【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 11月24日(日曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-11-24 05:10:33 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◇ 山崎晃嗣が、抱えた莫大な借金を清算する目的で青酸カリを呷りエクストリーム・自殺(1948年)。 ◇ 一昨日にジョン・F・ケネディをぶっ殺したリー・ハーヴェイ・オズワルドがリンチされる(1963年)。 ◇ 山一證券がギブアップ。記者会見ではトップが社員は悪くありませんからと号泣したが、ギブアップの責任者は粗方あの世に行くか時効を迎えて逃げ切る(1997年)。

◎ ◎ 創刊120年以上の“ナショジオ”が綴る【 そうだったのか! 】 =第 25回= ◎ ◎

1956- « ダイオウイカ番組の原点はコレでした »

= Webナショジオ そうだったのか! 『ナショナル ジオグラフィック』 =

……National Geographic Journal Japan 〉/ 2013年01月23日 / (Web編集部) ……

 ちょっと話題に乗り遅れた感じもありますが、某国営放送のダイオウイカの番組はご覧になりました? 中の人はもちろん見ました。さすが10年ごしのプロジェクト! 見ごたえがありました。視聴率もよかったようで、こういう番組が多くの人に見られるのはうれしい限りです。深海生物や深海探査はナショジオの得意分野のひとつですからね。

 もっと言えば、こうした海中ドキュメンタリ番組の基礎を築いたのはナショナル ジオグラフィック協会でした。というわけで、今回はその話をいたしましょう。ダイオウイカにあやかって(笑)。  1965年からスタートしたナショジオのテレビシリーズのうち、海中モノは最初から柱のひとつになりました。

 それもそのはず、メインキャスターは海洋冒険家のジャック・イブ・クストーだったのです。 彼は、ナショナル ジオグラフィック協会の支援を受けながら、1956年に映画『沈黙の世界』を製作。自らが発明したアクアラングを使った水中撮影で海中の世界をドラマチックに紹介し、共同監督のルイ・マルとともに、カンヌ映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞していました。

  しかし、クストーはこれに満足せず、文字どおりさらなる深みを目指します。  1959年には水深300m以上で自由に動き回れる海中探査船「ダイビング・ソーサー」を開発します。その模様は1960年4月号の「ダイビング・ソーサー、深海をゆく(Diving Saucer Takes to the Deep)」でレポートされています。

 また、海洋の科学調査や資源開発のため、人間が長期にわたって海中で生活する可能性を探る「大陸棚(コンチネンタル・シェルフ)ステーション計画」を旗揚げし、1962年、第1号の「コンシェルフ1」が完成。マルセイユ沖で水深約10メートルまで沈め、2人が1週間ほど生活しました。

 その成功を受け、バージョンアップを果たした「コンシェルフ2」は、人類史上はじめて海底に設置されるコロニーとなりました。  コンシェルフ2では、1963年、紅海の海底水深11メートルのところで、5人の男たちが約1カ月におよび海中生活を送ります。

 アクアラングをつけてステーションからじかに海中散歩に出かけたり、朝から赤ワインを傾けたり、オウム(parrot)とブダイの仲間(parrotfish)を絡めるオヤジギャグを飛ばしたり、ダイビング・ソーサーで水深304メートルの深海まで潜り、カニの大群や空気のたまった洞窟を発見したり……。

 いかにも楽しげなその冒険は1964年4月号の特集「海の中のわが家(At Home in the Sea)」で詳しく紹介され、翌65年には『太陽のとどかぬ世界(World Without Sun)』という映画になり、アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞に輝きました。

 と、ここまでは映画の話。つづく「コンシェルフ3」の完成からクストーはテレビシリーズにシフトします。  その第1作目「ジャック・クストーの世界(The World of Jacques Cousteau)」を作ったのがナショジオでした。

 実はクストーが世界的に人気を博したのは、映画ではなく、テレビシリーズのおかげでした。テレビ番組はお茶の間に直接届きますからね。視聴者の数は圧倒的な差があるでしょう。クストーのねらいもそこにあったに違いありません。このシリーズは1970年代から80年代にかけて、日テレ系の「驚異の世界・ノンフィクションアワー」枠で放送されたので、ご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 一方、テレビ番組に乗り出したナショジオにとっては、映画で成功を収めていたクストーは絶好の人材でした。お互いのねらいはぴたりと一致したわけです。以後、クストーが死ぬまでこの蜜月関係は変わることがなく、ナショジオの支援は37回、50万ドルにおよび、クストーは10本以上の記事を寄稿しました。

 さて、記念すべき第1作目の内容はというと、映画と同じようにコンシェルフ3のレポートです。ただし、今回は水深100mで、6人が3週間にわたり暮らしました。

 コンシェルフの中の気圧は外の水圧と等しく保たれています。ということは、中の圧力は11気圧。そんな圧力で生きていけるの? と思われるかもしれませんが、大丈夫みたいです。ただし、これほどの高圧になると、普通の空気では人間は生きていけません。なので、高圧だと害のある窒素のかわりにヘリウムを使った人工の空気で室内を満たしています(正確にはヘリウムと酸素の混合気体)。そのせいで、みんな声がヘンに甲高くなっています。

 中での生活はコンシェルフ2のときより実験的要素が色濃く、頭にたくさん電極をつけていろいろ測定していたり、ステーションからの水深110mの飽和潜水を試みたりしています。周囲はいつも暗く、圧力も高い。前と比べるとはるかに危険に満ちており、けっこうアブナイ感じもあってハラハラします。それが冒険としての緊張感を高めていて、映画とは違った見ごたえがあります。

 この番組はナショジオが作った初期のテレビシリーズとしては珍しくいまの日本でも見られます。「ジャック=イヴ・クストー 海の百科 クストーの世界/信じられないダイビング・マシーン」というDVDに収められているので、チャンスがあったら、ぜひご覧になってみてください。特にエンドロールは注目です! 原点の証であるナショジオのクレジットがちゃんと出てきますので(笑)。

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次回は “ « 隕石から地球を守る男に彼はなぜ選ばれたのか » “ を記載、続きます・・・・・

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