のディーゼルエンジンが唸る音も好きだ。 しかし鉄道好きの旅は、列車に乗る前から始まっている。時刻表を見てあれこれ旅の計画を立てるのも鉄旅の醍醐味の一つである。またそう遠くないうちに鉄旅をしたいものだ。 風景写真家 縄手英樹 https://nawatephoto.com/

掲載誌

2024年06月01日 | 写真
この度、旅の月刊誌『ひととき』の特別企画として、私の滝絶景が組まれることになり、5月20日から全国の書店やアマゾンなどで販売されています。また、東海道新幹線や山陽新幹線のグリーン車にも車内誌として置かれているようです。西日本方面に限定して8ヶ所10枚ほどの写真で構成されていて、それぞれの写真にコメントが載っています。蛍が舞う滝や光芒が出現する滝、天空から舞い落ちるように見える滝など、変化に富んだものも載せています。滝の魅力は千変万化のごとくその時の天気や水量、季節など様々な条件により表情を変えていくこと。これからも同じ場所へ行っても飽きることはないでしょう。
この6月号には私の特別企画とは別に、伊勢志摩・真珠について特集されていて、深く掘り下げた内容の記事も楽しめると思います。こちらも併せて興味のある方は手に取って見ていただけたら幸いです。
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奇妙な森

2024年05月01日 | 写真
イヌシデの変種であるテングシデ。突然変異でこのような姿になったらしい。おどろおどろしい樹形に目が奪われる。日中の爽やかな新緑の季節に撮影したが、晩秋の夕闇に包まれる時間に来たら、不気味な雰囲気を味わえるに違いない。そんな薄気味悪い空気感も自分は嫌いではないので、機会があれば訪れてみようと思う。
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落ち椿

2024年04月01日 | 写真
三月に山陰を旅していて出会った1コマ。
半逆光に照らされた赤い花びらが散策路で最後の輝きを放っている。なぜ椿は花のまま落ちるのか。そこには椿が生き残る為の理由があった。昆虫が活発に動かないこの時期のポリネーターは鳥で、蜜を吸いに来て花粉を付着させるには、正面から蜜を吸わせないといけないが、木の枝に花があるとそれは難しい。しかし、花びらが地面にあれば鳥は地に足を着けゆっくりと正面から蜜を吸うことができる。自然の摂理には恐れ入る。
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地球温暖化

2024年03月01日 | 写真
海藻は冬に育つので、この時期干潮時の海岸にはこのような風景を目にする。しかし、このところの温暖化で磯焼けが発生して、緑のエリアは減少しているのではないだろうか。この冬は特に偏西風の蛇行からくる気象極端化の影響を多く受けたと思う。強い寒気も入りはしたが、長続きせずに季節外れの暖気が入るなどしながら、総じて暖かい冬であった。風景写真家としては撮影するうえで難しい冬であったが、それ以上に気になったのは、例年通りの天気が期待できなくなってきていることだ。これからもこの傾向は続くのであろう。この問題は風景写真家のみならず、全ての人間に関わる大きな課題だ。一人一人が意識して自分のできる範囲で環境問題に取り組んでいても、それがなかなか結果に反映されないのは、なんとも歯がゆい。
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ホームページのリニューアル

2024年02月01日 | 写真
この度、ホームページをリニューアルいたしました。ギャラリーの各カテゴリー冒頭に多数の写真を新たにアップロードしていますので、どうぞごゆっくりご覧ください。ちなみにこの写真は山の稜線から昇る朝日が、稜線の地形により一瞬だけ右半分に陽が当たっている瞬間を捉えたものです。この直後は全体にフラットな光が当たり、全ての霧氷が輝き綺麗でしたが、この左右で明暗がはっきりとしてコントラストがついているのもドラマチックで気に入っています。
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新年あけましておめでとうございます。

2024年01月01日 | 写真
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。この冬も暖冬傾向にあるようですが、冷え込む期間はあると思うので、その時を逃さないよう冬らしい写真を撮りたいと思います。

この写真はかなり冷え込んだ砂浜で、砂や雪が風紋を作り凍りついていて、日の出の太陽の低い光が陰影を作り出し、砂の波を見るようでした。
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あいおいニッセイ同和損保2024カレンダー採用

2023年12月23日 | 写真
あいおいニッセイ同和損保様の2024カレンダーに採用されました。表紙を含めて7枚の写真で構成されていて、各写真に撮影時の思いや被写体の解説文を執筆させていただいています。あいおいニッセイ同和損保様の企業理念「地球の健やかな未来を支えたい」という思いと、自分の「この風景がこの先もずっと続くような行動をしたい」という日頃の思いがリンクしているように思いました。私ができる行動は微力ではありますが、写真家として少しでも未来に光が灯るような事をしていきたいと思います。
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滝雲

2023年12月01日 | 写真
かなり冷え込んだ快晴の朝、夜明け前から刻々と変わる霧の流れを夢中で追った。内陸で発生した霧が溢れて山を越え海に流れ込んでいる。斜面を下り落ちる霧の筋が美しい。この朝のドラマは太陽が顔を覗かせてからもしばらく続いたので、かなりのシャッターを切ることになり、多くの時間を画像の整理に費やすことになったが、今でもその時の余韻に浸れるくらいのドラマチックな時間であった。
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分岐瀑

2023年11月01日 | 写真
奇妙な分岐瀑。滝の左右で岩肌の色が全く違っている。右側の赤褐色のほうは滝の成分に鉄分が含まれているからのようだ。それに対して左側は潜流瀑と言って伏流水が岩壁の隙間から流れていて源流が違い鉄分が含まれていないのであろう。よくもまあ自然とこのような流れが隣り合ったものだ。
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半逆光

2023年10月01日 | 写真
半逆光の光に紅葉が透けて輝き、水面は静けさに包まれ綺麗に紅葉を浮かびあがらせている。ちょうどその間を埋めるように朝もやが漂っている時を捉えることができた。朝もやが水面を全て覆いつくして紅葉の映り込みが見えなくなったり、風が吹いて映り込みがなくなったりしながらシャッターチャンスを待ったが、あまり時間が経つと半逆光ではなくなり、透け感がなくなるので悠長に待ってもいられない。この時はこのタイミングがベストであったと思う。
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アダン

2023年09月01日 | 写真
亜熱帯地域の海岸沿いに生育しているアダン。果実の形はパイナップルに似ていて、初めは緑色で熟すと黄色からオレンジ色に変わっていく。甘い芳香はパイナップルに似ているが、食すには適さないようだ。色の見頃になると鮮やかな色になり、南国の海の色に負けないくらいの主張がある。
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向日葵と太陽

2023年08月01日 | 写真
夏の花と言えば真っ先に思い浮かぶのは向日葵ではないだろうか。近くに寄って見てみると、ポリネーター(花粉媒介者)のミツバチが、花粉にまみれながら花粉団子を作ったり蜜を運ぼうとしている。向日葵には太陽が似合うので、太陽と同じフレームに入るよう、適切な花の向きのものを探して構図を決めた。
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砂岩

2023年07月01日 | 写真
世の中には様々な形をした砂岩が存在しているが、このような奇妙な造形を見せているものに遭遇したのは初めてだ。この一帯にだけ広がっていて、千差万別の形や模様を見て夢中でシャッターを切った。
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仄暗い峡谷

2023年06月01日 | 写真
数時間この近辺で撮影していても誰一人来ない秘境のようなこの薄暗い峡谷の岩肌が、不気味に黒光りしている。岩の隙間から水が染み出ているところに光が当たっているからなのだが、滝になっているような場所もあり、川も流れていることから、湿度はこの上なく高い。マイナスイオンがたっぷりと漂っているようなこの空間に暫し癒された。
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