メトロポリス。原作:手塚治虫/脚本:大友克洋/監督:りんたろう。ロボットと人間が共に暮らす巨大都市国家・メトロポリスを描いたSFファンタジーアニメ映画。特に意外性のないありがちな話だし、掘り下げも足りない気はしたけど、世界観や雰囲気などはわりと好みでした。ただ、ロボットやら機械やらの描写はリアルで精密な感じなのに、キャラクター造形がいかにも手塚治虫といったデフォルメされたもので、いまいち合っていないように感じてしまった。あとケンイチは完璧なまでにイイ子で面白みがなかったけど、その分、ロックが面白かった。自分を愛してくれない養父への歪んだ敬愛と執着。おいしい。どうしてこうなったのか過去を知りたくなってしまう。スピンオフかなんかあったらいいのに。謎のままあれこれ想像するのも楽しいんだけどね。