仏像ピクトgooブログ

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仏像ピクトアクリル商品の歴史

2020-05-24 17:48:12 | 日記
仏像ピクトの人気商品といえばアクリルキーホルダーである。
むしろ、仏像ピクトといえばアクリルキーホルダーを思い浮かべる人が最近では多いともっぱらの噂だ。(本当?)


こちらから購入できます。
https://butsuzopict.thebase.in/


今回は仏像ピクトアクリルグッズの歴史を振り返りたいと思う。

アクリルグッズを作ったのは7年前のストラップがはじめてだった。
当時はレーザーカッターに注目がではじめた頃で、
Fabcafeなどさまざまな場所でレーザーカッターを気軽に使用できるようになり市民権を得はじめた時期だった。
そのムーブメントにのっかり仏像ピクトのグッズもアクリルで何か作りたい!と思い立ち、個人でレーザーカッターを所有している人のサービスを利用した。

加工してもらったのはベニア板と2mmの不透明アクリルをカットしてもらった。

今と比べると厚さもなく、断面もカットしっぱなしで気になる所が多いのだが当時はこの出来栄えに感動すら覚えたものだ。



これらを手にひっさげ、デザインフェスタなどのイベントに参加し、販売と加工を重ねながら、アクリル加工についての知識を少しずつ増やしていった。

月日は経ち、現在でも加工をお願いしている会社と巡り会ったことで、仏像ピクトの代表作となったアクリルキーホルダーを爆誕させることができた。

はじめは無色透明アクリルにカラーインクを流し込む形式だった。
カラー面が前面に押し出されポップな印象で今でもお気に入りだった。
このバージョンもウケがよくしばらく生産と販売をしていた。



その後、クリアカラーアクリルの存在を知り試しに作ってみることに。言葉では表現しづらいが、クリアカラーアクリルの色の魅力(持っている人はわかるはず)と、仏像の個性とが結びついたことで良い化学変化を起こすことができた。
光の入り方で表情を変えるクリアアクリルの色と、主張しすぎない仏像ピクトのラインが最高にマッチした商品に仕上がった。



また、5mmという厚さが持つ重厚感やUVプリントとは一線を画したラインを際立たせる塗料、切断面や角を磨くことでソフトな手触りになっていたりひとつひとつのこだわりが魅力をさらに引き上げている。

今回、新たな挑戦としてマットアクリルを初めて使用してみたのだが、アクリルの新たな魅力を発見することができた。
その話はまた次回にでも。


(おまけ)
乳白色アクリルで作ったアクリルブローチをつくったこともありました。こちらはUVインクを使用しています。結構気に入っていたけど、あまり売れなかったので廃番なりました。



観音菩薩ピクトの制作の裏側

2020-05-16 14:40:07 | 日記
「観音菩薩」というとどのような仏を思い浮かべるだろうか。

観音菩薩にはさまざまな形態がある。
人間と同じような姿だったり、はたまた「千手観音」や「十一面観音」「如意輪観音」など多面多臂の人間からかけ離れたものだったりさまざまだ。

その中でも「聖観音」と呼ばれる仏は一番シンプルな姿をしていて、皆が思い浮かべるいわゆる「観音様」のイメージに近い。
「聖観音」は独尊像として祀られている場合にこの呼び名を使う場合が多い。

今回制作した観音菩薩ピクトの「観音菩薩」は「聖観音」と同じと思ってもらってよい。
何故、「聖」がつかないかというと、「阿弥陀如来」を中心として左右を「勢至菩薩」と一緒に配されているときには「観音菩薩」と呼ぶのだ。(Wikiによると…)
で、その三尊形式のことを「阿弥陀三尊」といい、多くのお寺でその形式で祀られている。

今回制作した「観音菩薩」は蓮台を持った「来迎」形式のものをモチーフとした。(来迎とは阿弥陀如来が極楽からこの世に迎えにくること)


それでは制作過程を紹介させていただこう。

はじめはスタンド形式で考えていた。


しかし、立ったままだと勢至菩薩と差をつけづらくなるので座らることに。
また、脚を崩すことで三尊形式にしたときに動きが出るようにした。
        ↓


トレースしつつバランスを調整して完成!
さらに、アクリルキーホルダー化すると…

かわいい!!


以前制作した「勢至菩薩」と「阿弥陀如来」を組み合わせると……
阿弥陀三尊来迎図が完成する!(歓喜)

これを、アクリルキーホルダー化すると…


神々しい!!

このキーホルダーは2020/5/16(土)18:00〜 販売開始します。
↓こちらからよろしくお願いします!

巨大仏に魅せられて【西日本編】

2020-05-10 11:14:55 | 日記
前回に東日本編に引き続き今回は中部地方以南の大仏をご紹介。
コロナが収束した際には旅行ルートのひとつの選択肢としてぜひ巨大仏巡りを組み込んでいただけたら幸いです。

1.湯河原の首大仏(静岡県熱海市)

湯河原にある福泉寺の首大仏。陶器で作られておりもともとは名古屋城内にあり戦後にこのお寺に奉納されたとか。

2.名古屋大仏(愛知県名古屋市)

緑すぎる大仏。写真ではわからないが台座も素敵。この大仏がいらっしゃる桃巌寺ではセクシーな「ねむり辨天」(年二回開帳)や、「珍宝」が数多くあり珍スポット愛好家にも人気があるお寺である。

3.聚楽園大仏(愛知県東海市)

しっかりした体躯と溢れ出る威厳で激渋な聚楽園大仏。存在感がすごい!昭和天皇のご成婚を記念して開眼供養されたとの事。


4.布袋の大仏(愛知県江南市)

大仏好きや珍スポット愛好家からも大人気の布袋の大仏。特徴あるなんとも言えない表情がマニアの心を掴んで離しません。たびたびメディアにも登場し、沿線を走る電車や遮断機越しの“映える”お姿を披露しお茶の間を和ませています。
背中側には大仏を建立した方の息子さんが接骨院を営んでいる。



5.子安弘法大師(愛知県蒲郡市)

高さ18.78mの東洋一の大きさの弘法大師像と紹介されている。近くの展望台からは三河湾の絶景を眺めることができる。

6.岐阜大仏(岐阜県岐阜市)

乾漆仏としては日本一の大きさの岐阜大仏。竹材を編んで仏像の形が作られていることから別名「籠大仏」と呼ばれる。
優しい表情と右手のOKをしているようなポーズは参拝者の心をほっと和ませてくれます。

7.純金大観音(三重県津市)

エンタメ寺院として人気の大観音寺の純金大観音。お寺には四国八十八ヶ所お砂踏霊場、カラオケ観音、巨大な釜、水浴びする河童、カエルや猫のオーケストラなど訪れる人を楽しませる工夫がいっぱい。

8.ルーブル彫刻美術館の千手観音

ガラスピラミッド風屋根の真下に鎮座している千手観音。この美術館は何げにフランスルービル美術館の姉妹館。館内にはルーブル美術館が所有する作品から史上初めて直接型をとった彫刻作品が展示されています。
上記の純金大観音のある大観音寺のすぐ真横にあります。

9.加賀大観音(石川県加賀市)

加賀温泉郷近くにあり、旧「ユートピア加賀の郷」(現・天空聖陵 加賀の郷)の大観音。敷地内になる施設が豪華絢爛すごすぎてバブルの頃の名残を実感できます。かつてはあの織田無道が住職を務めていたことがあったりしたことも…。
最近訪問された方のブログによると、ところどころ廃墟化が進んでいたりするとの事(私が訪れた10年以上前にも兆候はありましたが…)。





10.霊山観音(京都府京都市)

京都の高台寺や八坂神社、清水寺近くにある霊山観音。有名寺社巡りとご一緒にどうぞ。

 11.天竺渡来大観音・涅槃・釈迦如来石像(奈良県高市郡)

西国三十三所第6番札所でもある壺阪寺の巨大仏。巨大仏以外でもたくさんの仏像が収蔵されています。


12.安治川の仏頭(大阪府大阪市)

あれっ、、誰かに見られている気が…ふとビルに目を向けるとそこにはなんと仏頭が!!インパクト大ありなこの仏頭。なぜこんなところに仏頭が?その謎の答えは半田カメラさんのこちらの記事からどうぞ。


13.石切大仏(大阪府東大阪市)

「日本で3番目」と碑に刻まれている石切大仏。何が3番目かはわからないが、そういう心構えは大切。精力ドリンク「赤まむし」などを製造・販売するサカンポーの4代目が建立したとこと。石切は占いのメッカでありちょっとした異世界感を味わう上でもおすすめです。


14.世界平和大観音像(兵庫県淡路市)

ついに解体が決まってしまった…。2006年以降は閉鎖・放置され、一部が落下するなど劣化が激しく2022年度中に解体撤去される。近隣の方の安全や治安を守るためではあるが、淡路島のシンボルがなくなってしまうのは少し寂しくもある。
解体前にぜひその目に焼き付けておいてほしい。





15.救世観音大尊像(広島県瀬戸田町)

瀬戸内海に浮かぶ生口島にある耕三寺の観音像。このお寺は平等院鳳凰堂や日光東照宮陽明門など各地の有名建築物を模したお堂など立ち並んでいる。

16.日中友好弘法大師像(愛媛県松山市)

四国霊場51札所でもある石手寺の裏山に立つ弘法大師像。境内からは見えづらい位置にあるので気づかない参拝者も多い。体は中国、顔はインドの方向を向いているそう。

17.久留米救世慈母大観音(福岡県久留米市)

62mある大観音。胎内めぐりはもちろんのこと地獄・極楽巡りも体験できる。左側の塔(インド村・平和大仏塔極楽殿)には仏舎利が祀られている。

18.嬉野観世音菩薩(佐賀県嬉野市) ※解体されました

嬉野観光秘宝館横に立っていた菩薩像。秘宝館解体後、ヤフオクに出品されていたのは寂しかった。行方は一体どうなったのだろう…。

19.金龍地獄の大仏(大分県別府市) ※閉鎖

現在は閉鎖されてしまっている金龍地獄(温泉)の正面に立っている阿弥陀像。光背があるタイプは珍しい。

20.湯布大観音・馬頭観音(大分県由布市)

正雲寺の境内に立つ2体の大観音と馬頭観音。巨大な馬頭観音は非常に珍しい。お寺正面の合掌の形をした門が特徴的。





巨大仏に魅せられて【東日本編】

2020-05-02 15:45:12 | 日記
巨大仏が好きだ。存在自体が尊いのにも関わらず圧倒的で物理的な大きさがたまらない。足元から見上げた時のゾクっとする感覚や、それと同時に「物理的に小さい自分なんて大したことない存在で抱えている悩みとか不安ってちっぽけだなー」といういろいろなモヤモヤをも吹き飛ばしてくれる圧倒的な存在感が魅力だと自分は思う。

10年以上前、日本全国を旅することに狂っていた時期がある。
旅すると言ってもリッパな観光地に行くわけではなく、その陰に埋もれてしまったかつては賑わっていたが今は失ってしまった場所、一般人の理解を超える日本各地にいる創作主の理想郷、産業遺産遺構などなど…。
毎週のように上記のようなスポットに発見する喜びと興奮を求めて友人たちと旅行に出かけていた。

巨大仏もその目的のひとつだった。
信仰のために巡っていたわけではなく、当時はただ「デカイ仏像をみたい!」その一心で他のスポットと同じように巡っていた。
旅行プランの設定はだいたいメインの場所を設定し、その周辺にある「珍スポット、ローカル博物館・遊園地、大仏・大観音、産業遺構、廃墟、グルメ、温泉」を調べルートを組んでいた。

巨大仏がメインになることは少なかったが、紹介できる程度にはPCにたまっているので、この機会に放出するとともに、コロナが収束した際にはぜひ皆さんの旅行プランの選択肢として「巨大仏」を入れていただけたら嬉しい。

1.北海道大観音(北海道芦別市) ※現在は閉園

北海道の方ならご存知?リゾート施設「北の京 芦別」に建てられた大観音。現在は閉館し、立ち入りもできない。当時は五重の塔、三十三間堂を模したホテルに宿泊でき、そのホテルからモノレールで大観音まで行くことができた。
大観音の内部は豪華絢爛な中華風。胸のあたりにある展望台の眺めは最高だった。





2.田沢湖金色大観音(秋田県仙北市)

田沢湖の近くに建てたら金ピカの観音様。観音様の地下にある「幻想宮殿」という仏教テーマパーク?が最高。水や光を使った演出で訪れた人を楽しませつつ仏教の世界を表現している。





3.仙台大観音(宮城県仙台市)

仙台の方はおなじみの大観音。100mあり日本で2番目に大きい巨大仏である。内部も見応え十分!



3.会津慈母大観音(福島県会津若松市)

会津のシンボル?的大観音。こちらも内部に入ることが可能で会津を一望することができる。

4.牛久大仏(茨城県牛久市)

説明不要。日本一大きい大仏。足がすくむほどの存在感。まわりには小動物と触れ合えるコーナーもあるのでご家族連れでも楽しめます。

5.白蛇観音(群馬県太田市・スネークセンター内)

スネークセンターの端にあるので知らない人も多い。スネークセンター自体めちゃめちゃ楽しい。ヘビを見れるのはもちろんのこと、採毒ショーやヘビの生態を知れるコーナーなどなど(予約すればヘビの踊り食いもできたような…。あと立ち入り禁止だが廃墟化した恐竜洞窟なんかも…)。訪れた際には忘れずこちらの観音様にもぜひ行っていただきたい。

6.鳥居観音(埼玉県飯能市)

山一体が境内になっておりトレッキング感覚で巡れる。大観音内部も美しい。

7.百尺観音(千葉県安房郡)

鋸山山頂にある岩を削り出した大観音。すぐ近くにある「地獄のぞき」が有名。ロープウェイに乗れば麓からすぐに行くことができます。

8.日本寺大仏(千葉県安房郡)

百尺観音から山道を少し降りたところにある日本寺の大仏。顔が好きです。


9.東京湾観音(千葉県富津市)

東京湾にむけてにっこり微笑む観音様。海の安全をいつも見守っています。腰あたりの展望台からの眺めは最高。

10.鉄造仏頭(千葉県松戸市)

なぜこんなところに仏頭が?……この敷地は翠雲堂という仏壇仏具店の工場なのです。ナルホドね!


11.東京大仏(東京都板橋区)

庭などとても綺麗なお寺に鎮座する大仏。板橋区美術館や板橋区郷土資料館も近くにあるのでご一生にどうぞ。

12.世界平和観音(長野県下高井郡)

台座下の大悲殿も充実の内容で一見の価値あり!

13.谷厳寺の仏像群(長野県中野市)

山の中に点在する8体の金ピカの仏像群。緑とのコントラストが素敵。

おまけ.巨大聖徳太子(静岡県伊東市・まぼろし博覧会内)

珍スポッターはご存知のまぼろし博覧会内の聖徳太子。(もともとは大阪のイベントで使われたものだったっけ?忘れた。。)