【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

探検家・冒険家 シリース 9-③ 

2013-03-25 11:41:28 | 冒険記譜・挑戦者達

現代の探検家 = エンリック・サラ 海洋生態学者 =

 ~手つかずの美しい海を守るために~

危険なのはサメではなく人間

「プロジェクトメンバーは全員ダイビングのエキスパートで、極地から熱帯まで何千回と世界中の海を潜ってきた人たちだ。 それでも注意深く集中力を保ち続ける必要があるんだが、気を付けなければならないことと言えば、浅瀬のいたるところにあるサンゴ礁の隆起かもしれない。

 

海洋生物はそれほど危険ではないんだ。 サメは私たちにそれほど興味を示さないものだ」。

サメは人間にあまり興味を示さず危害を加えることも少ないのに対し、人間は大量のサメを海から捕ってきた。フロリダ大学によると、サメが年間に人を襲う人数は4人であるのに対し、私たち人間は1年間で4000万匹のサメを殺しているという(2008年)。

ほとんどは“フカヒレ”目的か混獲によるが、アンバランスは一目瞭然。 サメは人間にとって脅威というほどのものではないが、人間はサメにとって最大の脅威となっている。 

 (ヴォストック島周辺の海域で最上級の捕食者であるツマグロを撮影するプロジェクトメンバー。 Photograph by Enric Sala)


太古の地球の姿を求めて

サラの最新のプロジェクトは、南太平洋に浮かぶピトケアン諸島で行われている。  ピトケアン島は、18世紀末に起きたイギリス海軍のバウンティ号の反乱で有名な場所である。 

トンガで反乱を起こし、艦長らを救命ボートに乗せて追放したバウンティ号の船員は、タヒチ、フィジーなどを経由し、タヒチ人と女性子供を連れ、ピトケアン島に辿り着いたという。

ピトケアン島は当時のイギリスの海図には記載がなく、反逆者は実に20年近く発見されなかった。以来現在まで反乱水兵の子孫が住み続けているが、人口は50人ほど。

 

※;ピトケアン諸島(Pitcairn Islandsは南太平洋上に浮かぶイギリスの海外領土。 ピトケアン島はじめ全部で5つの島から成り立っている。  他の四島はデュシー島 ・オエノ島 ・サンディ島 ・ヘンダーソン島

正式名称はピトケアン・ヘンダーソン・デュシー及びオエノ諸島(Pitcairn, Henderson, Ducie, and Oeno Islands)。

1767年、イギリス軍艦「スワロー」の士官候補生ロバート・ピトケアンが発見した。

この島の周囲300kmには、他に人の住んでいる島は無い。 この絶海の孤島に人が住み着くようになったのは、映画でも有名な「バウンティ号の反乱」がきっかけである。 現在ピトケアン島に住んでいるのは、この反乱に参加した水兵の子孫達である。

 

ピトケアン島は火山性(最高峰が355m)の面積4.50km2の小さな島である。 島の周囲は断崖絶壁に取り囲まれており、荒波が島を叩き寄せているため海岸線はほとんど無く、岩がごろごろしている浜がほとんどである。

その為、大型の船が島へ接岸するのは難しい。 島の北部、海を見渡す丘の方にバウンティ号の反乱のリーダーであるフレッチャー・クリスチャンがいつも居たというクリスチャンケイブと呼ばれる洞窟がある。

島の周囲にアダムズ・ロックとヤングス・ロックと言う岩石の小島がある。

 

気候は亜熱帯海洋性で、7月から12月は雨季である。 夏季は20~30℃と温暖であるが、冬季には12℃まで気温が下がることもある。 

 

このピトケアン諸島でのプロジェクトはサラが長年続けている「原始の海プロジェクト(Pristine Sea project)」の一環で、世界に存在する自然豊かな海を調査し守ろうというものだ。

 

「このプロジェクトの目的は、ピトケアンの海洋生物の状態を正しく記録し、住民にその資源を保護するよう提案を行うことだ。 同じくナショナルジオグラフィック協会の探検家であるマイケル・フェイが島を歩き、陸上面からもピトケアンを調査する。

 そのほか、一流の海洋生物学者や映像制作者がチームを構成する。 現地では高解像度カメラや遠隔撮像チームが製作した未来的なミニヘリコプターで撮影を行う予定だ。サメや未知の深海生物など、ピトケアンの海が豊かな野生生物を育んでいることを期待しているんだ」。

 

これからの海洋保護についてサラはこう話す。

「海を救うのはどこか一つだけの組織ではない。 過去には海を巡るたくさんの争いもあったが、これからは新しい形のパートナーシップを確立して真の協力体制を整える必要がある。 このままの状態ではリスクが高すぎる。 また、組織だけでなく、私たち一人ひとりも、海の資源を使っている当事者として、興味を持ち、海洋保護に貢献しなければならない」。 

 

 

 

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

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1 コメント

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めぐみです! (めぐみ)
2013-03-26 22:27:26
このあいだコメントしためぐみです!覚えてますか?覚えていてくれた嬉しいですw(^○^)せっかくなのでメールできませんか?私ブログとかやってないのでお話がしたいです、アドは megmeee88あっとyahoo.co.jpです、待ってますね!(。・・。)ポッ
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