クラムとジジイの泣き笑い

一人暮らしのジジイが、Mシュナを飼う事にになった。小型犬故、寿命は、20年か?私は90歳まで長生きしなければいけない。

老人性乖離13(荒金均の場合)

2013-04-06 08:13:29 | 日記
今日は雨です。憂鬱です。と言うのも、クラムは部屋の中では糞小便をしないのです。そです、飼育に失敗したのです。我慢させるのは可哀そうだから、槍が降ろうが、嵐が来ようが、散歩にでかけるのです。だから、カッパを着せたり、着たりの準備がめんどうなのです。また、帰宅すれば、念入りにシャワーを使わねばならないのです。憂鬱だ。
老人性乖離
二人の結婚は、互いに打算の上になりたったものであった。均は、胴長短足でヒョットコ面を連想させる風貌には、女は惚れるはずも無く、結婚とは縁が無い物と諦めていたのである。周囲の近しい者達は、50を過ぎても独身を通す彼に、子持ちを貰えとか、外国人を貰えとか忠告していた。職場にも諦めて国際結婚した同僚が何人かいる。それが、子持ちとはいえ、日本人の、それもトビッキリの美人と結婚できるのだ。こんなウマイ話は2度とこないだろう。保子の方でも、均から金を引き出そうとする魂胆があり、初心なジジイを籠絡させるなんて、容易な作業であった。そして、保子の死をもって終わる、この結婚生活が10年保ったのも、偏に均の仁徳によるものであった。均は穏やかで、争いを嫌う性格のうえ、細やかな気配りもできた。だから、保子のしかける喧嘩も、暖簾に腕押し、糠に釘である。保子としては4~5年で離婚にこぎつける腹積もりであったが、均の実直な人柄に、だんだん、惹かれて行く自分に、驚くのであった。

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