父の死

11月1日

父が突然入院した
体調が悪く、検査をしたら入院ということになったらしい
私と父は仲が悪く、ほとんど会話が無かった
でも、最近何だか様子がおかしいな
とは感じていたのだが

検査の結果、大腸がん
肝臓にも広範囲に転移してしていてすでに末期
驚いた
まさか、一番元気そうだった父が、そんな状態だったとは
当初の診断ではこのまま治療をしなかったら余命一年とのことだったが、
その後の検査で脳にも大きな転移があり
もはや治療は不可能とのことだった
その後はいろいろ大変だった
後から後から、父の借金が出てくるのだ
怒りが込み上げてきた
頭に来たので、見舞いには行かなかった
行けば文句を言っていただろう

そんな父が突然の急変
今日、あっけなく亡くなった
たまたま見舞いに来ていた弟が、父の希望した
リンゴジュースを買いにほんの数分離れた時だったらしい
もどると口を開け天井を見ているような様子の父が
息をしていないことに気が付き、先生を呼んだが
すでに亡くなっていたとのこと

家族に迷惑ばかりかけて、最期は誰にも看取られなかったとは
まさか、こんなに早く亡くなるとは思っていなかった
死顔は穏やかで、癌による痛みをほとんど感じず亡くなったようだ
同じ癌を患う者として、羨ましい最期だ
出来れば私も痛みを感じる前に死にたい