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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

そのひとすじの気持ちにうたれる〜 八木重吉の詩

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸いかがお過ごしですか?

この週末は、雨のようですね。

夕べは『八木重吉の詩』を読みました。

ああ、わたしももっと…もっと言葉を持ちたい。自分の、美しい言葉を。


◇ 八木重吉「貧しき信徒」よりふたつの詩をご紹介します。

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『涙』 八木重吉(貧しき信徒より)

つまらないから
明るい陽のなかにたってなみだを
ながしていた



陽の中にたちながら、濃い影がより一層、濃くなって。…ひかりが、なんときらきらと、涙をながすわたしの頬を照らすのでしょう、身体を包み込むのでしょう。光と影の対比がぐんと沁みてきます。

___ わたしは、深い悲しみは消えることはない、と思っています。きょうを生きることで、嬉しいことも、笑うことも、楽しいこともあるでしょう。しかし、深い悲しみは消えることはない。でも時間がたつにつれ、だんだん距離が生まれてくるにつれ、その悲しみを眺めたり、そばに寄り添ったりすることができます。そしてその悲しみが、だんだん愛しく思えたりします。なぜなら、生きている、生きてきた、ということを身体で感じられるからです。

そして、その悲しみを思い出したとき、そっと手のひらにのせて、眺めることが出来るからです。



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『桜』 八木重吉(貧しき信徒より)

綺麗な桜の花をみていると
そのひとすじの気持ちにうたれる



光に顔をむけて、ひたすらに咲く桜の花。
ほんの二行の詩が、生と死、光と影をみせてくれました。

やがて散りゆく、桜の花は、いま美しく、ただ咲いている。まっすぐと生きる輝き。そのなんと美しいことよ。





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桜、また来年に🌸

最後までお読み頂きましてありがとうございました。




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