MON CAHIER CAPRICIEUX

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「アイスクリン強し」

2012-01-16 22:18:04 | 書籍レビュー
言いたい放題でけっちょんけちょんですので、
この本がお好きな方そして畠中先生のファンの方は読まない方がいいと思われます^^;
よろしくお願いします。笑
「しゃばけ」の著者ですね。読んだことありませんが。


「アイスクリン強し」畠中恵
講談社文庫

『お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西
 洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念
 願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣
 の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が・・・。
                          (文庫裏表紙より)』


明治時代×洋菓子=オイシイ!

ということで買ってみましたが・・・


いまいちでした・・。
詰めが甘いというか・・。
なんかスカスカというか・・。
何が見せ場なのか分からないというか・・。


ヘ タ ク ソ か!!!


だいたい、いくらトラブルを乗り越えるったって、
4、5時間で慌てて作ったパーティー料理が好評価もらえるなんて、ありえないだろ!!
なめてもらっちゃあ,こまる!


まず主人公に魅力がいまひとつ足りない。
まあストーリーというのが、小さな事件がいくつか起きてそれを主人公と仲間達が解決していく、というものなのですが。
こいつが全く謎解きしやしないときたもんだってんでぃ。←
威勢がいいのかヘタレなのか分からない。
ただいつもお菓子持ってる人、って感じで、何もいいとこ見せない。
お菓子で謎解きするのかなと思うじゃないか!
専門知識も別に使わない。
みんなが見たことない小麦が出てくる話があって、「これは・・フォルゴーレじゃねぇか!」
・・間違えた、今のはポルコの台詞だ。
ともかく、そんな感じで「さすが洋菓子職人!」て見せ場かと思いきや、

☆よくわかんないから知り合いの詳しい人に聞いてみよう☆

ってなんじゃそりゃあ!笑 ☆(ノο_ο)ノズベ
あんた主人公ちゃうんかい!

後半はぶれてきたのかあまり出て来なかったけど、前半は妙な江戸っ子言葉だった彼。
江戸っ子らしく啖呵きってトンチの利いた謎解きでもしたらどうなのよ!

彼は外国人居留地育ちだってことがよく使われて、そのときお世話になった方なんかが出て来たりするのですが、
英語が話せるってこともそういってるだけで全く活用されない。
居留地で育ったために本格的な洋菓子作りを身につけることができた、
というのですが、上記の通りそれも物語には活かされていない。
銃の扱いが上手いだなんてカッコイイ設定もあるけどそれも使われていない。

どうだか知りませんが,もしシリーズ化するのだとすれば,
この第1巻?で,どばばばばっと設定を出しといたんだね
って感じですか・・。


そう。一番の欠点かなと思うのが、
お菓子が、出てくるだけで話と絡まないんですよね。
せっかく明治の洋菓子店という魅力的な設定なのに、大変もったいない。
謎解きには絡ませなくとも、この時代には珍しい洋菓子がみるみるうちに華麗な姿を現しとろけるような香りを放ち出す菓子作りの場面を見せ場に入れるとか、何かすればよかったんじゃないのか?
この本は
序・チヨコレイト甘し・シュウクリーム危うし・アイスクリン強し・ゼリケーキ儚し・ワッフルス熱し
という章で構成されているのですが、
「ゼリケーキ儚し」以外はタイトルとオチの繋がりが上手いと思いました。

そして,本に入ってたこの洋菓子レシピは可愛かったw↓




うまくまとまる大団円でも、お菓子の活躍は存在感が薄い。
いいこと言ってまとまってまして、まぁその部分は良いんですけど・・なんかなあ。
いたずらに名前を出されたお菓子たちが怒っているだろうよ。


主人公はいまいちだけど、その友人の巡査である長瀬はなかなか好きかな。
でもこれがまたw 都合のいい具合に、事件に絡む人が遠い遠い親戚に多いこと。笑

江戸以前でもなく現代でもない、明治を舞台にしたほのぼのストーリーは難しいのかもしれませんね。
巡査たちと、成金のお嬢様であり紅一点である沙羅さんは役割がしっかりしていましたが、
色々な魅力ある設定が活きていないなぁと思いました。
とても、もったいない。
あ、貧民屈という貧しい町を束ねる親分も面白かったですね。ちゃんと仕事してました。
あれはキャラクターも役割も分かりやすくてよかった。


・・・あれ?
ダメなの主人公だけじゃん?笑


とにかく、
一度消えた小弥太がコレラの話でいきなり再登場して、その後は再び放置されるなど、
本当に気持ちの悪い本であります。

そもそも、正直"皆川真次郎"のあだ名が"ミナ"っていうのから気に食わなかったんですよ。
なんか違和感。
居留地にいたころ、名前が覚えにくいからと付けられたあだ名だそうです。
でも女みたいな名だから真次郎は人からミナと呼ばれるのを凄く嫌う、っていうのが一つの設定なんですけど・・。
外国の方が名字をあだ名にするなんて、なかなかないでしょ。だったら"シン"でしょ。
どうせその設定も面白味を加えているわけじゃなし。


解説ではお菓子研究家の福田里香さんが、
痛快な謎解き、お菓子の魅力、などなど予想していた感想を連ねています。
あとがきではべた褒めされるのが当然ですので、本編を読んでいるときから、
この本のどこをどう褒めているのかなとちょっと楽しみでした。

「しゃばけ」にもお菓子が出てくるとは知らなかった。
福田さんは畠中先生の「しゃばけ」での菓子の使い方に舌を巻いたそうですが、
はたしてそちらは本当にそんなに素晴らしいのか、
それともやはりアイスクリンと同じく残念なのか、
その点は興味があるところ。。

レトロなカタカナ表記が食欲をそそるよね!っていう意見は賛成です。


1回読んだだけですので、もしかしたら見落としている何かがあるかもしれません。
「そこはここと繋がってこうなるんだよ!あんた馬鹿だね!」などと主張したいことがおありでしたら、ぜひぜひ教えてください。
私は単純ですので「ほほう、なるほどね。そいつは巧いや」と言う可能性は多いにあります。笑


思わず長々と語ってしまった。



月9つまんなーい(●`3´●)
でも菜々子さんかわいー(〃´▽`〃)
松潤かっこいー(ノ´Д`)ノ
菜々子さんのシーンのダイジェストつくってくんないかなw
登場シーン見られなかったーTT
社長ーーーーーーーーーーーーーーーっっっ



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>画像  「アイスクリン強し」
     PSE。

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