「インシテミル」2007年
米澤穂信、文春文庫
『「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえ
るという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められ
た彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参
加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。
(文庫裏表紙より)』
ざっくり言うと、ミステリ版の「バトルロワイアル」です。
クローズドサークル。一人一つ、ランダムに配られる武器。ほぼ命じられた"殺し合い"。
でも誰が誰に殺されたかは全てが最初から明確ではないので、これにミステリが入ってくる。
というわけで斬新!!ってことはありませんが、十分面白かったです。
殺したときだけでなく、犯人を推理しても報酬が上がるという点は、珍しいかもね。
読んだときに「?」と思った方もいると思うのですが、上記あらすじに"犯人当てゲーム"とあるのはそういうわけです。
家で本を読むのはもったいない(だってネットとかしたいしぃ~。)と思っていなければ、
余裕で1日で読めたと思います。先が読みたくて仕方なかった。
過去のミステリ小説を絡めた演出も様になってますね。
映画はカスだと言われていますが,原作が気になっていた方はぜひ読んでみてください!!
ぜんっぜん違うから!!
読後に映画のネタバレ読んだけど(私は観てないので。)、死ぬ人も違うし、キャラも違うし,凶器も違うし、
何なんですか。お話にならない。笑 映画は許せないな。
結城が熱くなってるとか,一番ダメなパターンじゃないか。
これが原作です、って言えるのか!?ってぐらい違う。
そんなに違うストーリーを改めて考えるの、大変だったんじゃないかしら?笑
推理物のはずが、ただのスプラッタになってるそうじゃないですか。
原作読んでない弟でも、「いまいちだった」って言ってたよw
ただ、小説も,
メモランダムは12人分全てを公開してほしかったな。
岩井が物語中で言ってたように、徹底していないのはなんだか気持ち悪い。
多分2、3個は登場ミステリ作品の紹介がされていないはず。
私が作者だったら、話に関係あるメモもないメモも、全てを創作して並べたいですがね。
その方がカッコつくと思うのですけど。
また、最初に描写される、ゲーム参加に至る過程。1人足りません。
カップルが1組いるので、それは一緒に描かれているのではと言う方がいらっしゃいました。
ありえなくもないですが、”モニターの一人は”って書いてあるので違うのでは。
これもスッキリしないですね。
【追記:もしかしたら,モニターが1人足りないのは,
ミスでなくてここからも推理できるようになっていたのかも。】
話は変わりますが、「バトルロワイアル」はほんと、いい作品でしたよね。
ああいう話が目新しい頃だったしね。ミステリではない所がまた、良かったのかも。
あれも映画は酷いことになってるみたいですけどね。
相馬さんのあのくだりが無いなんて・・・(((TT;)))
章の終わりに「(残り○○人)」って書いてあったのがクールでした。
それから、「オーケー、今度は乗ってやるぜ。」っていう台詞が忘れられない。笑
最後の(残り○○人)は本当によかったね。
↓投票ボタン以降に、私が疑問に思ったことを並べます。
原作の,どネタバレです。
映画を観たけど原作も読んでみようという方も,この先は読まないでください。
映画を観ただけなら、本書はほぼまっさらの状態で楽しめます。
それぐらい、違います。
原作は読んだけど映画はこれからだよって方は,↓のネタバレ読んでも大丈夫です。
↓ブログラムに参加してます。
応援クリックいただけると嬉しいですっ。
+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
>画像 古典部(「氷菓」)
PSE。インシテミル風。
この先では、露骨かつ推量的なネタバレが発生し得ます。
それでも良いという方のみ、この先にお進みください。
■112000円って、なんか理由あるのでしょうか。
■12体の人形、あれはただミステリっぽさを出すための飾りだったのですね。
私も結城と同じように、死んだ数だけ減ったりするのかと思ってた。
確かに、死人が出ようが最初と同じ状態で並んでいるっていうのも気味悪い気はしますね。
■結城の火かき棒についてのメモ。
「さて、これを手にしたあなたは、これを曲げ、そして戻すことができるだろうか?」・・・
どういう意味??単純に,私が理解できてないだけだと思うのですが。。
■諏和名はなぜ結城に毒薬を見せたのでしょう。
彼を、次のゲームに誘うことを考えて、気を許させた???う~ん。
それからその毒薬が、少なめだという描写は何のため?
そう言われた諏和名が「私も充分ではないと思いました。」とかなんとか言ってましたが、
これはきっと食事やジャグジーの鍵と同じく、主催者の待遇に対しての不満ということですよね。
ということは、諏和名の性格を描くための描写なのかしら。
■監獄の中で岩井が何かしゃべったり身振り手振りするのを、諏和名と結城が見ています。
あれは意味がなかったの?
■「解決」って半数以上の賛成が必要じゃなかったっけ?
最後の関水の(告白&)解決には,多数決はとってないと思うのですがOKなんでしょうか。
本人が犯人の場合はいいのかしら。
■これは大半の方が疑問だったと思いますが、関水の10億は何のためだったのか。
「身内が病気だとか、誘拐されて身代金要求されてるとか。<クラブ>がゲームを面白くするために人質をとったのかもしれない」
と推測してる方がいらして、これはなるほどと思いました。<クラブ>の仕業ね。
だとしても、関水はそうとは知らないでしょうけど。恐らく"Day-22"として最後に記載されているモニターの一人が彼女でしょうから。
じゃあ、お金を手に入れたあとナイフを持って出ていったというのは?
すぐ思いついたのは、10億で何らかの片をつけた後、人を殺してしまった自分が自殺するため、ってこと。
■諏和名の「1本」が、イコール「1人」という意味で、彼女もまた誰かを殺すために参加したのでは、
と思っていたけど違ったなぁ。。
10億が大したことないんじゃ、単純に、1兆とかなのかな?
それとも,ゲーム開催「1回」分滞っているということかしら?
■大体、なぜ諏和名が参加できたのか。
同じようなゲームを主催することができるほどの名家を、同士が知らないはずがない。
まして、参加者の経歴や身辺全てを調べあげている<クラブ>。
ライバルに「どうだ、うちのは凄いだろう」という見せびらかしのために受け入れたのでしょうか。
諏和名も全く心配していないように、よっぽどの間違いがなければ殺し合いに参加する理由はない人物みたいですから
諏和名家のお嬢さんがどう出るか拝見するとしようじゃないか、なんていう目線ではなさそうです。
■さっきも言いましたけど、映画とは全然違うんです。
動いてる天女な諏和名さんちょっと見たいと思ったけど、これはキャラまで変わってる可能性あるなぁ。
原作読み終わったときは、「映画の最後は、手紙を手にした結城の、眉間にしわを寄せるor苦笑いのアップだろう!」
と思っていたけど、どうもラストも違うようですしね。映画はキレ悪いなあ。
どうして藤原竜也はこの仕事受けてしまったのでしょう。笑
っていうかその前にどうして穂信先生は脚本オーケーしたのか!
以上、わたし、気になります!!!
米澤穂信、文春文庫
『「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえ
るという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められ
た彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参
加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。
(文庫裏表紙より)』
ざっくり言うと、ミステリ版の「バトルロワイアル」です。
クローズドサークル。一人一つ、ランダムに配られる武器。ほぼ命じられた"殺し合い"。
でも誰が誰に殺されたかは全てが最初から明確ではないので、これにミステリが入ってくる。
というわけで斬新!!ってことはありませんが、十分面白かったです。
殺したときだけでなく、犯人を推理しても報酬が上がるという点は、珍しいかもね。
読んだときに「?」と思った方もいると思うのですが、上記あらすじに"犯人当てゲーム"とあるのはそういうわけです。
家で本を読むのはもったいない(だってネットとかしたいしぃ~。)と思っていなければ、
余裕で1日で読めたと思います。先が読みたくて仕方なかった。
過去のミステリ小説を絡めた演出も様になってますね。
映画はカスだと言われていますが,原作が気になっていた方はぜひ読んでみてください!!
ぜんっぜん違うから!!
読後に映画のネタバレ読んだけど(私は観てないので。)、死ぬ人も違うし、キャラも違うし,凶器も違うし、
何なんですか。お話にならない。笑 映画は許せないな。
結城が熱くなってるとか,一番ダメなパターンじゃないか。
これが原作です、って言えるのか!?ってぐらい違う。
そんなに違うストーリーを改めて考えるの、大変だったんじゃないかしら?笑
推理物のはずが、ただのスプラッタになってるそうじゃないですか。
原作読んでない弟でも、「いまいちだった」って言ってたよw
ただ、小説も,
メモランダムは12人分全てを公開してほしかったな。
岩井が物語中で言ってたように、徹底していないのはなんだか気持ち悪い。
多分2、3個は登場ミステリ作品の紹介がされていないはず。
私が作者だったら、話に関係あるメモもないメモも、全てを創作して並べたいですがね。
その方がカッコつくと思うのですけど。
また、最初に描写される、ゲーム参加に至る過程。1人足りません。
カップルが1組いるので、それは一緒に描かれているのではと言う方がいらっしゃいました。
ありえなくもないですが、”モニターの一人は”って書いてあるので違うのでは。
これもスッキリしないですね。
【追記:もしかしたら,モニターが1人足りないのは,
ミスでなくてここからも推理できるようになっていたのかも。】
話は変わりますが、「バトルロワイアル」はほんと、いい作品でしたよね。
ああいう話が目新しい頃だったしね。ミステリではない所がまた、良かったのかも。
あれも映画は酷いことになってるみたいですけどね。
相馬さんのあのくだりが無いなんて・・・(((TT;)))
章の終わりに「(残り○○人)」って書いてあったのがクールでした。
それから、「オーケー、今度は乗ってやるぜ。」っていう台詞が忘れられない。笑
最後の(残り○○人)は本当によかったね。
↓投票ボタン以降に、私が疑問に思ったことを並べます。
原作の,どネタバレです。
映画を観たけど原作も読んでみようという方も,この先は読まないでください。
映画を観ただけなら、本書はほぼまっさらの状態で楽しめます。
それぐらい、違います。
原作は読んだけど映画はこれからだよって方は,↓のネタバレ読んでも大丈夫です。
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+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
>画像 古典部(「氷菓」)
PSE。インシテミル風。
この先では、露骨かつ推量的なネタバレが発生し得ます。
それでも良いという方のみ、この先にお進みください。
■112000円って、なんか理由あるのでしょうか。
■12体の人形、あれはただミステリっぽさを出すための飾りだったのですね。
私も結城と同じように、死んだ数だけ減ったりするのかと思ってた。
確かに、死人が出ようが最初と同じ状態で並んでいるっていうのも気味悪い気はしますね。
■結城の火かき棒についてのメモ。
「さて、これを手にしたあなたは、これを曲げ、そして戻すことができるだろうか?」・・・
どういう意味??単純に,私が理解できてないだけだと思うのですが。。
■諏和名はなぜ結城に毒薬を見せたのでしょう。
彼を、次のゲームに誘うことを考えて、気を許させた???う~ん。
それからその毒薬が、少なめだという描写は何のため?
そう言われた諏和名が「私も充分ではないと思いました。」とかなんとか言ってましたが、
これはきっと食事やジャグジーの鍵と同じく、主催者の待遇に対しての不満ということですよね。
ということは、諏和名の性格を描くための描写なのかしら。
■監獄の中で岩井が何かしゃべったり身振り手振りするのを、諏和名と結城が見ています。
あれは意味がなかったの?
■「解決」って半数以上の賛成が必要じゃなかったっけ?
最後の関水の(告白&)解決には,多数決はとってないと思うのですがOKなんでしょうか。
本人が犯人の場合はいいのかしら。
■これは大半の方が疑問だったと思いますが、関水の10億は何のためだったのか。
「身内が病気だとか、誘拐されて身代金要求されてるとか。<クラブ>がゲームを面白くするために人質をとったのかもしれない」
と推測してる方がいらして、これはなるほどと思いました。<クラブ>の仕業ね。
だとしても、関水はそうとは知らないでしょうけど。恐らく"Day-22"として最後に記載されているモニターの一人が彼女でしょうから。
じゃあ、お金を手に入れたあとナイフを持って出ていったというのは?
すぐ思いついたのは、10億で何らかの片をつけた後、人を殺してしまった自分が自殺するため、ってこと。
■諏和名の「1本」が、イコール「1人」という意味で、彼女もまた誰かを殺すために参加したのでは、
と思っていたけど違ったなぁ。。
10億が大したことないんじゃ、単純に、1兆とかなのかな?
それとも,ゲーム開催「1回」分滞っているということかしら?
■大体、なぜ諏和名が参加できたのか。
同じようなゲームを主催することができるほどの名家を、同士が知らないはずがない。
まして、参加者の経歴や身辺全てを調べあげている<クラブ>。
ライバルに「どうだ、うちのは凄いだろう」という見せびらかしのために受け入れたのでしょうか。
諏和名も全く心配していないように、よっぽどの間違いがなければ殺し合いに参加する理由はない人物みたいですから
諏和名家のお嬢さんがどう出るか拝見するとしようじゃないか、なんていう目線ではなさそうです。
■さっきも言いましたけど、映画とは全然違うんです。
動いてる天女な諏和名さんちょっと見たいと思ったけど、これはキャラまで変わってる可能性あるなぁ。
原作読み終わったときは、「映画の最後は、手紙を手にした結城の、眉間にしわを寄せるor苦笑いのアップだろう!」
と思っていたけど、どうもラストも違うようですしね。映画はキレ悪いなあ。
どうして藤原竜也はこの仕事受けてしまったのでしょう。笑
っていうかその前にどうして穂信先生は脚本オーケーしたのか!
以上、わたし、気になります!!!
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