さかなの回復日記

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「健康」から生活をまもる 感想文

2023-02-08 14:41:47 | 日記
 この本を読み終わって感じたことは、嬉しさと疑いだ。そしてそれは、筆者が意図していることでもあると思う。
 「健康」は現代の宗教だ、そして医学はファッションに過ぎない、と筆者は言う。誰もがこれは何かおかしいと感じていても、宗教があると安心するし、医者の言うことになんとなく従って生きている。
 人は楽しむために生まれてきたはずだ。「健康」をまっとうするために我慢を強いられるのはゴメンだ。宗教があってもいい、だけどそれが絶対唯一とは思わないこと。そして、ファッションである医学は、自分の好きなように利用すればそれでいいということ。
 この本では、好きなものを食べ、遊び、のんびり楽に生きていこうと呼びかけている。それは読んでいて、すごく嬉しく感じた。
 しかし疑いを感じた点もある。例えば、カップラーメンを生産するために、東南アジアの森がパームやし畑に作り変えられてしまっているらしいこと、よく汚れが落ちるという宣伝文句とともに、生分解しない合成洗剤が市場を席巻してしまっていること、私達は、これらのことも気にせずに、好きなように消費していてもいいのだろうか。
 個人の幸せが、全体主義のために犠牲になってはいけない。だけど、個人の幸せが、他の誰かの幸せを奪っているとしたら……。
 こんなふうに考えるのは、多分私の悪いクセなのだと思う。コロナが始まった頃、生かすべき命と犠牲になるべき命があるという議論がくすぶっていた。これは恐ろしいと思った。
 これから私達はどう生きていけばいいのか、それは「健康」とか「医学」とかに囚われず、もっと自由に楽しみながら、時に悲しみながらカッコ悪く生活し、社会の出来事を知っていきながら、人と地道に対話していくのがいいんじゃないか、そして、人生に完璧な美しさなどは求めないのがいいんじゃないだろうか、と思った。


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