明智抄さんという漫画家をご存じですか?
1980年にデビュー。
異才。奇才。天才。
超庶民的日常家事遂行者目線のSFを描けば他の追随を許さない。
まあそんなジャンル描くの自体この作家さんしか居ないんですが。
彼女の漫画を読む感覚の説明は難し過ぎて
「読んでみて」としか言えず。
独特の感性で紡ぎだされるセリフやキャラクターは
大体「どっか行っちゃってる系」なのに
物語全体には極めて地に足の着いた所もある。
(これは多分作者本人の性質による所が大きいと思う。)
無茶苦茶なのに結果現実と真実があぶり出さているというか。
とにかく奇妙。だけど根っこが優しい。
そんな明智さんの訃報がSNS上で。
60歳だそうです。
まだまだ作品読みたかった。特にSF作品。
こんな作家さんもう現れない。
イラストは明智さんの初期の代表作「始末人シリーズ」のメインキャラ。
天才的頭脳を持つ元悲劇の実験動物にして始末人の一員
名前は白市小鳥さん。ダチョウです。
(ほらもう設定がどうかしてる。)
蛇足ですが私は始末人シリーズで
雅彦が「す するめ ちゅんちゅん」
と言った瞬間に明智さんに心を撃ち抜かれました。