MON CAHIER CAPRICIEUX

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「異邦人」

2010-04-11 21:40:36 | 書籍レビュー
オースティンの小説を1冊読むまでにまたつまみ食い。
これで3冊目です・・^^;
「マンスフィールド・パーク」も、半分過ぎて面白くなってきたのですがね。
どうも厚さが無い本に手が伸びてしまう。


「異邦人」
アルベール・カミュ作 (仏)
窪田啓作訳
新潮文庫

『母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友
 人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答え
 る。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢
 の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。
 通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認
 識を極度に追求したカミュの代表作。
                        (文庫裏表紙より。)』


有名かと思います。
前に一度読んだのですが、まったく覚えていない。
「きょう、ママンが死んだ。もしかすると、昨日かもしれないが、私にはわからない。」
という冒頭文しか覚えていませんでした。
これも塾か学校で習ったから覚えていただけのことだと思います。

フランス物だし、ということで改めて読んでみたです。
特に退屈はしなかったです。
でも解らなかった・・。

第二部は主人公ムルソーが殺人を犯して牢獄に入れられてからの、
彼の思うことを書いているわけですが、それがなんともよくわからないです。
論じ合いがいがあるだろうなぁ。って感じ。笑

あらすじを読んだだけだと、クールに死刑を待っている男なのかなと思いましたが、
結構怖がっていました。
でも最後の方で、面会に来た司祭に思いのたけをぶちまけた後は、
「私は孤独ではないのだ!」とかなんとか、なんか幸せに浸ってたりして。

わかんない人ですよムルソーさん。笑
嫌いじゃないけど。笑


第二部の5章で、ギロチンに思いを馳せる場面があります。

「ギロチンにかけられるには、階段をのぼって、断頭台へあがらねばならぬ、と信じていた。」
しかし新聞で見た写真を思い出す。それは地面にじかに置かれていて、思ったよりずっと幅が狭かった。
人は知らないものについては誇張した考えをもつものだ。
断頭台へ、空へ、のぼっていく。という想像にすがっても、実際はそれに向かって歩く人(死刑囚)と同じ高さでしかない、簡単な、メカニックなものなのだ。

ここは結構印象に残りました。




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     煙草を"くゆらす" って表現、なんかいいね!

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