めまい

夕方、外出先でめまいがした。

激しくはないが、以前に同じ経験をしたことがある。
その時は血圧が高かった。かかりつけの医者へ車で行って
ドクターに叱られたっけ・・・。


余裕はなかったけれど、自分の体の状態を見極めようとトイレで
自分の顔を見てみた。目が左右に揺れている。
グルグルと回るのはウソで黒目が左右に揺れていた。

近くにあった椅子に腰をかけていると少し落ち着いてきた。
気分は優れなかったがバス、電車を乗り継いで帰途についた。



家には暖かい食べ物が無いのを知っていたから、駅前で何か食べて
から戻ることにした。けっして食欲は無かったが、空腹には違いは
なかった。日本そば、野菜ラーメンの選択に迷ったが、消化の悪い
ラーメンにしてしまった。確かに量も多かったが体調が優れない為
か三分の一ほど残して止めた。

寒い道を歩いて家にたどり着いた。
部屋に戻って靴下を脱ぐ為に体をかがめた時、大きく体が揺れた。
収まっていためまいが激しくなった。

突然、吐き気に襲われる。
トイレまで間に合わないので近くにあったバケツに食べたモノの
全てを吐いた。
一回では終わらず・・・二度。

気分は優れないが血圧計を遠い部屋に置いたので確認できなかった
けれど、どの位だったのだろうか。


薬は常用していない。
（自分は入院したことが無いのを自慢にしている）
一時的に血圧が高かったのは１０年くらい前のハナシで、最近の
定期健康診断では低くはないが１３０丁度くらいを維持している。

喉が渇いたので水飲みに行くと、何も無い胃袋から薄茶色の胃液を
体は絞り出すように吐き出した。
夜中に市販の胃腸薬を飲んだだけで床についた。



今朝、気分爽快という訳ではないが、平静を取り戻したようだ。
それで、これを書いている。


今年、親しかった友人二人を見送った。
だんだん友人が少なくなって行くのかも知れない。
その内の一人は一人暮らしで、近くに子供達は住んでおらず、友人
の死亡を最初に確認したのは、時々様子を見に来る民生委員の人で
あったそうだ。友人の部屋は乱れ何も片付いていなかったという。
死亡から四・五日経っていたらしい。


断捨離のことを先に書いたが、自分も始めたのはそのせいだった。
自分の周りの片付けは道半ば、少し急がなければならない、かな。

ダルマさん _転んだ

転んだ
ダルマではない、自分が！

もう老人の部類に入ったのだが、転倒しないことには
自信があった。

例えば、スキーだって６０年のキャリアがあり、体の
バランス感覚は人よりもあると思っていた。

大きなケガはしなかったが、スーパーの買い物袋を持
っていたのでそれをかばうために左手と左ひざをすり
むいた。車から降りる時、足下が斜めになっており、
ゴロゴロのイチゴ大の小石が沢山あり、それに片足を
とられ、踏ん張ったもう片方も取られて、一瞬、天を
仰ぐことになった。。あたりに食品をバラまいた。

子供の頃以来の転倒だ。
子供の頃はよく足をすりむいた。

人目を気にしながら立ち上がった。

すりむいたことを気にするよりも、転倒した事実が老
いを証明することになった自分にがっかりしていた。


このやろー・・・。


やっぱり、いつでも手はフリーにしておく必要がある。