前に紹介した3作品とは打って変わって、とんでも妄想っ子のヒロインです
「ノーサンガー・アビー」 ちくま文庫
ジェイン・オースティン作
中野康司訳
『17歳の平凡な少女キャサリンは、リゾート地バースで恋に落ち、由緒ある
お屋敷に招待されて有頂天。古めかしいお屋敷で、愛読中のゴシック小説
に出てくるようなホラー体験ができる、と大喜びでノーサンガー・アビー
に出かける。ところが、小説の読みすぎでキャサリンの妄想はとんでもな
い方向に・・
オースティン初期の辛口ラブコメディー。
(文庫裏表紙より。)』
まず、ヒロインのキャサリンがハマっているゴシック小説とは何か。
わかるようでわかりませんので、うぃきしてみました。
18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した中世趣味による神秘的、幻想的な小説。
超自然的な驚異にまつわる恐怖やサスペンスを主題にしており、近代小説の手法によるロマンスとも言える。
ゴシック小説定番のモチーフは、怪奇現象、宿命、古城・古い館、廃墟、幽霊などであり、それらは現代のゴシック小説でも継承されている。
なんだそうです。
「ノーサンガー・アビー」は、”ゴシック小説のパロディ”風の小説です。
ヒロインのキャサリンは器量は悪く、長所は性格の良さのみ。家柄はごく普通で家族は円満。という、なんともヒロインらしからぬ女の子。
上記のゴシック小説の説明に”定番モチーフは宿命”とありますが、
もの凄い宿命を背負っているわけがないこの一般ピープルな主人公が、恋をした相手ヘンリー・ティルニーの家「ノーサンガー・アビー」に行くことになり、「きっと小説に出てくるような古い立派なお屋敷だわ♪」とウキウキし、到着すると「きっとこんな秘密を隠し持っているに違いないわ!あの小説みたいで怖いけれど、私が調べてみなくっちゃ!」と
妄想全開に冒険を繰り広げるのです。
パロディだなんて斬新ですよね!
今はたくさんあるけど(「名探偵の掟」とか、あんぱんと牛乳=刑事の尾行とか(?)多分そういう感じでしょう。)、18~19世紀でもそんなこと考えるんですね!
今まで読んだ中で一番、先が気になるお話かもしれません!
初っぱな1ページ目から、続きが読みたくてしょうがないです。
キャサリンが「ユードルフォの謎」で頭がいっぱいなように、私も「ノーサンガー・アビー」で頭がいっぱいでしたw
一人称ではありませんが、「キャサリンはこう思った」とか「キャサリンはこう感じた」とか、キャサリンの感覚を通して彼女が見たものや話した人が描かれているので、自分もキャサリンになってしまうわけです。
そしてこの小説がどんな感じか、オースティン小説の読者としてはある程度予想はできているはずなのに、
キャサリンと一緒になって、つい、ワクワクドキドキしてしまう。
そしてその結果、キャサリンと同じようにあるイミ衝撃を受けます。
読みながら何度も、ふふっと笑ってしまいました(*^^*)
始め~終わりの手前ぐらいまで、すっごく気になってどんどん読めます。
そろそろまとまって、終わりかな~?と思う頃にまだ何度か事件が起こるのも、ずんずん読める理由かも。
起承転結の結あたりは以前読んだ長編3作品とは違う感じのまとまり方でびっくりします(ヘンリーはそれでいいのか!?w)が、オースティンの意見がたっぷり入った小説です。
物語にも表れているのでしょうけど、ストレートに意見を述べている箇所もありますからねw
とりあえず、キャサリンがバースで出会った人物の一人である、ジョン・ソープのことはひっぱたきたくなりますw
ゴシック小説にありがちな”ヒロイン(←美人前提。)を誘惑する悪役”の、パロディ版なんだそうですが・・
すっごい腹がたちます。笑
あとは・・「あとがき」が面白くなかったです^^;
大抵「あとがき」とか「解説」って面白く読ませていただくのですが、この本のはイマイチでしたー。
なんか「読書感想文を書かなくちゃいけないんだけど原稿用紙2枚とか書けないから粗筋で半分埋めよう」とかやってるminaco並みに頭悪そうなんですもん。
「ノーサンガー・アビー」を映像化したら面白そうなのになー。
演出しがいのありそうな感じですよ 腕の見せ所です!
「プライドと偏見」でリディア役だったジェナ・マローンなんかをキャサリン役にどうでしょうか・・
結構いい歳ですけど、15歳のリディア役を21歳でやったなら大丈夫なんじゃないかとw
キャサリンは器量がよくないといっても、成長するにつれてなかなか美人になってきたそうですし。
ジェナは画像検索すると結構ケバケバしてますけど、リディアの時のジェナはとても愛らしいんですよ☆
「ハリー・ポッター」のハーマイオニー役であるエマ・ワトソンもミス・ティルニー(ヘンリーの妹。清楚な美人。)か場合によってはイザベラ(ジョン・ソープの妹。派手な美人。)として出演できそう。
あ、でも年齢がおかしくなっちゃうかな。
ん~ キャストはともかく、映画化されたらきっと見応えあると思いますけどねぇ、映像的に。
では皆様、よいお年を
>画像 服装などは映画「プライドと偏見」のリディアを見ながら、
純朴なキャサリンのイメージで。
gooツール。
「ノーサンガー・アビー」 ちくま文庫
ジェイン・オースティン作
中野康司訳
『17歳の平凡な少女キャサリンは、リゾート地バースで恋に落ち、由緒ある
お屋敷に招待されて有頂天。古めかしいお屋敷で、愛読中のゴシック小説
に出てくるようなホラー体験ができる、と大喜びでノーサンガー・アビー
に出かける。ところが、小説の読みすぎでキャサリンの妄想はとんでもな
い方向に・・
オースティン初期の辛口ラブコメディー。
(文庫裏表紙より。)』
まず、ヒロインのキャサリンがハマっているゴシック小説とは何か。
わかるようでわかりませんので、うぃきしてみました。
18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した中世趣味による神秘的、幻想的な小説。
超自然的な驚異にまつわる恐怖やサスペンスを主題にしており、近代小説の手法によるロマンスとも言える。
ゴシック小説定番のモチーフは、怪奇現象、宿命、古城・古い館、廃墟、幽霊などであり、それらは現代のゴシック小説でも継承されている。
なんだそうです。
「ノーサンガー・アビー」は、”ゴシック小説のパロディ”風の小説です。
ヒロインのキャサリンは器量は悪く、長所は性格の良さのみ。家柄はごく普通で家族は円満。という、なんともヒロインらしからぬ女の子。
上記のゴシック小説の説明に”定番モチーフは宿命”とありますが、
もの凄い宿命を背負っているわけがないこの一般ピープルな主人公が、恋をした相手ヘンリー・ティルニーの家「ノーサンガー・アビー」に行くことになり、「きっと小説に出てくるような古い立派なお屋敷だわ♪」とウキウキし、到着すると「きっとこんな秘密を隠し持っているに違いないわ!あの小説みたいで怖いけれど、私が調べてみなくっちゃ!」と
妄想全開に冒険を繰り広げるのです。
パロディだなんて斬新ですよね!
今はたくさんあるけど(「名探偵の掟」とか、あんぱんと牛乳=刑事の尾行とか(?)多分そういう感じでしょう。)、18~19世紀でもそんなこと考えるんですね!
今まで読んだ中で一番、先が気になるお話かもしれません!
初っぱな1ページ目から、続きが読みたくてしょうがないです。
キャサリンが「ユードルフォの謎」で頭がいっぱいなように、私も「ノーサンガー・アビー」で頭がいっぱいでしたw
一人称ではありませんが、「キャサリンはこう思った」とか「キャサリンはこう感じた」とか、キャサリンの感覚を通して彼女が見たものや話した人が描かれているので、自分もキャサリンになってしまうわけです。
そしてこの小説がどんな感じか、オースティン小説の読者としてはある程度予想はできているはずなのに、
キャサリンと一緒になって、つい、ワクワクドキドキしてしまう。
そしてその結果、キャサリンと同じようにあるイミ衝撃を受けます。
読みながら何度も、ふふっと笑ってしまいました(*^^*)
始め~終わりの手前ぐらいまで、すっごく気になってどんどん読めます。
そろそろまとまって、終わりかな~?と思う頃にまだ何度か事件が起こるのも、ずんずん読める理由かも。
起承転結の結あたりは以前読んだ長編3作品とは違う感じのまとまり方でびっくりします(ヘンリーはそれでいいのか!?w)が、オースティンの意見がたっぷり入った小説です。
物語にも表れているのでしょうけど、ストレートに意見を述べている箇所もありますからねw
とりあえず、キャサリンがバースで出会った人物の一人である、ジョン・ソープのことはひっぱたきたくなりますw
ゴシック小説にありがちな”ヒロイン(←美人前提。)を誘惑する悪役”の、パロディ版なんだそうですが・・
すっごい腹がたちます。笑
あとは・・「あとがき」が面白くなかったです^^;
大抵「あとがき」とか「解説」って面白く読ませていただくのですが、この本のはイマイチでしたー。
なんか「読書感想文を書かなくちゃいけないんだけど原稿用紙2枚とか書けないから粗筋で半分埋めよう」とかやってるminaco並みに頭悪そうなんですもん。
「ノーサンガー・アビー」を映像化したら面白そうなのになー。
演出しがいのありそうな感じですよ 腕の見せ所です!
「プライドと偏見」でリディア役だったジェナ・マローンなんかをキャサリン役にどうでしょうか・・
結構いい歳ですけど、15歳のリディア役を21歳でやったなら大丈夫なんじゃないかとw
キャサリンは器量がよくないといっても、成長するにつれてなかなか美人になってきたそうですし。
ジェナは画像検索すると結構ケバケバしてますけど、リディアの時のジェナはとても愛らしいんですよ☆
「ハリー・ポッター」のハーマイオニー役であるエマ・ワトソンもミス・ティルニー(ヘンリーの妹。清楚な美人。)か場合によってはイザベラ(ジョン・ソープの妹。派手な美人。)として出演できそう。
あ、でも年齢がおかしくなっちゃうかな。
ん~ キャストはともかく、映画化されたらきっと見応えあると思いますけどねぇ、映像的に。
では皆様、よいお年を
>画像 服装などは映画「プライドと偏見」のリディアを見ながら、
純朴なキャサリンのイメージで。
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