MON CAHIER CAPRICIEUX

お絵描き大好きminacoのらくがき帳。
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「虫眼とアニ眼」

2012-07-12 23:40:16 | 書籍レビュー
「虫眼とアニ眼」養老孟司,宮崎駿,2002年
新潮文庫

『小さな虫の動きも逃がさず捉えて感動できる「虫眼の人」養老孟司と,日
 本を代表する「アニメ(眼)の人」宮崎駿が,宮崎作品を通して自然と人間
 のことを考え,若者や子供への思いを語る。自分を好きになろう,人間を
 好きになろう,自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感
 動的な言葉の数々は,時代に流されがちな私たちの胸に真摯に響く。
                          (文庫裏表紙より)』


駿監督の理想の保育施設や街の図などがカラーイラストで載っています。
駿監督の,アニメを作るときの気持ちとか,養老先生の科学的な視点とか,
上質な講義を聴いているようですごく楽しかったです。(すみません語彙不足で。。)

年齢の近い二人の会話がインタビュー形式で紹介されています。
プライバシーなどいらない,とかは,プライバシー超重視世代の私にはさすがに抵抗ありますが(笑)
モノの考え方,視点などはさすが,凡人とは少し違って面白い。
自然自然言ってても「でもエアコンつけちゃうし車大好きだし(笑)」というように和ませてくれたり。
映画は主に「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」について語られています。

全体として「現代社会はおかしくなっている」というようなことが語られています。
どこがどうおかしいのか,というのは私ではうまくまとめられませんので,ぜひ読んでくださひ。笑
今なら"新潮文庫の100冊"で,これともう1冊買ったらブックカバーもらえますょw
「現代は先が見えない時代だという。先が見える時代がそれならあったのか。
 いつから人間は「先が読める」と信じるようになったのか」
など,
そうか,それでいいんですよね先生!と思えるところがあるはずです。



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>画像  フィオ 模写(「紅の豚」)
     ’11年4月掲示板投稿作品。

完成前のスクショです。

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2 コメント

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Unknown (カボチャ)
2012-07-22 20:51:48
虫眼とアニ眼、読みました。
お二人の対話の中で、こんなこと聞きたかった、
と感じれるお話がいっぱいありました。
違う職柄のお二人ですが、人の死生観、日本人が
得てきた、あるいは失ってきたものって何なのか、とか、
近年の閉塞感なども含め、人の暮らしに身近な視点で
対話形式でお話されてるのが印象的でした。

今の時代の問題はこうで、解決はずばりこうです、
というような感じを書いてあるわけではないですね。
だから考えれて、読んでいるうちに納得に近い
感覚をもてました。
気持ちも結構ほぐされました^^

心理書のような雰囲気もあり、二人が対話で、結構重い;現代という荷物を、よっこらと紐解いてくれるような感じや、
上質の先生の講義のようでありながら、身近な感じで
読める雰囲気が、なんだか嬉しかったです^^

フィオの御絵の考える仕草と、本の問いの雰囲気
マッチしてる感じがします^^



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RE: (minaco)
2012-07-22 22:23:32
>カボチャさん

そうなんです。
問題点とか解決策とかを堅く議論しているわけでも、
現代っ子にお説教しているわけでもないところが良いですよね^^
お二人とも感覚が古くなく、視野も広くて、色々な点からの観方がとても面白かったです。
なんだかホッとしますよねb-☆
もっと長くても飽きないで読めた(聴けた)と思いますw
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