皆さんおはようございます、こんにちは、こんばんは。
仕事が遊び、遊びが仕事の盆栽岳城の岳城です。
今回は盆栽雑誌みたく書いてみました。
題して「岳城、大品モミジの植え替えに挑む!」です。
植え替えに使いました木は私の棚の盆栽を実際に使用しています。
それではお楽しみ下さい!
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○開始
5月1日、取材班はある盆栽園にやってきた。
「盆栽岳城」という小さな盆栽園だ。
のれんを潜ると棚には盆栽が並んでいる。
岳城「いらっしゃい。」
取材班「本日は宜しくお願いします。」
岳城「ま、いつも通りゆっくり見ていってくれたまえ。今から準備するからね。」
そう言うと作業小屋に行き準備をし始めた。
岳城「さぁ、始めるから作業小屋へおいで。」
そう言うといよいよ植え替えが始まった。
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■前作業 2020年6月25日
■本作業 2023年5月1日
■実技 岳城
〜樹木概要〜
・この木は園主岳城の師匠より譲り受けたモミジだそうだ。
写真から見てわかると思うが、大きさ比較のために「お〜いお茶」の空き缶を隣に置いてある。
樹齢は不明であるが、かなりの年数が経った大木である事が伺い知れる。
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○鉢から取り外す
鉢を外す時が来た。
この日は晴れていて絶好の植え替えに日和ではあったが当園主、岳城は前日盆栽会の会合で飲み過ぎたようで、二日酔いに悩まされていたが 前日の晩酌で水を飲みながらやっていたので、つらい二日酔いに悩まされずにすんだそうだ。
岳城「昨日は飲み過ぎちゃってね〜…確か焼酎のロックを2杯だろ、そしてシメの日本酒を2杯…でも水を沢山飲みながらやったからね、軽い二日酔いで済んで良かったよ。これは一応取材の為で、本格的に飲む時は夜の9時に始まって12時まで飲んでるからね(実話)。ハハハハ」
鉢から取り外すと流石3年間植え替えをしなかったので、根の走りが凄いことになっている。
外す時に下の鉢底ネットに絡みついた根がブチブチと音を立てながら切れている。
岳城「ワッ!凄いなこれは!!」
ノコギリで、ぶ厚いステーキの肉を切るようにガリガリと根を切り落とす。
岳城「所でさ、植え替えから出た土はどうしてる?自分はさ、よく乾燥させてフルイでゴミと微塵を捨てて、それから鉢底に入れていた大玉土と流し込む土を分けているのさ。経済的にも良いからね。これが植え替えの時に出た土さ。結構出るもんだよね。これ、大事な事だから書いておくんだよ。」
「なるほど」と取材班は頷きながらメモを取る。
○鉢に収める そして…
遂に鉢に収める時が来た。
岳城「いよいよこの時が来たね、ちょっとこれを見て貰いたいんだ。」
園主がそう言うと植木鉢置き場から大品用の鉢を抱えながら持ってきた。
岳城「ほら、これさ。ちょっと汚いけど…。」
取材班「いやいや、大丈夫ですよ。それにしても脚付きですか!素晴らしい鉢ですね。」
岳城「これは僕の師匠とも言える人から譲り受けたやつなんだ。作者はわからないんだが、この植木鉢に植えるとどんな木でも格好良くなる素晴らしい鉢なんだ。今からこいつにこのモミジを植えるから写真、撮っておいてくれよ。」
取材班が写真を取る。。
岳城「じゃ、やるか!」
初めに鉢底ネットを取り付けてから次に木を固定するための針金を下から通していく。
岳城「使っているのはステンレスの針金さ。アルミ線と違って硬いけどがっちり固定してくれるから良いんだ。」
針金で木を固定し、土を流し込む。
岳城「土はね、小粒の赤玉土と小粒の鹿沼土を自分独自の配合で混ぜた土だなんだ。
“企業秘密” って言えば良いか?ハハハハ。で、本当はこの為に盆栽協会の土を使いたいんだけど、アレ高いんだよね。だからさ、自分は近所のホームセンターで安く売っているのを使っているのよ。」
最後に土をすき込んでいく。
岳城「これ、解る?」
道具箱から何かを取り出した。
取材班「レーキ…でしょうか?」
岳城「そう!でもね、これはこう使う事も出来るんだ。」
上下に動かしている。
取材班がハッとした。
取材班「もしかして土をすき込んで…」
岳城「そう!これは土をすき込んだり、レーキだから草や苔を取ったり出来るから便利なんだ。」
取材班「ヘェ〜…何処で売ってたんですか?」
岳城「これか?これは百均で売ってたよ。だけどもう今はなくなっちゃったかもしれないからさ、大事に使ってるんだ。」
そう話しているうちに完成したようだ。
岳城「よし、出来た!水をかけるからちょっとジョウロに水をいっぱい汲んできてくれないか?」
取材班、水をジョウロに汲み、岳城、水をかける。
鉢底から茶色い水が流れ出し、やがて透明な水が流れ出した。
岳城「写真、撮るんだろ?どいてやるから撮っていいぞ。」
取材班が何枚か写真を撮る。
岳城「よし、大丈夫か?よし、植え替えが無事終わったから今日は終わりだ!え?他の鉢の水やりはどうしたって?大丈夫大丈夫、サーっとやって終わりだから!!さぁ休もう、君はコーヒー?それともお茶?俺は…」
晴れ渡る空に岳城と取材班の賑やかな笑い声が響き渡たった。
完
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皆さんいかがでしたでしょうか。
雑誌みたいな感じと言っていましたがなんか小説みたいな感じになっちゃいましたね!
でもそれも良いとして…^^;
本業の執筆の仕事の合間に第二弾も執筆中です!
どうぞお楽しみに!!
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