止め刺しの衝撃を感じる間もなく 仰向きのイノシシにみんなが集まり一人一本の足を持ち運ぶ・・・・・・(心の準備する暇がないよね)
大物イノシシがかなり重い 人も力を抜くとめちゃくちゃ重く持てない、そんな感じでイノシシもとてつもなく思い 大の大人4人で運んでも何度も休憩が必要でようやくトラックまで運ぶとフラフラ。
そこから清流のある場所まで移動するので自分の軽トラックで追いかける。 敷地内の山の中まで約5分ほどで到着。現場には3人が集まり一人は川をせき止めで水をためる係、そしてもう一人と私とでイノシシの運搬。 10mぐらいの距離が長く感じる。イノシシを引きずりながら軽トラックからおろし、川まで運ぶ。途中の切り株、小枝にイノシシが引っ掛かり思うように動かせない。 うんとこしょ♪ どっこいしょ♪ 小学校の時に習った歌詞が頭をよぎる。
ようやくイノシシを川につけることができた。 ここからが本番と驚くことがいっぱい。
猪を十分に水に漬け込んだ状態で仰向けにする。 刺身包丁と短い刃物と猟師が持つ太めの刃物そしてカッターの4種類ぐらいの刃物が並ぶ・・・・物騒な光景。まずは太めの刃物で切り込みを入れていく。 首元から下にあばらの上を通過してお腹そしてまた下までの皮を切る。切れなければ何度も何度も切れるまでやる。 自分の胸の間にあるあばらを触ってもらうとわかると思うのですが真ん中で軟骨のようなもので引っ付いている。 ここを切断しないと中の心臓にお目にかかれない・・・・・ここが切れないのでナタのようなものえ」振りかぶって刃物でどつく。 どつくと刃物が間に入り込み少し切れる。これの繰り返しで胸部を開ける。開けた後はどうするかって? その左右のあばら骨をもって左右に広げる。勢い良くしないと背骨でつながっているあばらが外れない。勢いよくすると
メキメキ バキバキ と音が鳴る。
それが終わるとおなかの方に行く。 勢いよく刺すと臓器からいろんなものが出るのでゆっくり切ると小腸と大腸が勢いよく出てくる。勿論傷つけると大変なものが出てきてします。臓器は後回しで股関節を切る。
股関節は大きな骨で覆われていて中の部分を通って肛門がある。また想像しよう。 昔のギャグで コマネチ がある。 コマネチコマネチ 笑
股間の下に手を持っていき上にひく コマネチ 笑 その手が通ったラインを鉈(ナタ)で切る(切るとゆうか折る)両方折れたら真ん中に残った骨が取れると肛門と大腸が見える。
アバラの近くにある胃の上の方を切り肛門側に引っ張ると メリメリ っと臓器一式が取れてくる。すべては口からずーっと肛門までつながっているのがよくわかった。半分ぐらいまで引っ張るとかなり重くなって力が入らない。 そして手伝うことになった。
その臓器を触ったらめちゃくちゃ熱い これにはビビった。えーーーーーって 普段焼肉屋さんとかで出てくるお肉は冷たいからこんなに熱いのって 信じられないと思うが火傷するぐらいの熱さ。 そこからはその熱さの驚きが強すぎて考え込んだ・・・・・・これが命だ と。
その時は人数が少なかったので心臓とレバーだけを取り出しあとは穴を掘って埋める(地域によって埋葬方法が違う)
イノシシの皮と肉の部分に刃先を入れて切るとゆうよりはがすとゆうような感じで剥いていく。 皮と毛の部分を左手で持ち右手で刃先を入れてどんどん向いていく。あたりも暗くなってきたときにはまだ半分も残っている状態で明かりをつけてなおも向いていく。
剝き始めて3時間半ようやくイノシシの皮むきが終わった・・・・・
少しお肉をもらったが 2キロ近くある・・・・すごい量だ・・・・
家に帰ったがなんだか不思議な感覚・・・1週間近くはあの熱い臓器の感覚が残っていた・・・・