時々思うんですよ。
外に飲みに行きたいなぁって。
誰かと連れ立ってというのではなく、
気が向いたらひとり電車に乗り、
知らない街の駅で降りて
ふらっと木製の重厚なドアを開ける。
すると心地いい歌が聞こえてきてね。
その歌声を聴きながらビールを飲むんです。
ビールは1杯だけ、
後はバーボンのオンザロックを少しずつ。
コロナの波が何度も押し寄せているから
今はまだまだ無理ですけどね。
リンクを張った曲はすごく有名なので
ご存知ない方はほとんどいないと思います。
聴いてくださいというわけではありません。
私は英語がまったくダメなので
ただどんなことを歌っているのかを
知っておきたいと思って
ブログに載せておくことにしました。
曲をカバーしているのはAi Ninomiyaさん。
歌詞の和訳(下記)はティモシーさんという女性の方。
歌も和訳も素晴らしいなぁって思いました。
曲と曲の合間に楽しげな会話とともに
グラスの中の氷の音が
聞こえてきそうな気持ちになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=BLRd0-wRkwA
********************
時計の針がちょうど9時を指した土曜日
馴染みの顔が続々と集まりだす
俺の隣にはいつも1人で来てる爺さん
いつだってまずジントニックだ
彼は言う「君、あの曲弾けるかい?
それでこの憂鬱な気分がどうにかなるかは分からない
だけど最高だったあの甘酸っぱい青春の記憶が蘇るんだ
俺がまだ流行りの服を身にまとってた頃の曲さ」
La la la, de de da
La la, de de da da da
だから歌ってくれないか、ピアノマン
今夜の俺達の為に
ここにいる皆がお前の紡ぐメロディに
酔いしれたい気分なんだ
お前の歌声は俺達の明日への力なのさ
ジョンとはこのバーの中でも友達って呼べる仲なんだ
俺の飲み代は奴がもってくれる
ジョークが得意でタバコの火にも気が回るけど
本当はこんな所でくすぶってるような奴じゃない
いつだったかこう言ってた
「俺はこのまま死んでいくんだろうか」
得意の笑顔も影を潜めて真剣な調子で
「俺はムービースターにだってなれるはずなんだ
もしここから這い上がれたらの話だけどな」ってさ
Oh, la la la, de de da
La la, de de da da da
不動産ブローカーのポールは自称作家先生なんだそうだ
忙しくって嫁探ししてる暇もないんだってさ
そんな彼のお相手は海軍で働くデイビー
多分一生海の上で生きてくんだろう
それからウェイトレスの彼女は世の中ってもんを勉強中なんだ
客のビジネスマン相手にあしらい方も上手くなっていった
そうだ、そうやって皆孤独って名の酒を共有し合ってる
そんな酒でも独りで飲むよりはずっとマシだろう?
だから歌ってくれないか、ピアノマン
今夜の俺達の為に
ここにいる皆がお前の紡ぐメロディに酔いしれたい気分なんだ
お前の歌声は俺達の明日への力なのさ
この土曜日はなかなか盛況な混み具合だ
マネージャーも満足そうに微笑んでくる
だって彼は分かってるんだ、俺の周りに集まってる客達は
少しの間だけでも全て忘れて音楽に酔いしれたいんだって
そんな中ピアノの響きはカーニバルのように盛り上がりをみせ
マイクからもさっき飲んでたビールの匂いがする
客達はいつも私にチップを弾みながらこう言うんだ
「お前は何でこんな所で歌ってんだ?」だってさ
Oh, la la la, de de da
La la, de de da da da
だから歌ってくれないか、ピアノマン
今夜の俺達の為に
ここにいる皆がお前の紡ぐメロディに酔いしれたい気分なんだ
お前の歌声は俺達の明日への力なのさ
********************