ブレストシーブ刀剣愛好会in宮城工場

宮城工場の刀剣好きブログ(^-^)

刀剣紹介No.5

2023年03月30日 | 日記

今回の刀剣紹介は、『伊賀守藤原金道(いがのかみふじわらきんみち)』です。

工場品質管理担当者が所有している”わきざし”です。

金道は江戸時代に活躍した山城(現在の京都府)の刀工です。

 

この刀はシンプルな直刃(すぐは)の刃文で、映り(うつり)が印象的な刀です。映りとは、刃文と鎬筋(しのぎすじ)の間に、白っぽく影のように見えるもののこと。表側は、色々な角度から映りの様子が見られます。

茎(なかご)には、銘と共に『菊紋』、『雷除』が刻まれています。

菊紋は、初代金道が天皇や朝廷へ奉仕した功績があったことにより使用を許されたものです。金道家は代々引き継がれ、十一代続いた名門です。

雷除の文字は、五代金道の頃から刻まれたといわれています。「雷除」の刻された金道の刀は災厄除けとして人気であったようです。

 

茎には『日本鍛冶宗匠』とも刻されています。

これは初代金道が徳川家康の取次ぎにより、日本中の刀鍛冶の頭領であることをあらわす「日本鍛冶宗匠」を朝廷より直々に勅許を受けた名門であることをあらわしているといえます。

 

小板目肌(こいためはだ)の地鉄(じがね)です。沸(にえ)出来の刀で、刃文には沸の粒が数多く見られます。

 

物打ち辺りに太めの金筋(きんすじ)が見られます。

持ち主は、この刀で見られる映りの様子や刃中の働きなど、様々な角度から鑑賞を楽しめるところが気に入っており、『日本鍛冶宗匠』の刀を所有していることを嬉しく思っています(^_^)


刀剣紹介No.4

2023年03月03日 | 日記

刀剣紹介第4弾は『備州長船祐定(びしゅうおさふねすけさだ)』です!

この刀は、資材管理担当者が所有している”打刀(うちがたな)”です。

 

この刀は、数十名いると言われている『祐定』の中の一振りです。

長さ65cm以上、反りの感じもなかなかで実際に持つと、ずっしりと重みを感じられる刀です。

 

表側の刃文は、刃区(はまち)側から小互の目(こぐのめ)と尖り互の目(とがりぐのめ)が交じり、所々に湾れ(のたれ)が見られます。

 

裏側の刃文は、刃区(はまち)側から物打ち辺りまで小互の目(こぐのめ)と尖り互の目(とがりぐのめ)で、物打ち辺りに湾れ(のたれ)が交じります。

 

平地(ひらじ)は小板目(こいため)、鎬地(しのぎじ)は柾目(まさめ)交じりに見えます。

 

切先(きっさき)は小切先(こきっさき)です。

刃中には、足(あし)や葉(よう)などの働きが数多く見られます。

特に刀の表側に足、裏側には葉が多く見られます。

 

持ち主は、表裏の異なる刃文の乱れ具合と働きの様子を見比べながら鑑賞できるこの刀に魅力を感じています☆