MON CAHIER CAPRICIEUX

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「秘密の花園」

2012-04-25 01:55:46 | 英文学と英国旅行
「秘密の花園」
バーネット作 瀧口直太郎訳/新潮文庫

『両親を亡くし,ヨークシャーの伯父にひきとられた少女メアリー。やせっ
 ぽちで顔色の悪かった彼女が,動物と会話のできる少年ディコンのような
 温かい人々,輝く太陽,澄んだ空気に触れるうち,バラ色の頬をした快活
 な少女に生まれ変わっていきます。荒れ地の「魔法」はさらに,病弱で寝
 たきりだったいとこコリンにも勇気と生きる力を与えます。彼女が秘密の
 花園の扉を開く時,人々の閉ざされた心の扉も同時に開かれていくのでし
 た。
                        (文庫裏表紙参照)』


本屋さんで「久しぶりに外国モノでも買いたいなぁ」とうろうろしていたときに,
映画のシーンが印刷されたこの本が目にとまりました。
可愛いんですよ,この写真の子供たちが!!

「秘密の花園」は子供の頃に名作劇場か何かのアニメで見たと思うのですが,
ストーリーは全く覚えておらず。
1P目を読むと「だれもが,彼女のことを,こんなに感じのわるい子どもは今まで見たことがないといった・・」なんて,ヒロインらしからぬ(少なくとも,私の好きなタイプのヒロインではなさそう)紹介のされ方ですが,それも面白いかなぁと思って購入しました。
あとは,「アリエッティ」で翔くんが読んでいたよねっていうのも,ちょっときっかけ。

とても幸せいっぱいな物語でした。
明るい気持ちになれます!

最初,メアリーはハラハラするぐらい嫌な態度をとったり,
何も考えずに言葉を発して大変なことになったりするのではと思っていました。
だって,わがままで感じの悪いお嬢様育ちっていったら,そういうフラグでしょ?
でも違うんです。メアリーは頭がよくて,ぜんぜん軽率でない
ハラハラ展開もそれはそれで面白いけど,私は結構,安心して読めるまったり展開が好きなので,この作品では和むことができました☆

後に出てくるコリンという病身の少年も,メアリーと同じく感じの悪い子どもということなのですが,
この子も素直でよい子になるのが早いんですよ。笑
もう,子どもVS大人とか,子どもVS子どもとかの,わからずやな言いがかりをつけたり馬鹿にし合ったりする場面はほとんどないです。
子どもたちの周りの大人も,全然理解がない人っていうのがいないです。
私はメアリーやコリンが最初,植物や動物に対してもお高くとまって一悶着あるんじゃないかと思っていたのですが,二人の花園への飛びつきようは,ただの,超可愛い子どもです。

ヤラれた一言は、メアリーがディコンに、みんなに内緒にしていた花園のことを最初に打ち明けたときの
「あたし,花園を一つぬすんじゃったのよ。」
というセリフ。


「小公子」「小公女」なども生み出した作者はイギリス生まれですが,小さい頃にアメリカへ移ったそうです。
ですがイギリスのことはずっと愛していたと。
こういう場合,英文学で良いのかしら??まあ,舞台もイギリスですし,良いでしょう。←


ひとつ難点なのは,この本ひらがな多い



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>画像  アリエッティ 模写(「借り暮らしのアリエッティ」)
     PSE。

翔くんが「秘密の花園」を読んでいた演出は,
普通にあのおばあさん家の綺麗なお庭のイメージなのかなぐらいに思っていたのですが,
"Secret Garden"によって病気の少年が生きる希望を取り戻す,というところに共通点があったのですね!
翔くん描こうと思っていたのですが気が向かなかったので。

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