現代の探検家 = ポール・セレノ 古生物学者 =
地理学とGPS:現代の発掘調査
セレノは、恐竜をはじめとする化石発掘の場所選定に地理学を活用している。 「地理学の演習のように、地質図と地形図を重ね合わせるんだ。 アクセスできそうな地域と地質年代がまとめて確認できるので、“猟場”を見つけられる」。
また、GPS(全地球測位システム)の登場は古生物学に革命をもたらした。
1990年のニジェール遠征ではまだGPSが機能せず、方位磁石と地図を頼りに目的地を探していた。 「GPSがない頃は、過去の発掘現場を再訪したくても見つけられないことがあったが、いまなら確実にたどり着ける」。
古生物学者として大切にしていること
数々の調査を率いてきたセレノが研究を進める上で重要だと考える要素は何か。
「1つはメンバーのやる気を引き出すこと。まず現場では、ここに何をしに来たか学生たちの頭に叩き込む。 “歴史書に自らページを挿入できる絶好のチャンスだ。 こんな機会は滅多にないぞ”とね」。
「“科学とは確固たる事実と証拠の積み重ね”と言われるが、根本は他の研究者を情熱を持って説得することだと思う。 新たな発想が浮かんだり、化石を見つけたとしても、それで終わりではない。 重要性を説明し、他の研究者を納得させる必要がある。 それが科学だ」。
これからの古生物学で必要とされることについて、セレノはこう話す。
「大勢の人、特に子どもたちを巻き込んでいきたい。 私たち人類が今後、種として存続するためには、理性的な思考、“サイエンス・リテラシー”を持つことがとても大切なんだ。 変わりゆく世界で、次世代のエンジニアや科学者を育てなければならない。 だからこそ、私たち科学者は何かしらの発見をしたとき、これまでよりもより多くの一般の方々にも知ってもらえるよう働きかけなければならないと感じている」。
このためにセレノは妻のガブリエル・リヨンとともに非営利団体プロジェクト・エクスプロレーションを設立し、実際の発掘調査などを通じて子どもたちに発見の楽しさ、科学の面白さを体験させる活動を続けている。
※ 戦禍に消えた化石と再度の発見
カルカロドントサウルス;最初の発見となった特徴ある歯の化石は、フランス人古生物学者シャルル・ドペレと J.Savornin によって1927年、エジプトの白亜紀層からもたらされ、メガロサウルスの1種、Megalosaurus saharicus (メガロサウルス・サハリクス)と命名された。
加えて1931年には、ドイツ人古生物学者エルンスト・シュトローマーによって歯以外の部位の新発見がなされ、詳しい分析の結果saharicus 種には新属Carcharodontosaurus (カルカロドントサウルス属)の名が与えられることとなり、Megalosaurus 属から変更された。
その後これらの化石群は模式標本となっていたが、ドイツのミュンヘンに運ばれたのち、第二次世界大戦の戦禍に巻き込まれることとなり、ミュンヘン大空襲によって破壊されてしまった。
このとき、スピノサウルスの模式標本も同じ運命をたどっている。
しかしながら、シカゴ大学のアメリカ人古生物学者ポール・セレノの手によって1996年にはモロッコで明らかにカルカロドントサウルスとわかるほぼ完全な頭蓋骨の化石が発見され、模式標本として再記載されたのです。
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森のなかえ
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はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす(*'-'*)エヘヘ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*゜ー゜*)ポッ