じじい、無駄な抵抗はよせ!

無駄な抵抗はよせ! 
だが、一度きりの人生じゃ
映画のタイトルに触発されて、じじいの抵抗はいかに??

ことわざなんか役に立たない

2020-01-28 16:33:56 | 今日のコトバ
後悔先に立たず 
=覆水盆に返らず と同じ意味か

ことわざなんて、役に立たない

どんなに先人が戒めのために良い言葉を残してくれたと
しても、実際にその場面に直面した時に、あるいはその
決断を正しく下せるかどうかなど分からないものだ。

実際のところ、それは全く自分の役にはたたなかった。

ことわざと自分の素行を比較して、自分のダメさ加減が
よく分かる と、言うよりは、自分の意志が弱いのだ。

光陰矢のごとし、一寸の光陰軽んずべからず・・・

ことわざ好きの父の弟・叔父は、一族の中で唯一国立大
卒業で一流企業に就職して成功した人だが、私の高校時
代にことわざの入った手紙を何度かくれた。

SLOW AND STEDY WINS THE RACE とか

このコツコツ努力するということが大の苦手の私だった。

勝って兜の緒を締めよ などは、いの一番に出来ない。

いい加減に時を浪費して、並以下の老人に突入してしま
った。蟻とキリギリスという童話があったが、私の場合
は典型的なキリギリスに違いない!

いよいよ、最後にやるべき事は、人様に迷惑をかけない
でサヨナラするにはどうしたら良いかを考えることなの
だろう・・・。

アメリカングラフィティ

2020-01-20 16:48:08 | 今日のコトバ
最近、映画アメリカングラフィティを見直してみた。
この映画を何度見ただろうか。
およそのあらすじは私の学生時代のようだ。リッチな
米国の高校生のように自由に車を乗り回すことができ
た訳ではないが、少し裕福な先輩が居て、仕事用のピ
ックアップトラックを夜間は自由に使わせてもらった。

親元から離れたことの自由さから、遊んでばかりいた。
それまでの自分は、そこそこ思ったことは実現できる
と信じていたし、そのようになっていた。
だが、改めてこの世の中に思い通りにならないことが
あることを気づかされることになる。

思い通りにならないこととは人の心である。青春時代
の異性間のやりとりには、譲歩などということは無い。
好き嫌いがはっきりしているから、時には残酷な仕打
ちを受けることにもなる。また、知ることのできなか
った他人の本意を嫌という程に後から知らされること
で、時には立ち上がれない程に傷つくこともあったと
思う。

お金をどんなに積んでも買えないモノ、それは人のこ
ころ。

同じ歳頃の同性、異性、そしてその人達を取り巻く人
の間で、精神的に鍛えられたと思っている。
ただ、いくら鍛えられたと言っても、結局のところ、
決して精神そのものは強くはならなかった。
いや、人の心に触れることには、相当に臆病になって
いったと思う。

あの時代に生きた人達は今どうしているだろうか?

アメリカングラフィティの映画は、主人公が新聞記事
そ回想するシーンからスタートし、エンディングもそ
の記事から親友が刺殺されたことを知るシーンで終る。
映画と同様に、風の便りで友人が死んだことなど知る
のだが、進んで消息を尋ねる気持ちにはならない。

ほろ苦い思い出には、時間という幾重もの絵の具を塗
り重ねている。私も、友人達も・・・。
そのままの方が良いのだ。

深夜放送

2020-01-15 13:45:19 | やりたい事
人間の生い立ちというものは、例えば、何かを発信する
芸術家たちの作品に影響を及ぼすと思う。

芸術といえば大層なハナシになるが、表現者ということ
に言葉を替えてもいいと思う。

学生の頃はよくラジオを聞いた。受験勉強をしながら
流れてくる、ちょっと大人に入り込んだと思わせるよう
な番組が沢山つくられた。深夜放送は面白かった。
DJと呼ばれる人たちがスターだった。

高校生ながら背伸びをして、喫煙をしたり飲酒をしたり
した。また、エロティックな写真集やラジオ番組を見聞
きすることが友人達と交わる最低条件のようになってい
て、どこそこの番組のMCが良いだの、著名人の発する
言葉が納得できないだの、話題にはこと欠かなかった。

しかし、それを今になって振り返ってみると、ことさら
に表面だけの解釈であったと気づく。人間としての思慮
が足りないのは、この歳になっても変わらないが、やは
り、当時に見ていたモノは、やはり観察が足りなかった
と思っている。

今、多くの音源や画像を振り返ることが容易になってい
る。当時の記憶が断片だけでもあるならば、それは昨日
のことのように振り返ることができる。また、もの凄い
データ量を瞬時に検索することができる。
例えば、あの曲を歌っていたのは誰だったか、そしてそ
の歌声はどんなであったか、瞬時に再生できるアプリが
ある。そして、一瞬にして18歳のその日に戻ることが
できる。その頃、自分はどんなことを考えていたかなど。

時々訪ねていたブログの記事から、一晩を寝ずに過ごし
てしまった。あるジャスの名曲から、かすかな自分の記
憶の糸口をたぐることで次々と現れる過去の実態は止ま
ることがなかった。当時、どこに誰と行って、どんな事
を話したか、そして、どんな事が起こったかなどだ。い
つかジャズからフォーク、演歌の世界にまで記憶の巡礼
は進んだ。

歌われた曲の数々は、やはり、歌手や演奏者の考え方を
明確に表現していたし、人生そのものも裏打ちされて現
れた。また、自分の記憶に残る、喜怒哀楽をも一緒によ
みがえった。

深夜番組のエンディングに架かるテーマソングはビター
スウィートサンバだった。もう、とっくに鬼籍に入って
しまった人達の顔や名前が、現れては消えて行った。

大したことではない

2020-01-08 11:34:36 | 今日のコトバ
比べる

モノにはそのモノに対しての程度というものがある。
低い高い、旨いまずい、厚い薄い、熱い冷たい、暖かい涼しい
などなど。

世の中の全てのモノはこのレベル比較で評価される。
そして、時には、軸となる基準が低い場合などは、普段は良く
ないと思っている事でも、けっこう大丈夫だったりするものな
のだ。熱い場所からもどった部屋が常温であっても涼しいと感
じたりその反対は暖かい感じられるものなのだ。
要するに、程度の問題なのだ。

年末に高級ワインと廉価ワインの比較で、その人のセレブ度を
試すような番組があった。一般人には縁のないような超高級ワ
インさえも、舌でききわけるのは容易ではないようだ。
金持ちや有名人がその差を見分けられないと、「ああ、この人
も私と同じね」と安心させる番組なのだ。
人(日本人)は、普通であることを望む理由かららしい。
あの人と同じくらいで良かった、平均で良かったなどなど。

一機80億円もするプライペートジェットで逃げた有名人をこ
の国の人は騒ぎ過ぎではないだろうか。法を無視して金の力に
任せて多数の人間を動かしてこの国を抜け出した。ただそれだ
けの事だ。そして、何と格好の悪いハナシではないか!楽器の
箱に隠れて何が「スパイ映画のようだ・・・」などと。
世界に冠たる大企業を成功に導いた英雄であるなら、堂々と司
法と対決して自分の正当性を示すべきではなかったのだろうか。
要するに本当の英雄でもセレブでも無く、成り上がり者を自分
で証明した訳だ。この人は自分さえ良ければいいと思うつまら
ない人間だったのだ。

世の中には知らないことが多い。そして、そういう世界を知ら
ぬままに一生を終えることの何と多いことか。特別機、VIP
ルームなど一生お目にかかれない場所には違いはないが、エコ
ノミーでトルコへ行くことに何の不足も感じない。機内食を平
らげ、サービスの缶ビールを2本を飲んでウトウトする間にイ
スタンブールに着いてしまう。私はそれでいい。

この国を抜け出して、高級なワインを飲んで一安心している様
子が報じられているが、どんなに金をかけてもワイン一杯は一
杯だ。得られる満足度はレベルが違う凡人の基準では「これは
少し旨い」程度の違いにしか映らない。別に凄いことだとも思
わない。

腹がへっている状態では、冷めた飯に冷えた味噌汁をかけて喰
っても本当に旨いと思うのだが。

今夜、逃亡先からを何か言うようだが、聞く耳はもたない。