昨夜は、新宿ブルースナイトに完全にはめられてしまった。
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出演する一部の友人たちを覗いては殆ど予備知識も無い状態で会場に足を運んだのだがベテランミュージシャンたちのクオリティの素晴らしさに打ちのめされてしまったのだ。
女優でもある(根岸季衣&THE BLUES ROAD)、女優もこなす(りりィ&洋二 )神秘的な声と存在感のりりぃさんに魅入った後は、(中山ラビ)の圧倒的なステージが始まる。
サイドのサックスプレイヤー、梅津和時(RCサクセションのサポート・メンバーとしても有名)とキーボードの高橋誠一の文字通りプロフェッショナルなプレイに何度も溜息が出る。
(山崎ハコ)もエネルギッシュな演奏で会場のヴォルテージを更に高める。
そしてトリを務める宇崎竜童が出てくると会場は、異様なまでの盛り上がりを見せ始めた。
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アコースティックギターを抱えると「じゃあ行くぜ」と言い放ち「サクセス」という曲を一人で演奏する。
個人的にはそれほど思い入れのあるミュージシャンでは無いのだけど徐々にこの人のカッコよさが理解出来てくる。
「日本のブルースといったら何だろうと考えたのだけど」と「竹田の子守唄」を情感たっぷりに、時にブルージーに歌い始める。
赤い鳥などの演奏で知られ、一時は、いわゆる(放送禁止歌)とされた同曲だが素晴らしい曲で僕も大好きな曲だ。
「最近、山口、いや三浦百恵さんにお会いしたのだけど」と自ら作曲した「さよならの向こう側」
「自分で作った曲なのに先日、カラオケで歌ってみたら難しくて歌えませんでした」と
ジェロの「海雪」
「これからは喜怒哀楽をハッキリ出して生きていこうと決めました」と
「生きてるうちが花なんだぜ」を演奏する。
「前回来た時は、客がひどい酔っぱらいばかりだったので(二度と呼ばないでください)と言ったんですが・・・」
絶妙なMCを入れては観客の笑いを誘うテクニックは脱帽ものだがビシッと緊張感も交える立ち振る舞いがかっこいい。
最後にサックスの梅津和時を呼びこんで「原田芳雄さんの為に作った曲です」と
「ブルースで死にな」を演奏したのだがこれが鳥肌が立つほどのパフォーマンスだった。
この凄さは、TVやDVDでは絶対に伝わらないだろう。
やはりLIVEに勝るものは無いのだ。
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最後は、出演者全員がステージに上がりダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「スモーキン・ブギ」を。
「ス~ッ!パッパッ!」の大合唱で凄まじいほどの盛り上がり。
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新宿ブルースナイト、本物の音楽を聴かせてもらった!