「白夜行」

「白夜行」2011年
原作：東野圭吾
監督：深川栄洋
出演：堀北真希，高良健吾，船越英一郎

『昭和55年。とある廃ビルの密室で、質屋の店主が殺された。すぐに妻の
　桐原弥生子と従業員で弥生子の愛人、松浦勇に嫌疑がかかるが、所轄の
　担当刑事である笹垣潤三(船越英一郎)に10歳になる息子の桐原亮司が母
　親のアリバイを証言する。一方、捜査本部は、被害者が事件の直前、西
　本文代という女の家を訪ねていたことを突き止める。文代は、笹垣の職
　務質問に嘘で答えようとするが、文代の娘である10歳の少女・西本雪穂
　がそれを制した。その後、文代の若い恋人が事故死、質屋殺しの決定的
　証拠品も発見され、その後を追うかのように文代がガス中毒死、事件は
　被疑者死亡のまま解決を見る。だが、笹垣はどうしても，被疑者の息子
　と容疑者の娘の姿が忘れられないのであった……。
　数年後，遠戚である唐沢礼子の養女となった唐沢雪穂(堀北真希)は、美
　しく聡明な女子高生に成長し，まもなく周囲を魅了する存在となる。一
　方、桐原亮司(高良健吾)は、事件後実家を離れ、自活するようになって
　いた。そんな中、未だ質屋殺しの一件に囚われていた笹垣は、やがて19
　年前に結ばれた確かな絆の存在に思い至るのであった……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（goo映画情報より）』


ずーーーーーっと観ようと思ってたの、やっと観ました。

ストーリーの作りはドラマよりも全然原作に近く、
冷徹で淡々としている雰囲気がそのままで、とてもよかったです。
成長してから主役二人は表立って全く絡まないしね。
演出よかったー。
子供時代の犯行場面の音楽よかったー。

笹垣刑事も、ドラマ版の武田鉄矢より、冷静で穏やかな感じがよかった。
武田鉄矢を見て、「笹垣さんはこんなに嫌な人じゃないのに！」って思ってたので、
スッキリしました。
でも，原作にない"父性愛"(笹垣には病気の息子がいて，気にかけてる・・みたいなの)は不要だったと思う。
それでラストの笹垣に繋げたかったのでしょうけど，そのわりに雑な描かれ方だし，
そのせいでちょこっと安っぽくなっちゃったかな。
笹垣の悔しさがわかりやすくなるので、発想は良いと思うのですが、もう一押し必要でしたかね。

あと，雪穂と結婚する人，あれってあんなんだったっけ？
もっと，雪穂にぞっこんで何も考えてない人だった気が・・と思ってネットネット。(再読めんどい)
映画ではすごく雪穂を疑って，しかも暗い(笑)男性なのです。あれ～？こんな怖い男の人いたっけ？笑
しかもなぜか笹垣が彼に雪穂の秘密長々と語ってるし・・
そしたら，原作では旦那になったのは別の人でした。
部長は原作でも雪穂を警戒してました。

雪穂は、見た目は，悪いことなんて絶対しなそうな清楚で愛くるしい女性なので、
真希ちゃんでも良いのですが、やっぱりちょっと違ったかなー。
決して悪くはなかったので，映画を先に見ていたらＯＫだったかもしれないのですが・・
なんだろな、ドラマ版やってた綾瀬はるかの方が、"賢そう"，つまり、"手強そう"オーラが強いかな。
可愛いだけではなく，美人要素も雪穂には必要なのかもしれませんね。

高良健吾はカッコ良かった。とても良かった。とても桐原亮司だった。

全体的に、原作ファンは納得できる作品だと思います。
ラストもよかった。あの雪穂は最高だね。まさに雪穂。
ドラマファンは、ドラマで表現されていたような人間味は主人公たちにまったくないので、どうだか。

ドラマ、２，３話目ぐらいまでしか見てませんけどねっ。-3
でも。
第1話の子役出てた頃は良しとしても，
成長した２人のやりとり(と，私の場合は笹垣のウザキャラも。)は，
あれは原作から入った人にはついていけないです。
亮司が弱音吐くとか，ありえないです。
しかも，前も話したかもしれませんが，ドラマ版では雪穂が落ちぶれていってしまうとのこと。
え，それ，誰？
亮司に涙するのは、まぁいいと思うのですけど、最後に亮司の子供と手をつなぐって？何それありえない！
あの話はバーン！と真っ黒な感じで終わるのがいいんですヨ！


評はそんなところですが，映画見てて，
「そもそもなんでこの子たちは，こんなに手を汚さなくちゃならないんだっけ？」
という疑問が今更・・。笑
子供の頃の罪を隠すため，だけというわけではないよね。
過去の事件から笹垣を撒けばいいだけなのに，どうしてそんなに次から次へ罪を犯していくのか，
そういえばわかんないな～あはは☆と思ったのでしたｖｖ
それにしても、毒で苦しみながら死ぬ演技ってかなり難しそうですよね～。



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＞画像　　殿下　模写（「風の谷のナウシカ」原作）
　　　　　'12年２月掲示板投稿作品

優しい表情が好きな１コマですが、
「ナウシカ　お前はお前の道をいくがいい　それも小気味よい生き方だ
　私は私の血みどろの道をいく　親兄弟と殺し合う呪われた道をな・・・」
という台詞あたりの場面なので、白夜行に使わせていただきました。
ここらへんで、すっかり殿下スキーになってました私ヽ(*´з｀*)ノ