「君は牛を二頭持っている(You have two cows)」とは、全事象を解き明かす究極の哲学である。 この意はインターネットにおける研究活動に大きく拠るものであるものの、主に欧米語圏で、一連の政治的ジョークの始まりによく用いられる定型文である。なお、蛇足ながら、ここで言う牛(cow)とは雌の乳牛のことである。
• 「君は牛を二頭持っている。そして鶏を欲しがっている。であるならば、鶏を持ち牛を1頭欲しがっている他の農夫を君は探し始め、経済活動が始まった。 ("You have two cows; you want chickens; you set out to find another farmer who has chickens and wants a cow".)」
この公理(哲学的)はジョーク的表現としては、それらの制度の欠点や理不尽さを指摘することを目的としているが、言い換えればそれら欠点や理不尽さを皮肉っているものとも言える。 この類のジョークは、1994年という早い時期から既にアメリカの学者の間で話題になっていた。その年の『ザ・モダン・ランゲージ・ジャーナル(The Modern Language Journal)』の記事では例として下記を取り上げている。
◎ 社会主義 / 君は牛を二頭持っている。だから隣の人に一頭あげよう。(You have two cows. You give one to your neighbor.) ◎ 共産主義 / 君は牛を二頭持っている。だからその牛を政府に提供した後に、君は政府から牛乳を配給してもらえる。(You have two cows. You give them to the Government, and the Government then gives you some milk.) ◎ 資本主義 / 君は牛を二頭持っている。だからその二頭の雌牛のうち一頭を売って、雄牛を買おう。(You have two cows. You sell one and buy a bull.) ◎ 国家社会主義 / 君は牛を二頭持っている。だから政府は君を撃ち殺し、その牛を持ち去っていく。(You have two cows. The Government shoots you and takes the cows.)
さて、NHIKは宗教団体「日本放送教会」の傘下にあり、本来は英国放送協会(The British Broadcasting Corporation, BBC)の出先機関である。そのため、創業90年以上の割にはいつまで経っても「手本はBBC」と言っている。でもBBCの、俺たち(女)王様の特許状にもとづく放送だもんね国家に縛られないもんね、という奔放さ(イギリスの民放は逆に法律でやかましく縛られている)はいつまで経っても真似しない。できないとも言う。別の意味でイカれているが…
現地の研究者たちにフランスのシリル博士、さらに以前アフリカのケニアにある昆虫学に関する国際的な研究機関の国際昆虫生理生態学センター(International Centre of Insect Physiology and Ecology:ICIPE)でサバクトビバッタを研究されていた中村達先生(国際農林水産業研究センター:JIRCAS)に助言を仰ぎ、初のフィールドワークでの結果を論文発表できるか挑戦したところ、最初に投稿した雑誌からは不受理の連絡をもらったが、二つ目の雑誌で無事に受理された(Maeno et al., 2012)。
一方、4輪型に対抗する試みはなかなかうまくいかなかった。たとえば、先の画像にある英国人J. F. ウォルターズが1882年に三輪車をヒントに発明した3輪スケートや、パリのシャルル・シュベルスキーが1896年に発明した、靴の前後に2つの小さな自転車用の車輪を備えた自転車スケートはいずれも失敗に終わっている。