ないしょだよ、っていう言葉は、子供の頃、心底恐ろしかった。誰にも言っちゃいけない、という緊張感、もし言ったらひどいことをされる、という恐怖感。
ないしょだよ、という側もとても恐怖を味わっていたのだろう、言われる側と同じように。
頭の中で反芻する言葉って、なかなか辛い。息が詰まる感じがする。だから吐き出したいんだ。
助けてほしいって言っても、周りもどう助けたらいいかわからない。そんなとき、くまさんのお母さんは、素敵な解決策を提案するんだ。
この絵本を読み終わって、私の胸も楽になった気がした。そっか、今度、胸が詰まる感じがしたら、このお母さんがやってたように、私もやってみよう。きっと、最後には笑っているだろう。生きていくコツをひとつ手に入れたよ。
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