メラノーマとの付き合い方

悪性黒色腫(メラノーマ)との告知を受けてしまいました
結構珍しい病気らしいので闘病記を記しておこうと思います

拡大手術

2013-10-31 19:45:47 | 通院
手術の日
岡山から弟も駈けつけ付き添ってくれた
母と、弟と、3人で病院へ

前回、最初の手術の時はやたらと待たされたが
今回は時間通り
予定時間には手術室へ

まだ新しい外来の手術室に案内された
今回はお腹の皮膚を頭に移植しなくてはいけないので
上だけ手術着に着替えた
カルテを見た看護師さんが
「昨日は誕生日だったんですね、おめでとうございます」
と、お祝いの言葉を貰ったのだが
「誕生日だったんですけど、告知日だったんです」
思わず捻くれた言葉を返してしまった
「それでも、誕生日はおめでたいですよ」
そう言ってもらったのだが素直に喜べなかった

手術台に仰向けに寝て、腕には血圧計と心電図を付けて準備完了
まずはお腹の皮膚切除から
お腹と聞いていたので脇腹くらいに思っていたのだが
実際には下腹部から
ビキニを着れるようにとの配慮?らしいが
この歳で今さらビキニなんて着ないけど
それよりもパンツをずらされたのが恥ずかしかった
麻酔が結構痛くって、しかも何回も
徐々に効いてきて段々感覚がなくなり、いよいよ切除開始
途中、少し感覚がある箇所があり慌てて申告
何度か麻酔を追加してもらって切除終了
縫合中もひっぱられる感覚があるけど、痛みはなし
そしていよいよ頭皮の切除へ

「電気メスを使うから」
と、恐ろしい言葉を聞かされて、えぇぇと思っている間に麻酔注射
前回はあまり痛いとは思わなかったが今回は滅茶苦茶痛い
何故??
今回は切除範囲が大きいので麻酔も多い
ついに電気メス登場
痛みはないけどグリグリと押し付けられる感覚と、焼ける匂い
もうメッチャ怖い
恐ろしい
しかも痛みを感じるような気もしてまたもや何度か麻酔を追加してもらった
本当に痛いのか、ただの気のせいか
もう何が何だか訳が分からない
とにかく早く終わって欲しかった
切除後の縫合時にも、ハッキリと縫われている感覚がある場所と
何をされているのかよくわからない場所
痛みはないのだけど、もう手術はコリゴリ
これが最後の手術であって欲しいと切に願った

手術が終わってお腹にはガーゼをテープ止め、
頭はネットを被ってガーゼを固定
前回、翌日にはOKだったシャンプーも
今回は次回の診察まで禁止
頭を触るのもダメとのこと

手術室を出ると、母と弟、おまけに父まで待っていたのでビックリ
癌の手術だものな
皆心配してくれたいたんだな

薬を貰って自宅へ
麻酔が切れたらどれだけ痛むか、非常に心配していたのだが
案の定、夜中に痛みが
我儘を言って出してもらった座薬を入れようとしたのだが
どうにも上手くいかない
仕方がないので諦めてひたすら朝を待った
本当にもう、手術はコリゴリだ

告知

2013-10-30 19:28:47 | 通院
10月30日は私の誕生日
もう誕生日が嬉しい歳ではないけれど、
でもやっぱり特別な日
そんな特別な日に嫌な話は聞きたくはなかった

母と2人、待合室で待っていると看護師さんの声が聞こえた
どうやら他の科と連絡を取っているようだ
この時点で何となく察してしまった
もっとも、2週間前にすでに1度告知されているのだけど
専門医の診断で覆ることに一縷の望みをかけていたのに

診察室に入ると見知らぬ看護師さんが1人
平静を装い結果を聞いた
「悪性黒色腫」
2週間前に聞いたのと同じ診断
厚さもやっぱり10ミリあったらしい
潰瘍ありでステージはⅡC
覚悟していたとは言え、もしかしたら・・・の希望を打ち砕かれ
心の中はかなり動揺していた
悪性黒色腫と確定したからには早く拡大手術をしなくてはいけない
するとちょうど明日の手術が1つキャンセルになったとかで
いきなり明日手術を受けることに決まってしまった
「これって付いているんですか?」と聞くと
「もちろん」と言われた
付いているのかな~付いているのならこんな病気にはならないだろうけどな
この後、腫瘍内科で抗がん剤治療についての説明を受ける為
予約を取ってもらった
ついでにここ数日気になっていた右手の違和感を訴えた
多分気のせいだろうと言われて少しほっとした

診察室を出たところで看護師さんが近づいてきた
私のようにがん告知を受けた患者さんをサポートするため
専門の看護師さんとのことだった
腫瘍内科の予約まで時間があったのでサポート室で少し話をした
病気のこと、仕事のこと、お金のこと
話を聞きながら「あ~やっぱり癌なのか」と思い知らされた

腫瘍内科の診察にはかなり待たされた
今日は特別多かったらしいが、癌患者って多いんだな
私もその中の1人になってしまったが

サポート看護師さんと母と一緒に話を聞いたのだが
先生によると今まで悪性黒色腫の患者は3人しか経験がないらしい
そりゃまぁ10万人に1人の珍しい病気のようだし、
癌拠点病院とはいえ田舎だし、そんなものかな
治療に当たり専門医と相談したいとのことで治療方針の説明は
11日に説明を受けることになった
話の中にリンパ生検も、他の部位への転移確認も出てこない
あれれ?と思っているとサポート看護師さんが代わりに切り出してくれた
どうやら先生は抗がん剤治療のことしか聞いておられないらしく
他の検査がまだなことを知らなかったようだ
そこで慌ただしく検査日が決まっていった
11月1日にCT検査
11月5日に別病院でPET検査
11月11日の午前中にMRI検査をして
午後には検査結果と治療方針の説明を受けることになった
慌ただしいスケジュールでビックリ
他の病院で受けるPET検査がこんなに速く取れるのは異例らしい
これもラッキーなのかな
これから忙しくなりそうだ

病理の結果

2013-10-16 18:27:49 | 通院
結果が出た
悪性だった

予約時間のちょっと前に病院へ着いた
今日は台風の影響で朝から強風&雨
まったく嫌な天気だ
今日は少し待たされた
30分くらい待って診察室へ入ったのだが・・・

事が事だけに、診断には慎重を期すとのことで
1人の先生の結果だけじゃなく、複数の先生の結果を踏まえた上で
確定診断をするらしい
現在出ている先生の結果では悪性黒色腫との診断
でも、もう1人の先生の結果が出るのはさらに1週間後
その時に抜糸と今後の治療計画について話があるらしい
だからまだ確定ではない
確定ではないけど、診断が間違いってことあるのかな
間違いであってほしい

隣の母を見るとかなりショックを受けているようだ
どうやら母は私が生まれた直後に頭に受けた傷がもとで
この病気になってしまったと思っているらしい
自分を責めているようだ
全然関係のないことなのに
今更だがもっと早く病院に行っておくべきだったと後悔している
母にも言われていたのだ
病院に行くようにと
あの時していれば早期発見だったのかもね

悪性黒色腫の中でも何型だったのか、言われたような気がするが忘れてしまった
平静に聞いたつもりだったけど、動揺激しかったものな
仕方ないよな
厚みは1センチとか、信じられないこと言ってたし
私がブログで見たのは大概1~2㎜
1センチって、10ミリってありえないだろ
もし本当に1センチなら相当進んでいるようだな
余命、聞くのが怖いな

母と2人、帰りの車の中で泣いた
弟にも電話すると、仕事の合間に家にやってきた
弟も泣いていた
もう結婚して自分の家庭があるんだし、
いい歳こいたおっさんの癖に涙を見せるものだから
私もまた泣いてしまった
今日はもう泣いてばかりだ
会社にも連絡をいれておいた
仕事の早速引継ぎを始めておかないといけない

幸いがん保険には入っているし、医療保険もある
保険金もそれなりに出るのでちょっとくらい贅沢してもいいかな
残りの人生悔いの無いように過ごしたい

結婚もしてないし、子供もいない、それなりに自由に好きなように生きてきた
でも、ちゃびの事だけが心残りだ
ちゃびは私が居なくてもご飯食べれるだろうか
ちゃんと眠れるだろうか
ストレスで持病の水頭症が悪化したりしないだろうか
甘えん坊でわたしの姿が見えないだけで大騒ぎなのに
カットだって、お風呂だって私が全部やってきた
ちゃびを残して逝くのは本当に辛い
どうかもう少しちゃびと一緒に居させてください

初めての手術

2013-10-07 18:23:04 | 通院
いよいよ手術日
休みを取ったのでのんびり過ごすつもりだったのだが
気になって、気になって
ネットで検索してばかり

病院に行く前にシャワーを浴びて洗髪
昨日できもののかさぶたらしきものが取れてしまい
何だか怪しい色合いに
益々悪性っぽい

病院に行く時間になったので母と一緒に出掛けた
今まで母には黙っていたがそれとなく悪性だった場合の話をしておいた
万一の事を考えてまだ冷静に話せるうちに話しておかなきゃと思った
受付を済ませ形成外来まで行くと看護師さんから
緊急手術が入ったことを聞かされた
手術がおわるまでしばらく待たなくてはいけないらしい
待っている間も母と話した
母に話したことで少し落ち着くことができた

14:30~の予定だったのだがいつまで経っても呼ばれない
結局手術室に入ったのは17:00
予定よりすっかり遅くなった

初めての手術室
てっきり手術着に着替えると思ったのだがそのままでOKとのこと
靴だけ履き替えて手術室へ
心電図用のパットと血圧計をつけ手術部分の髪を切って準備完了
局所麻酔は痛いですよ~
と言われたが思ったほどではなかった
局所麻酔なので何となく感覚があって
ひっぱられたり何やらごそごそされているのがわかって妙な感じ
切除はあっさり終わって縫合
かなり大きく切除されたようなので寄せられひっぱられる
縫合には切除以上に時間がかかったが無事終了
看護師さんも先生もとても気さくで思っていたより
楽な手術に感じた

切り取った腫瘍も見せてもらった
15ミリと聞いていたのだが20ミリはあったみたい
かなり大きい
この大きさじゃやっぱりヤバイかも
どうかこれが最初で最後の手術になりますように

形成外科初診

2013-10-02 19:09:54 | 通院
今日は形成外科へ行くため休みを取った
休みだってことがわかるらしく、ちゃびは朝から元気いっぱいだ
天気も良かったので散歩へ
散歩しながら、ふとこんな風に散歩できるのも
あとどれくらいなのだろうかと考えてしまった

考えてみると総合病院で診てもらうのは初めて
受付で紹介状を出し手続きをしたのだが結構時間がかかる
診察カードを作成して形成外科待合へ
思ったほど待たされなかったのだが、
待合室にいる時間は長く感じた

診察室に入ると1人で来たのかと聞かれて嫌な予感
紹介状には「悪性黒色腫の疑い」と書いてあった
皮膚科を受診した時には「悪性ではないと思う」と言っていたのに
嘘ばっかり
まさか悪性黒色腫、メラノーマの疑いありとは思っていなかった
手術日は10月7日午後からに決定
結構詰まっているらしく、待たされるかもとのこと
とにかく早く切除した方が良いらしい
結構大きな傷跡にもなるらしいが、
もう傷跡とか、はげになるとか、そんなことはどうでも良い
先生に聞くと悪性の確率は五分五分と言われた
五分五分と言われたが、どうも確率は高そうな気がする
確定しなければ医者は悪いことは言わないだろうし
聞かれたら五分五分って言いそうだもの
手術のために血液検査をしてから帰宅
母には何となく言いづらい
確定してからで良いか
確定してしまったら言わなくちゃいけないのだもの