今年9月の「下関チェンバーアンサンブル 室内楽コンサートvol.7」から3曲目は、
フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲 第6番「田園」より第1楽章。
フンメルはベートーヴェンの8歳年下ながらピアニストとしては良きライバル。
彼はベートーヴェンの交響曲を1番から7番まで同じ編成で編曲しており、
これらは当時録音再生機器がまだ無かった一般家庭で演奏されて親しまれていました
オーケストラのパートをそのまま移してきたのではなく、
いろいろ考えられていて、ちゃんと室内楽になっているのが面白い。
今回はチェロの楽譜をファゴットで演奏しましたが、
編成が手頃なので他の楽器に置き換えも出来そうだし、
こういうのはもっと演奏されればいいよなあ
フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲 第6番「田園」より第1楽章。
フンメルはベートーヴェンの8歳年下ながらピアニストとしては良きライバル。
彼はベートーヴェンの交響曲を1番から7番まで同じ編成で編曲しており、
これらは当時録音再生機器がまだ無かった一般家庭で演奏されて親しまれていました
オーケストラのパートをそのまま移してきたのではなく、
いろいろ考えられていて、ちゃんと室内楽になっているのが面白い。
今回はチェロの楽譜をファゴットで演奏しましたが、
編成が手頃なので他の楽器に置き換えも出来そうだし、
こういうのはもっと演奏されればいいよなあ
9月10日に下関市生涯学習プラザで行った、
「下関チェンバーアンサンブル 室内楽コンサートVol.7」。
本番の動画をYouTubeにアップしたので紹介します
一つ目はベートーヴェン「フルート、ファゴットとピアノのための三重奏曲 ト長調 WoO37」。
ベートーヴェン15歳の頃の作品で、アマチュア音楽家の男爵の為に書かれ、
その家族達によって初演されました。
どの楽器も難易度結構高め
ファゴットはまあまあ高めの音域で延々と吹く事が多く、
彼の交響曲ではお目に掛からないような高音も書かれてて、
それなりに大変でした
フルートの石飛祥一先生は、
僕が中学生の時、部活に指導にいらっしゃっていたのをよく覚えています。
あれから時を経て今、同じ舞台でこうして一緒に演奏出来るのはうれしい限りです
「下関チェンバーアンサンブル 室内楽コンサートVol.7」。
本番の動画をYouTubeにアップしたので紹介します
一つ目はベートーヴェン「フルート、ファゴットとピアノのための三重奏曲 ト長調 WoO37」。
ベートーヴェン15歳の頃の作品で、アマチュア音楽家の男爵の為に書かれ、
その家族達によって初演されました。
どの楽器も難易度結構高め
ファゴットはまあまあ高めの音域で延々と吹く事が多く、
彼の交響曲ではお目に掛からないような高音も書かれてて、
それなりに大変でした
フルートの石飛祥一先生は、
僕が中学生の時、部活に指導にいらっしゃっていたのをよく覚えています。
あれから時を経て今、同じ舞台でこうして一緒に演奏出来るのはうれしい限りです
5月27日のリサイタルで演奏した、
バッハのコラール幻想曲「来たれ、異邦人の救い主よ」と、
ウェーバーの「アンダンテとハンガリー風ロンド」の2曲は、
長年イスラエル・フィルの首席ファゴット奏者を務めた、
モルデカイ・レヒトマンさんによる編曲でした
彼はオーケストラ退団後も指揮や編曲、後進の指導に積極的で、
彼がニューヨークに滞在している時は、恩師ヒンデル先生から、
「彼のレッスン受けてみるといいよ。」と言われていたけど、
まだマネスで大学生をやってる身だったので、なかなかタイミングが合わず、
遂に教えを請うチャンスには恵まれないままでした
帰国後、彼が自分のリードメソッドを出版して、
宣伝の動画をYouTubeにアップしてるのを発見。
(過去記事「The bassoon reed - my system - by Mordechai Rechtman」)
出版社に注文して入手し、いろいろ勉強させてもらいました。
(過去記事「オランダから到着」)
YouTubeには他にも指揮者としての彼や、ファゴットを吹く動画がアップされていて、
その90歳超とは思えない、しっかり鳴ってよく響くいい音に圧倒されました
今年のリサイタルが終わってひと息ついたところで、
「そういえばレヒトマンさんはお元気なのかな?」と思い、
英語版ウィキペディアを見てみたら没年に書き込みが?
「ええっ彼亡くなってしまったのか。え?これって」
そう、彼の命日は今年の5月27日。正にリサイタルの日。
気づいて鳥肌が立ちました。享年97歳。
そういえば最近93歳、94歳と演奏動画を上げてたけど、
95歳以降の動画は上がってなかったなあ。
今年のリサイタルは同じく演奏したガーフィールドさん99回目の誕生日でもあったので、
何だか忘れられない日になってしまいましたよ
日本でこんなブログ記事を書くのは僕くらいかと思うので、
ここにいくつかレヒトマンさんの動画を紹介しておこうと思います。
ショート動画も紹介したいけどブログに貼れないみたい
グリンカ「悲愴トリオ」のソロ。御年94歳
同じく94歳のドニゼッティ「愛の妙薬」のソロ
こんなの見ると振幅の大きいビブラートって必要ないよなあ。
息とリードのバランスがバッチリ取れてて素晴らしい
僕もこれくらいの歳になってもまだファゴット吹いていたいなあ
バッハのコラール幻想曲「来たれ、異邦人の救い主よ」と、
ウェーバーの「アンダンテとハンガリー風ロンド」の2曲は、
長年イスラエル・フィルの首席ファゴット奏者を務めた、
モルデカイ・レヒトマンさんによる編曲でした
彼はオーケストラ退団後も指揮や編曲、後進の指導に積極的で、
彼がニューヨークに滞在している時は、恩師ヒンデル先生から、
「彼のレッスン受けてみるといいよ。」と言われていたけど、
まだマネスで大学生をやってる身だったので、なかなかタイミングが合わず、
遂に教えを請うチャンスには恵まれないままでした
帰国後、彼が自分のリードメソッドを出版して、
宣伝の動画をYouTubeにアップしてるのを発見。
(過去記事「The bassoon reed - my system - by Mordechai Rechtman」)
出版社に注文して入手し、いろいろ勉強させてもらいました。
(過去記事「オランダから到着」)
YouTubeには他にも指揮者としての彼や、ファゴットを吹く動画がアップされていて、
その90歳超とは思えない、しっかり鳴ってよく響くいい音に圧倒されました
今年のリサイタルが終わってひと息ついたところで、
「そういえばレヒトマンさんはお元気なのかな?」と思い、
英語版ウィキペディアを見てみたら没年に書き込みが?
「ええっ彼亡くなってしまったのか。え?これって」
そう、彼の命日は今年の5月27日。正にリサイタルの日。
気づいて鳥肌が立ちました。享年97歳。
そういえば最近93歳、94歳と演奏動画を上げてたけど、
95歳以降の動画は上がってなかったなあ。
今年のリサイタルは同じく演奏したガーフィールドさん99回目の誕生日でもあったので、
何だか忘れられない日になってしまいましたよ
日本でこんなブログ記事を書くのは僕くらいかと思うので、
ここにいくつかレヒトマンさんの動画を紹介しておこうと思います。
ショート動画も紹介したいけどブログに貼れないみたい
グリンカ「悲愴トリオ」のソロ。御年94歳
同じく94歳のドニゼッティ「愛の妙薬」のソロ
こんなの見ると振幅の大きいビブラートって必要ないよなあ。
息とリードのバランスがバッチリ取れてて素晴らしい
僕もこれくらいの歳になってもまだファゴット吹いていたいなあ
リサイタル3曲目はガーフィールドの四重奏曲。
彼は元フィラデルフィア管の首席ファゴット奏者で名手として知られた人です。
僕がニューヨークに住んでいた時はまだオーケストラに在籍していたので、
カーネギーホールにフィラデルフィア管が来ると、
彼の生演奏を体感したくて毎回聴きに行ってました
今回のこのリサイタルの日は、偶然にも彼の99歳の誕生日
いつもなら「下関であなたの四重奏曲を演奏します」と連絡取るんだけど、
彼のホームページからメールフォームが撤去されて久しく、
残念ながら連絡取れずじまいでした
実はフィラデルフィアの街で彼と偶然バッタリ出会ってお話した事があり、
アメリカ在住時のとてもいい思い出の一つです。・・・って事を、
リサイタルにご来場の皆さんにはお話しましたね。
戦後間もなく書かれた曲ながら、
某レビューの言葉を借りると「モダンだけどコンテンポラリーではない。」
正にその通りで聴きやすく、内容も素晴らしい曲です。
日本ではあまり演奏されてないらしくてもったいない。
本番はみんなかなり熱が入りましたね
いや、楽譜通りやるとそうなるんだって
彼は元フィラデルフィア管の首席ファゴット奏者で名手として知られた人です。
僕がニューヨークに住んでいた時はまだオーケストラに在籍していたので、
カーネギーホールにフィラデルフィア管が来ると、
彼の生演奏を体感したくて毎回聴きに行ってました
今回のこのリサイタルの日は、偶然にも彼の99歳の誕生日
いつもなら「下関であなたの四重奏曲を演奏します」と連絡取るんだけど、
彼のホームページからメールフォームが撤去されて久しく、
残念ながら連絡取れずじまいでした
実はフィラデルフィアの街で彼と偶然バッタリ出会ってお話した事があり、
アメリカ在住時のとてもいい思い出の一つです。・・・って事を、
リサイタルにご来場の皆さんにはお話しましたね。
戦後間もなく書かれた曲ながら、
某レビューの言葉を借りると「モダンだけどコンテンポラリーではない。」
正にその通りで聴きやすく、内容も素晴らしい曲です。
日本ではあまり演奏されてないらしくてもったいない。
本番はみんなかなり熱が入りましたね
いや、楽譜通りやるとそうなるんだって
先月のリサイタルの動画をYouTubeにアップしたので、
当日のプログラム順に紹介していきます
クリックすると大きくなります。
先ずは1曲目、ドヴィエンヌのファゴット四重奏曲第1番。
ドヴィエンヌは音楽史的には古典派の人。
フルート吹きだけどファゴットも吹いていた彼は、
ファゴットの為の貴重なレパートリーを残してくれています。
ドヴィエンヌがファゴットと弦トリオの為のに書いた四重奏曲は3曲。
今回はその中から1番と2番を演奏しました。
どれも素晴らしい曲で大好きなんですが、
2番と3番は冒頭からファゴットと弦トリオが一緒に演奏するけど、
1番には弦トリオだけの前奏部分があって、
その雰囲気がコンサートのオープニングに相応しいと思い、
1番の四重奏曲から始めることにしました
まだつい先日の事なので、見てると手に汗握ってしまいますね
当日のプログラム順に紹介していきます
クリックすると大きくなります。
先ずは1曲目、ドヴィエンヌのファゴット四重奏曲第1番。
ドヴィエンヌは音楽史的には古典派の人。
フルート吹きだけどファゴットも吹いていた彼は、
ファゴットの為の貴重なレパートリーを残してくれています。
ドヴィエンヌがファゴットと弦トリオの為のに書いた四重奏曲は3曲。
今回はその中から1番と2番を演奏しました。
どれも素晴らしい曲で大好きなんですが、
2番と3番は冒頭からファゴットと弦トリオが一緒に演奏するけど、
1番には弦トリオだけの前奏部分があって、
その雰囲気がコンサートのオープニングに相応しいと思い、
1番の四重奏曲から始めることにしました
まだつい先日の事なので、見てると手に汗握ってしまいますね