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「ときめきに死す」

2013-04-21 18:40:46 | 書籍レビュー
「ときめきに死す」1982年、丸山健二
文春文庫

『白刃を血に染めよ! ――栄光の一瞬を待つ若きテロリストの論理と心情を、
 緊迫したサスペンスのなかに描く「ときめきに死す」。嶮しい自然に囲まれ
 た山あいの地を背景に、追いつめられた者たちの鬱積と爆発を描写した単行
 本未収録作品「雪折れ(1981年)」「口笛吹いて(1982年)」「アルペン
 ・ツーリング(1979年)」。充実の物語世界がひらける。解説・川村二郎
(文庫裏表紙より)』


ある方のオススメをお借りして読みました。
読み進めやすかったですが、読者自身で埋めるのであろうことが多く、なんだか大人な本の印象です。
表題作は、かつての栄光の影もなく堕落した生活を送る中年男性の主人公が、突然現れた古い知り合いに
”ある青年の世話をする”仕事を頼まれ、何につながるのか分からぬまま想像だけを逞しくしながら進んでいく物語です。
当然読者にも何が目的なのかわかりません。主人公の男の視点なので、彼の想像に頼ることになります。
上記あらすじには青年が「テロリスト」と書かれていますが、本当にそうなのか最後までわかりません。

収録作品全て、謎が残る感じです。
でも解決されずモヤモヤというほどでもなくて、「こういうことなのかな」と考えられるぐらいの穴だと思います。
収録4作品の中では私は「雪折れ」が一番腑に落ちました。
貸してくださった方によると、丸山氏の小説は山や田舎の風景や暮らしの描写が見所なんだそうです。



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>画像  テトinナムリスヘルメット(「風の谷のナウシカ」)
     '08年5月掲示板投稿作品。

穏やかでない絵に見えますが、設定としては『テトが可愛すぎて欲しくなっちゃったナムリスさんが罠をしかけたよ』ってとこです。

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