先日見かけたこんなニュース
>大京によると、同社が前期（07年3月期）に契約した新築マンションのうち、過半数となる56.3％がインターネット経由によるものだったことが分かった。
06年3月期と比べて10.7ポイント増加しており、「ネットで問い合わせて契約に至る傾向がより強くなっている」と同社ではとらえている。
ネットによる契約割合の推移を見ると、03年3月期31.0％、04年33.7％、05年33.7％、06年45.6％となっており、上昇トレンドにあることが鮮明になっている。（住宅新報社）
いかがですか？新築分譲マンションもネットで買う時代なのでしょうか。
（マンションに興味がないので、分かりません。）
でも、スタッフの賃貸物件探しなどは、ほぼネットです。
外観から室内の様子、詳細な場所まで把握できますから、
知った土地なら「あそこか」と想像もつきますし、わざわざ情報を見に不動産屋に行くことはないですね。
では車業界はどうでしょう？
新築分譲マンションが新車、賃貸が中古車という感じで考えてみます。
新車メーカーは、さすが力を入れていて、各社凝ったHPを作成しています。
最近では、オプション選択後の見積もりが出せたり、
他社ライバル車輌との見積もり比較が出来るという機能が付いていますので、
昔とは消費者の行動パターンは変わってきているでしょうね。
（どれくらいの資料請求があるか？
そこからの来店率、成約率は？などは分かりません。
先代ロードスターでネット専用モデルというのがあって、その時の数字ははっきり出てましたが。。。忘れました。
確か10％くらいだったかな。）
ディーラー訪問の理由でかなりの割合を占めるといわれる試乗。
が、試乗せずに買うお客は多い。
というか全車種・全グレード揃っているディーラーなんてない。
だから、そこにあるグレードの試乗車で「こんな感じか。」と思い、
そこからグレードを見直して上のグレードにしてみたら、全然違っていて失敗した という話はよく聞きます。
（というか乗っても分かる？
個体差というのもあるわけだし、経年変化がどうなのかも体感しようがないですよ。）
また、トヨタユーザーに多いそうだが、
「今度モデルチェンジするんですよ。どうですか？」
という営業トークで買う固定客がいる。
（トヨタなら、この営業マンがいいというなら、間違いないだろう ということ）
だったら、毎月数千万といわれる維持費のかかるディーラーで、
販売台数が月に20台程度（営業マン一人当たり3～4台／月）なら、
営業マンも店舗も要らない様な仕組みを作れないものだろうか？
簡単に計算すれば、ネット経由で納車までの手続きが完了する仕組みで400台くらい売れたら、
1店舗分の、年間2億円以上のディーラーの維持費、年間1000万円以上の営業マンの雇用コストを、
広告や、値引きや、アフターフォロー回せる訳で。
その方がいいと思いません？
しかし、メーカーは全然そんなことは考えてないみたい。
＞三菱自動車は22日、販売会社の統廃合などを柱にした国内販売のテコ入れ策を発表した。
店舗の改装、大型化を進め集客力を高めるほか、登録車（軽以外）の販売を増やし 平均単価を引き上げる。
07年度の国内事業は約200億円の営業赤字を見込む。同日記者
会見した益子修社長は「08年度以降の次期中期経営計画中に黒字化を目指す」と述べた。
国内の販売会社（153社、3月末時点）のうち、連結対象の29社を5社に集約する。
販社が抱える店舗も、約1割の約90店を今年度中に改装する。07年度の国内販売は25万台と横ばいを見込む。
登録車の販売を伸ばし全体に占める比率を約4割まで引き上げる。
新車の 平均単価を、136万円と前年度から20万円（17％）上積みする。
だって。ま、ミツビシは看板の信用がまだ回復していないからしょうがないか。
一方、中古車はどうか？
昔は中古車雑誌を片手にという感じだったが、最近はプリントアウトした車情報を片手にというのが多いと聞きます。
（当社は在庫がないので、そういう集客はありませんから聞いた話。）
ネットが活用されているのは確実です。
ただ、購入までというのは難しい。
今日は、一つだけ理由を書きます。
これって、中古車を探している人にはかなり目からウロコかな。
いい車（お買い得だなぁ。と思えるような程度のいい車、仕入れがうまくいった車など、
一般ユーザーが見て思うようなという意味）は、
雑誌にも、もちろんジャンク品絶賛発売中！のヤフオクにも、出てこないんです。
ね、もうこの地点でネット購入ムリでしょ。
仕入れた車輌が雑誌に掲載されるまでが、約2週間と言われていますが、つまりその間にいい車は売れちゃうんです。
ほとんどの一般ユーザー様は、
「どこかにいい車ないかな～。」と大きな買い物ですからじっくりずっと探しているので、
そういういわゆる順番待ちのユーザー様からそういういい車は取られていくので、
ネットに出ているのはどちらかというと残り物になってしまうのです。
（「あ～、あの車売れちゃいました。」といわれたことないですか？）
ということで、当社は無在庫の売り方にしています。
