施主様からメーターの検針をしてる人から漏水の恐れがあると言われたと連絡がありました。
漏水と言われて困るのは目に見えないところの漏水。
見える所の水栓器具等は異常無し。
壁面や土間など濡れている箇所は見当たりません。
穴を掘って箇所箇所でバルブを取り付けて止めてみる方法も頭にありますが土間はコンクリート仕上げになっています。
土間をハツるにも一苦労で手間も掛かります。
まず手間が掛からない方法から試しましょう。
この聴診棒で音を聴いてみます。
こんな感じで聴いていきます。
しかし、ほとんどわかりません。
わかりにくいです。
まだ夜中に聴く方がいいかも知れませんね。
水道メーターを確認してみると・・・思いのほかよく回っています。
これぐらいの勢いがあれば聞こえる可能性大!
と、思っていたら予感的中!
怪しいところを発見しました。
写真右側の止水栓が怪しいですね。
他の水栓は音がしません。
右側の止水栓だけサーッという雑音が耳に響いてきます。
音が聞こえるということはここからおよそ1m範囲内で漏水している可能性大です。
およそですが破裂箇所が1m以上離れた場所だと音がわかりづらいので特定しかねます。
しかし今回は微量の漏水ではないので音もよく聞こえるはず。
予想通り音がハッキリと聞こえて断定せざるを得ないほどです。
この向こうはトイレなのでトイレ側で漏水している可能性もあります。
トイレの中を確認してみると土間はタイル仕上げ。
濡れていると言っても微妙にそうなのかどうなのかわかりません。
とにかく外から止水栓の部分をハツッてみます。
まず洗面手洗い器を撤去します。
そしてハツリ作業。
あれ?
トイレの方へはパイプは繋がっておらず、地面の方へ入っています。
この時点では水漏れは確認できません。
では続いて土間をハツッてみます。
ん?
左の方からサーッと音が大きくなってきました。
おお!!
漏水箇所発見!!
だいぶ吹いていますね。
音もよく響くはずです。
しかも給水パイプのT字部品の脇に細い穴が空き、そこから漏れています。
小さなひび割れでしょうか。
エルボと言う90度に曲がっている部品からの漏水は多いのですが、今回は思いがけない部品からの水漏れでした。
これからもパイプの劣化によってこういう物件も増えてくるかも知れません。
早く見つけることができればいいのですが難しい・・・問題です。
( ̄~ ̄)